英国スーパーのショートブレッド6種を食べ比べ、東京と大阪の東西結果と人気銘柄を比較

大阪のcuppaの会で用意された英国スーパーPBなどのショートブレッド6種とお皿に並ぶ試食用ピース、ユニオンジャック柄マグカップ

英国土産の定番であるショートブレッド。スーパーマーケットで見かける定番商品は一見似ているものの、食べ比べてみるとバターの風味や甘さ、塩気、口どけに明確な違いが現れます。東京と大阪で開催された「cuppaの会」で実施した、スーパーPBを中心とする6ブランドのブラインド試食結果と参加者の感想を紹介します。

BRITISH STANDARD TOKYOバナー

東京と大阪の「cuppaの会」でショートブレッドを食べ比べ

ひものついていないティーバッグをマグカップにポンと入れ、熱湯を注いでミルクとお砂糖を加える。英国で「Fancy a cuppa?」とお茶に誘われるような普段着感覚の集まりが「cuppaの会」です。

2025年10月末に東京で開催された第8回では、「スーパーマーケットのショートブレッド食べ比べ」をテーマに掲げ、以下の6ブランドを用意しました。

  • マークス&スペンサー(Marks & Spencer)
  • テスコ(Tesco)
  • ウォーカーズ(Walkers)
  • ウェイトローズ(Waitrose)
  • セインズベリー(Sainsbury’s)
  • Co-op

英国の主要スーパー5社に、日本でも親しまれているウォーカーズを加えたラインナップです。東京会場ではブランド名を伏せたブラインド形式で試食を行い、22名の参加者が1位から6位までの順位と味や食感の感想を記録しました。

2026年10月17日には大阪でも同じ6商品を用意し、色分けで識別した各商品について順位や風味、食感を回答してもらいました。大阪会場では28件の回答が集まり、すべての回答で1位から6位まで重複なく順位が付けられています。

集計では各商品の順位を平均した「平均順位」を算出しました。数値が小さいほど上位に選ばれたことを意味します。東西それぞれの傾向を正確に把握できるよう、東京と大阪のデータは合算せずに比較しています。

東西の結果を比較──上位3ブランドは同じ順位に

東京と大阪の結果を並べると、マークス&スペンサー、テスコ、ウォーカーズが両会場で上位を占めました。一方、ウェイトローズは東京の6位から大阪では4位へと順位を上げています。

東京・大阪の総合ランキング比較
ブランド 東京・22名 大阪・28名
順位 平均順位 順位 平均順位
M&S 1位 2.59 1位 2.50
テスコ 2位 3.32 2位 3.11
ウォーカーズ 3位 3.68 3位 3.21
ウェイトローズ 6位 3.91 4位 3.50
セインズベリー 4位 3.77 5位 3.89
Co-op 5位 3.86 6位 4.79

※大阪の順位順に掲載。平均順位は小数第3位を四捨五入しています。

上位3ブランドの並びは一致したものの、これは各会場の参加者による嗜好を反映した集計結果です。地域全体の固定的な嗜好や、製品そのものの絶対的な優劣を断定するものではありません。

6ブランドの味と食感──東京・大阪の感想を紹介

大阪開催の順位に沿って、東西の参加者が挙げた風味や食感の特徴を紹介します。記載内容は試食時の率直な官能評価であり、成分分析による数値ではありません。

第1位:マークス&スペンサー(Marks & Spencer)

Marks & Spencerショートブレッド

東京1位/大阪1位

東西ともに平均順位トップとなったマークス&スペンサー。1位に選んだ人数は東京が22名中8名、大阪では28名中10名にのぼります。大阪では2位票も6票集まり、回答者の半数以上が上位2位以内に挙げました。

東京ではグラニュー糖のジャリジャリとした食感や、甘さと塩気のバランスが際立つとの声が寄せられました。大阪でもチェック項目で「ザクザク・固め」と「甘みが強い」がそれぞれ15件選ばれ、しっかりとした噛みごたえと分かりやすい甘さが支持されています。

小麦の味がしっかりしている。全体的によいバランス。

好み、滋味深い、ぷちぷち食感

お砂糖を感じる。疲れた時に食べたい

サクサクした食感自体は好みが分かれるものの、味わいそのものが好きだという意見も見られました。ザクザクとした歯ごたえや砂糖の粒感を楽しみたい方に適した仕立てです。

第2位:テスコ(Tesco)

Tescoショートブレッド

東京2位/大阪2位

テスコも東西双方で2位を獲得しました。東京ではバターやミルクを思わせる優しい風味と、サクサク・ホロホロとした軽やかな口あたりが高く評価されています。

大阪ではチェック項目「サクサク・軽快」が12件と最多でした。自由記入欄でも、口どけの良さや穏やかな甘さに言及する声が目立っています。

優しい甘さ。ミルク感あり。バター風味控えめ。好き。

後味に優しく甘味が残る感じがあって美味しいです

口どけが良い

全体のコクを評価する声がある一方、あっさりしていて少し物足りないと感じる人もいました。しっかりとした歯ごたえのM&Sに対し、軽やかな食感や穏やかな甘みを好む際の選択肢になります。

第3位:ウォーカーズ(Walkers)

Walkersショートブレッド

東京3位/大阪3位

日本でも流通しているウォーカーズは東西ともに3位に位置付けられました。大阪では1位票を5名が投じており、単独首位票の獲得数ではM&Sに次ぐ支持を集めています。

東京では香ばしさやバター感、塩気の調和が好評でした。大阪でも「バター感が強い」が14件、「サクサク・軽快」が12件、「塩気が効いている」が11件選ばれ、豊かなバターと塩味の組み合わせが印象を残しています。

バター味が強くて美味しい

塩気が良い

バターの味がしっかりしている

バランスが取れている

東京では硬めでザクザクとした印象が語られたのに対し、大阪では軽さやホロホロ感に触れる感想もありました。濃厚なバターの風味とキレのある塩気を味わいたい場合、試す価値のある王道商品です。

第4位:ウェイトローズ(Waitrose)

waitroseショートブレッド

東京6位/大阪4位

ウェイトローズは東京の6位から大阪では4位へ浮上しました。平均順位は東京の3.91に対して大阪は3.50となり、1位票も東京の1名から大阪では3名へと増加しています。

東京では小麦の風味や控えめな甘みなど、あっさりした味わいに言及する声が集まりました。大阪では「バター感が強い」が16件と、この商品における風味・食感の最多選択項目となっています。

バターの風味が良い

後からバターの風味を感じる気がします

マイルドな味わいで美味しいです

ザクザク感もあり、バターの香りが強い。甘みはまぁまぁ。

大阪でも「バター味が弱い」「あっさりしている」と感じる回答があり、受け止め方には幅が見られます。紅茶に浸して食べると美味しかったという提案もあり、ティータイムのペアリングに向いています。

第5位:セインズベリー(Sainsbury’s)

Sainsbury'sショートブレッド

東京4位/大阪5位

セインズベリーは東京で4位、大阪で5位を記録しました。平均順位は東京が3.77、大阪が3.89と近接した水準にとどまっています。

東京では噛むほどに広がる粉の旨みや素朴さが挙げられました。大阪でもチェック項目で「小麦の風味が強い」が15件と最も多く、次いで「しっとり・ホロホロ」が11件選ばれています。

素朴、粉の風味

さっぱりめ

小麦感が強い

しっとり目、甘みがある

素材の味を好意的に受け止める声がある反面、味が薄いと感じる参加者もいました。主張の強い甘さや濃厚な油脂感よりも、粉本来の風味を生かした素朴な焼き菓子を求める人に馴染みます。

第6位:Co-op

Co-opショートブレッド

東京5位/大阪6位

Co-opは東京で5位、大阪で6位という結果になりました。しかし、この商品の集計には極めて明確な好みの二極化が表れています。

大阪では28名中19名が最下位の6位に選んだ一方、4名が堂々の1位に選定しました。東京でも平均順位は5位ながら、1位票を4票獲得しています。平均順位の低さがそのまま万人にとっての低評価を意味するわけではありません。

東京では胚芽や全粒粉を思わせる粉の個性、甘さ控えめな味わいが指摘されました。大阪でも「小麦の風味が強い」が14件、「サクサク・軽快」が13件選ばれています。

さっぱりしてて一番好みかも。

さくさく食べやすい

甘味控えめで固め 麦っぽさとアーモンド感あり

他のと味が違うナッツ感

ナッツやアーモンドのような香ばしさを評価する声があった一方、独特の後味を敬遠する感想も寄せられました。原材料の配合ではなく試食時の風味の捉え方によるものですが、個性が際立つ一品です。

1位に選ばれた回数を東西で比較

総合順位を決定づける平均順位とは別に、各参加者が「最も好き」と判定した1位票の獲得数にも顕著な特徴が現れました。

各ブランドの1位獲得票数
ブランド 東京・22名 大阪・28件
M&S 8票 10票
テスコ 4票 4票
ウォーカーズ 4票 5票
ウェイトローズ 1票 3票
セインズベリー 1票 2票
Co-op 4票 4票

東西で食べ比べて分かった、自分好みを探す楽しさ

cuppaの会で試食した英スーパーマーケットのショートブレッド

東京と大阪で同じ6商品を試食した結果、上位ブランドの顔ぶれが共通する一方、商品ごとの持ち味や受け止め方には多様な広がりがあることが確かめられました。

特にCo-opの投票結果に見られるように、平均順位が下位であっても熱烈な支持を寄せる層が存在します。ランキングの数字だけに囚われず、どの食感や香りが自分の舌に馴染むかを見極める指針として感想を参考にしてください。

ザクザクした歯ごたえ、優しい甘み、バターと塩気のバランス、小麦本来の素朴さ。次回英国を旅する際やスーパーに立ち寄る際は、気になるショートブレッドを手に取り、ミルクティーと共に自分好みの銘柄を探してみてはいかがでしょうか。

※2025年11月10日公開の記事に、2026年10月17日実施の大阪開催食べ比べ結果と参加者コメントを反映し、東京・大阪の比較記事として更新しました。

Text by British Culture in Japan編集部

Link

https://www.theguardian.com/thefilter/2026/may/16/best-worst-supermarket-shortbread-tasted-rated

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