英国王立造幣局によるチャールズ3世国王陛下の肖像とサラブレッド図案の午年コインを販売

英国王立造幣局（The Royal Mint）の「午年馬図記念コイン」2026年版が、全国の主要金融機関で予約販売を開始。英国のサラブレッドを描く裏面と、マーティン・ジェニングスによるチャールズ3世国王陛下の肖像の表面を特徴とし、プルーフ仕上げの金銀貨が用意されます。

英ロイヤル・ミントの特徴と図柄

ロイヤル・ミントの午年馬図記念コインは、裏面に英国を代表する品種サラブレッドが後肢で立つ姿と、18世紀初頭の馬小屋や石畳を配した意匠を採用。力強い前肢の筋肉やたてがみまで緻密に表現され、上部には「馬」「YEAR OF THE HORSE 2026」の刻印が入ります。

表面はチャールズ3世国王陛下の左向き肖像で、彫刻家マーティン・ジェニングスがデザインし、額面や発行年とともに刻字が配されます。英国の干支シリーズにおける新サイクルの幕開けとして位置づけられる点も注目されます。

発行仕様と価格

100ポンド金貨

英国発行の主力は500ポンド金貨と100ポンド金貨、2ポンド銀貨で、いずれもプルーフ仕上げです。500ポンド金貨は約156.300g・直径50.00mm、100ポンド金貨は約31.210g・直径32.69mm、2ポンド銀貨は約31.210g・直径38.61mmの規格です。

2ポンド銀貨

参考価格は、500ポンド金貨が6,380,000円、100ポンド金貨が1,210,000円です。各商品には特製ケースと発行証明書が付属し、限定数の割当が設けられます。詳細は取扱窓口の案内をご確認ください。

予約期間と入手方法

予約販売は2025年10月24日（金）までで、限定数に達し次第終了。都市銀行や地方銀行の取扱窓口で申込可能で、英国発行分も同枠で案内されています。英国文化・デザイン由来の意匠を求めるコレクターに適した構成です。

英国文化の文脈では、馬は競馬史や育種史を通して国民文化と結びつきが強く、王室肖像とサラブレッド図案の組み合わせは、英国的な象徴性と審美性を併せ持つ収集テーマとして評価されます。美術的完成度とモチーフ性の両面で、英国由来コインの入門から上級コレクションまで適合します。

サラブレッドと王室肖像が示す英国的図像学

英国王立造幣局は、起源は886年にさかのぼり、現在はウェールズのラントリサントに拠点を置きます。現代では、国家貨幣から収集用コインまで年産数十億枚規模の体制を持ちます。英国の王室肖像伝統と産業技術を反映し、干支シリーズでも英国的図像学を明確に打ち出しています。

今回の午年版では、サラブレッドと王室肖像という英国固有の文化資産を視覚化。英国デザインの継承と現代的収集価値の両立が見られ、国内外の英国文化ファンやアート志向コレクターに訴求する内容です。

あわせて読みたい

英国王立造幣局がポール・マッカートニーの新作コインを発売！不朽の名声を刻む

Link

https://www.taiseicoins.com/