ポール・ウェラー、6年ぶりの来日公演決定！ UKロック・シーンのレジェンドが歌う歴史と魅力

ポール・ウェラーは、UKロック・シーンにおいて多大な影響を与えてきたアーティストです。彼は、ザ・ジャム、ザ・スタイル・カウンシル、ソロとして様々な音楽ジャンルに挑戦し、常に時代の先端を走ってきました。2024年1月から2月にかけて、6年ぶりの来日公演を行います。

英国を象徴する存在へ : ザ・ジャム時代

ポール・ウェラーは1958年5月25日にイングランドのサリー州ウォーキングに生まれました。彼は10代の頃から音楽に興味を持ち、1972年に友人とザ・ジャムを結成。当時、ウェラーはベースを担当していました。ザ・ジャムは1977年にデビュー・アルバム『イン・ザ・シティ』をリリースし、UKパンク・ムーヴメントの一翼を担いました。しかし、彼らはパンクという枠にとらわれず、ソウル～R&Bも取り入れたサウンドで独自の路線を築き上げ、英国の若者の代弁者となっていきます。しかし、彼らは6枚のアルバムと9曲の全英トップ10シングルを残し、1982年に絶頂期のうちに解散しました。

ソウルフルなポップ : ザ・スタイル・カウンシル時代

ポール・ウェラーはザ・ジャム解散後の1983年3月にザ・スタイル・カウンシルを結成しました。このバンドでは、ジャズからシカゴ・ハウスまで幅広い影響を取り込んだ音楽性と社会的主張を伴うソウルフルなポップで人気を博しました。彼らは4枚のアルバムと17曲のシングルをリリースし、80年代を特徴づけるポップ・バンドのひとつになりました。しかし、1989年に音楽的方向性を失い、解散しました。

変化と挑戦 : ソロ時代

1990年からソロ・アーティストとして活動を開始。彼は1992年の『ポール・ウェラー』から2021年の『ファット・ポップ』まで16枚のスタジオ・アルバムとベスト・アルバムをリリースしました。フォークやクラウト・ロックなど様々な音楽スタイルに挑戦し、常に新しい表現を求め続けています。2006年にはブリット・アワードで「功労賞」を受賞。2021年12月には、BBC交響楽団と共演し、ザ・ジャムからザ・スタイル・カウンシル、ソロ期の代表曲を演奏したライブ・アルバム『オーケストレイテッド・ソングブック』をリリースしました。

歴史的な記録 : 全英1位を獲得したアルバム

ポール・ウェラーは、『ファット・ポップ』でソロ6枚目・キャリア通算8枚目の全英1位を獲得しました。これにより、彼は5つの連続した年代（1980年代から2020年代）でアルバムが全英1位を獲得するという、ポール・マッカートニー、ジョン・レノン、デヴィッド・ギルモアに並ぶ4人目の記録を打ち立てました。彼はUKロックシーンのレジェンドとして、今なお多くのファンや後進のミュージシャンから敬愛されています。