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ターナー大規模展が東京・大阪で開催|テート美術館コレクションで辿る「光の画家」の魅力
英国を代表する「光の画家」J.M.W.ターナーの大回顧展『テート美術館 ターナー展──崇高の絵画、現代美術との対話』が、10月24日(土)から東京・上野の国立西洋美術館で開催。ロンドンのテート美術館が誇る油彩・水彩など80点以上を一堂に展示し、現代美術との「対話」という独自の構成で、ターナー芸術の作品に迫ります。
ターナー展の開催概要と会場
本展の東京会場は国立西洋美術館(東京都台東区上野公園)で、会期は10月24日(土)から2027年2月21日(日)までです。国立西洋美術館へはJR上野駅公園口より徒歩1分、京成電鉄京成上野駅より徒歩7分、または東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅7番出口より徒歩8分でアクセスできます。
東京展終了後は、大阪・中之島の大阪中之島美術館へと巡回。大阪会場の会期は2027年3月13日(土)から6月27日(日)です。大阪中之島美術館へは京阪中之島線渡辺橋駅より徒歩5分、またはOsaka Metro四つ橋線肥後橋駅より徒歩約10分でアクセスできます。
「光の画家」ターナーとは:英国絵画史に残る変革者
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775-1851)は、19世紀英国を代表する風景画家です。ロンドン生まれの彼は14歳でロイヤル・アカデミー・スクールに入学し、26歳で正会員となりました。移ろう光や大気、荒れ狂う海、産業革命期の蒸気や煤煙といった世界の刹那的な諸相を、ときに克明に、ときに抽象的に描きだし、その革新的な色彩と筆致は後の印象派の試みに先行したとも言われ、高く評価されてきました。
英国でのターナーの人気は格別です。2005年にBBCラジオ4とナショナル・ギャラリーが行った投票では、彼の《解体のため最後の停泊地に曳航される戦艦テメレール》が約11万9000票の中から最多票を獲得し、英国人が最も愛する絵画に選ばれました。また2020年からは新20ポンド紙幣にもターナーの肖像と同作品が採用されています。なお、この代表作は本展には出展されません。
テート美術館とは:世界最大のターナー・コレクション
テート美術館は、テート・ブリテン、テート・モダン、テート・リヴァプール、テート・セント・アイヴスの4館から構成される英国の国立美術館連合体です。16世紀から現代まで7万点以上の美術品を所蔵し、とりわけ世界最大級のターナー・コレクションを誇ります。ターナー自身の遺志により死後に寄贈された油彩・水彩・素描は数百点にのぼり、テート美術館の国際的権威を支えています。2024年の世界美術館年間入場者数ランキングでは、テート・モダンが約460万人で第5位に入るなど、英国を代表する文化機関として世界的な地位を築いています。
ターナー芸術の魅力
本展はターナーの作品をテーマごとに再編し、ゆるやかな時系列で紹介します。各章にはターナーの絵画と響き合う現代アーティストの作品が織り交ぜられており、時代を超えた作品同士の「対話」を視覚的に体験できるのが本展最大の特徴です。
展示には、ターナーの油彩40点以上・水彩やグワッシュ40点以上を含む80点以上が並びます。過去日本での個展でも多くの人を魅了した人気画家の作品がこれほどの規模で一堂に集まる機会はまれで、美術ファンにとって見逃せない展覧会です。
現代美術との対話が生む新しいターナー体験
本展の独自性は、ターナーの作品に「現代美術との対話」を組み込んだ構成にあります。各章に数人ずつ現代アーティストの作品を配置することで、19世紀の画家が追い求めた主題や概念が、21世紀の創造的探求とどのように共鳴しているかを可視化します。たとえば、晩年の抽象的な作品群はアメリカの抽象表現主義の巨匠マーク・ロスコとの類似を示し、ロスコ自身がターナーを意識していたことは美術史的にも知られた事実です。
また現代に続くターナーの影響として、1984年にテート・ギャラリーが創設した「ターナー賞」があります。英国の現代美術を代表するこの賞は、英国出身または在住の芸術家の革新性を評価するもので、本展にも作品が展示されるリチャード・ロングやウォルフガング・ティルマンスといった受賞者を輩出しています。ターナーの名を冠したこの賞が示すように、彼の芸術精神は今日の創作活動にも生き続けています。
ターナー展の見どころまとめ:こんな方におすすめ
『テート美術館 ターナー展──崇高の絵画、現代美術との対話』は、世界最大のターナー・コレクションを持つテート美術館の所蔵品80点以上が一堂に会する大規模な回顧展です。テーマ別展示と、現代美術との対話という二層構造が、単なる回顧展を超えた鑑賞体験を提供します。とくに以下のような方に強くおすすめできる展覧会です。
- 英国美術・ターナーの作品を本格的にまとめて観たい方
- 印象派や抽象表現主義の源流に興味がある方
- リチャード・ロング、マーク・ロスコなど現代美術も楽しみたい方
- 過去のターナー個展に行けなかった方
上野での会期は10月24日(土)から2027年2月21日(日)まで。その後、大阪中之島美術館にも巡回予定です。チケット料金など最新情報は公式サイトにて順次発表されます。
Cover Photo: J.M.W. ターナー《捕鯨船エレバス号に万歳! もう一頭獲ったぞ!》(部分)1846年展示 Photo: Tate
Text by British Culture in Japan編集部
Link
https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2026turner.html
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