『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』45年ぶりに日本上映！英国アニメの傑作

1978年に制作された英国アニメーション映画の傑作『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』が、HDリマスター版として11月30日より日本で公開されます。カルト的人気を誇るこの作品が、45年の時を経て新たな姿で観客を魅了します。

英国アニメーション界の傑作、ついに日本へ

、『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち HDリマスター版』

イギリスの名作児童文学を原作とする『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち HDリマスター版』が、11月30日（土）よりシネ・リーブル池袋、シアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開。1978年の制作から45年、日本では1980年以来の劇場公開で、公開当時は畑正憲（ムツゴロウ）による日本語監修で吹替え版のみ（主題歌は井上陽水）の上映でしたが、今回は日本初となる待望のオリジナル音声＋日本語字幕での上映となります。

原作は英国文学賞のダブル受賞作

本作の原作は、イギリスの作家リチャード・アダムスによる同名小説です。1973年に英国カーネギー賞とガーディアン賞をダブル受賞した、高い評価を受けた児童文学作品です。

大人も楽しめる深い内容

『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』は、一見かわいらしい野うさぎたちの物語ですが、その内容は決して子供向けだけではありません。うさぎたちが直面する苦難や残酷な現実、人間による環境破壊、生存をかけた血みどろの戦いなど、大人にも訴えかける深いテーマが描かれています。

日本初、オリジナル音声での上映

『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち HDリマスター版』

今回の上映は、日本初となるオリジナル音声に日本語字幕を付けた版となります。以前の日本公開時には吹き替え版のみでしたが、今回は原作の雰囲気をより忠実に楽しむことができます。

美しく、時に恐ろしい映像美

、『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち HDリマスター版』

HDリマスター版となった本作の映像は、うさぎたちの毛の一本一本まで丁寧に描かれた芸術的なタッチが特徴です。まだ見ぬ理想郷を求めて空を見上げるシルエットや、血を流す恐ろしい場面など、様々な表情を持つ本作の世界観を存分に味わえます。

時代を超えて愛される理由

『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち HDリマスター版』

本作が45年を経た今も世界中でカルト的な人気を誇る理由は、その普遍的なテーマにあります。理想郷を求める旅、環境問題、生存競争など、現代社会にも通じるメッセージが込められています。

スクリーンで堪能する傑作アニメーション

『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち HDリマスター版』は、アニメーションファンはもちろん、深い物語を求める大人の観客にもおすすめの作品です。45年の時を経て蘇った傑作を、ぜひスクリーンでお楽しみください。

Story

ハンプシャー州に、サンドルフォード繁殖地というウサギたちの巣穴があった。ある日、そこに棲むウサギで予知能力をそなえたファイバーがこの地に災害が迫っていることを予言。彼の兄であり、彼の“能力”を認めているヘイズルは村の長に避難を提案したもののとりあってもらえず、上士（幹部）頭ビグウィグの助けも借りながら何羽かのウサギたちと村を脱出する──。人間たちによる“喰われるためだけ”の養兎場、将軍による“軍国主義的な統制”を敷く繁殖地……、理想郷を探す彼らの旅の前に立ちふさがるのは予想もしない世界だった。

ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち

監督・脚色・製作: マーティン・ローゼン
アニメーション監修: フィリップ・ダンカン
アニメーション監督: トニー・ガイ
原作: リチャード・アダムス
編集: テリー・ローリングス
音楽: アンジェラ・モーレイ、マルコム・ウィリアムソン
主題歌: アート・ガーファンクル「Bright Eyes」
声の出演: ジョン・ハート、リチャード・ブライアーズ、マイケル・グレアム・コックス、ジョン・ベネット、ラルフ・リチャードソン、サイモン・カデル、テレンス・リグビー、ロイ・キニア、リチャード・オキャラハン、デンホルム・エリオット、ゼロ・モステル、ハリー・アンドリュース、ナイジェル・ホーソーン、ハンナ・ゴードン、クリフトン・ジョーンズ、マイケル・ホーダーン、ジョス・アクランド、メアリー・マドックス
作品情報: 1978年 / イギリス映画 / 英語 / 原題 : Watership Down
公開日: 11月30日（土）よりシネ・リーブル池袋、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
配給: アーク・フィルムズ