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レイフ・ファインズ主演『ザ・コラール』5月15日全国公開──戦時下の「残された者の日常」を映す追加場面写真解禁
レイフ・ファインズ主演の英国映画『ザ・コラール 希望を紡ぐ歌』の場面写真が追加公開されました。第一次世界大戦下のヨークシャーを舞台に存続危機の合唱団が希望を取り戻す物語で、5月15日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国で上映されます。
戦場ではなく「残された者たちの日常」を描いた英国映画

本作の舞台は、第一次世界大戦下のイングランド北部ヨークシャー。多くの団員が徴兵されて存続の危機に瀕した合唱団が、退役軍人や町の人々を新たに迎え入れ、「歌うこと」を通じて再び心を結び直そうとする物語です。
新たな指揮者に選ばれたのは、敵国ドイツで活動していたヘンリー・ガスリー。偏見と不信を背負いながらも、寄せ集めの団員たちと向き合い、熱心な指導のもとで失われたつながりと希望を取り戻していきます。やがて彼らは「前代未聞のある挑戦」へと踏み出しますが、再び徴兵通知が届き始め、ようやく芽生えた平穏は戦争の影に呑み込まれていきます。
本作が他の戦争映画と一線を画すのは、戦場の悲惨さを直接描くのではなく、銃後に生き続ける人々の日常に焦点を当てている点です。牧歌的なヨークシャーの風景の中に絶えず届く戦死通知の電報という対比が、静かで確かなリアリティを生み出しています。
レイフ・ファインズが体現する、厳格で偏屈な指揮者の複雑な内面

主演のレイフ・ファインズは、『教皇選挙』『ザ・メニュー』など近年も話題作への出演が相次ぐ英国を代表する俳優です。本作では、厳格で偏屈な指揮者ヘンリー・ガスリーの複雑な内面を深い陰影とともに体現しています。
共演にはロジャー・アラム、マーク・アディ、アラン・アームストロング、ロバート・エムズ、サイモン・ラッセル・ビールら英国の実力派俳優が集結。さらに次世代を担う新星たちも加わり、アンサンブルとしての厚みを与えています。
監督は『英国万歳!』で英国アカデミー賞・トニー賞を受賞した演出家ニコラス・ハイトナー。脚本は英国を代表する劇作家アラン・ベネットが手がけており、ふたりのタッグは本作で4度目となります。英国社会の複雑さとユーモアを描き続けてきたこのコンビが、芸術が人を支える瞬間を静かに、しかし確かな手触りで描き出しています。
追加場面写真が公開、戦時下の日常を映す4カット

今回の追加場面写真は、草原で自転車に乗る男性、電車内の女性、歩道に立つ男性たち、正装した人物など4カットです。いずれも戦時下にあっても続く日常の断片を切り取っており、本作が伝えようとするテーマを静かに物語っています。
徴兵年齢に近づく少年たち、負傷して帰還する青年、息子を失った家族、恋人の帰りを待つ女性たち──誰ひとりとして戦争の影響を免れない人物たちの表情が、作品の情感をありありと伝えています。
音楽と芸術が人をつなぐ、英国映画の普遍的なテーマ

不安と喪失の時代にあっても、人は歌い、愛し、日常を続ける。本作が描く静かな再生は、イギリス映画が得意とする「日常の中の抵抗」というテーマと深く共鳴します。
音楽が人々をつなぎ、合唱という集団行為が個人の孤独を溶かしていくプロセスは、時代や国を超えて共感を呼びます。英国的なユーモアと抑制された情感の中に普遍的なメッセージを込めたこの作品は、戦争映画というジャンルを超え、広いの映画ファンに届く内容になっています。鑑賞の際には、音楽が人を動かす瞬間に耳を澄ませてみてください。
5月15日公開──上映劇場と作品データ
本作は、炭鉱閉鎖に抗うブラスバンドを描いた『ブラス!』(1996年)や、工業地帯の少年とバレエを軸に社会的閉塞感を描いた『ビリー・エリオット』(2000年)など、英国ヒューマンドラマの豊かな系譜に連なる一作であり、戦争と音楽、希望と喪失をテーマに据えた作品です。

- 監督
- ニコラス・ハイトナー
- 脚本
- アラン・ベネット
- 出演
- レイフ・ファインズ、ロジャー・アラム、マーク・アディ、アラン・アームストロング、ロバート・エムズ、サイモン・ラッセル・ビール
- 作品情報
- 2024年 / イギリス・アメリカ映画 / 英語 / 原題:The Choral
- 公開日
- 5月15日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
- 配給
- ロングライド
©GERONTIUS PRODUCTIONS LIMITED 2025
Text by British Culture in Japan編集部
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