2027年春まで会期延長!エリザベス2世女王陛下のファッション展──見どころ&最新チケット情報

Her Majesty Queen Elizabeth II dressed for Princess Margaret's wedding in 1960; by Sir Cecil Beaton (1904 - 80); U.K.; 1960. Cecil Beaton Archive.

エリザベス2世女王陛下の生誕100年を記念した史上最大規模のファッション展「Queen Elizabeth II: Her Life in Style」が、ロンドン・バッキンガム宮殿のキングス・ギャラリーで開幕しました。当初は2026年10月18日までの開催予定でしたが、チケット完売という異例の大反響を受け、会期を2027年4月18日(日)まで6か月間延長することが正式に発表されました。

史上最大規模の展覧会概要

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© Royal Collection Enterprises Limited 2026 | Royal Collection Trust.

「Queen Elizabeth II: Her Life in Style」は、女王陛下の生誕100年を記念して開催される画期的な展覧会です。ロイヤル・コレクションが所蔵する女王の個人アーカイブから、300点以上の貴重なアイテムが展示され、その多くが今回初公開となります。衣装のみならず、帽子、靴、アクセサリーに加え、未公開のデザインスケッチや生地サンプル、手書き書簡なども展示され、女王陛下のワードローブの全貌を10の年代ごとに辿ることができます。

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© Royal Collection Enterprises Limited 2026 | Royal Collection Trust.

キュレーターでありロイヤル・コレクション・トラストのディレクターを務めるティム・ノックス氏は、今回の会期延長について「前例のない圧倒的な反響」があったと明かし、延長によって国内外のより多くの人々が「エリザベス2世の生涯と遺産への、一世代に一度のトリビュート」を体験できるようになると述べています。

開催詳細情報

会場
バッキンガム宮殿 キングス・ギャラリー(ロンドン)
会期
2026年4月10日(金)〜2027年4月18日(日)※大好評につき6か月間延長されました(通常火・水曜休館、夏季など一部毎日開館の場合あり)
時間
10時〜17時30分(最終入場 16時15分)
チケット料金
大人£22〜(日本からの事前オンライン予約可)
※重要:2027年に入るとチケット価格が値上げされる予定のため、2026年内の枠を予約するのがお得です。また、年間パス(One-year pass)をお持ちの方も、本展への入場にはオンラインでの事前予約が必須となります。
展示点数
300点以上
リンク
https://www.rct.uk/queenelizabeth


62人の王族が着用──クリスニング・ローブが史上初めて一般公開

Charles Robert Leslie, The christening of Victoria, Princess Royal, 10 February 1841, c.1841–2

Charles Robert Leslie, The christening of Victoria, Princess Royal, 10 February 1841, c.1841–2 © Royal Collection Enterprises Limited 2026 | Royal Collection Trust.

本展最大の注目展示のひとつが、1841年に製作されたクリスニング・ローブです。ヴィクトリア女王の長女ヴィクトリア王女の洗礼式から始まり、代々の王族に引き継がれ、女王陛下自身も1926年5月に生後1か月で着用しました。62人もの王族が袖を通した歴史的な品が、今回初めて一般公開されます。

Vandyk, Princess Elizabeth after her christening with her parents, grandparents and godparents, 1926

Vandyk, Princess Elizabeth after her christening with her parents, grandparents and godparents, 1926 © Royal Collection Enterprises Limited 2026 | Royal Collection Trust.

 

Baron, The christening of HRH The Prince of Wales (future King Charles III), 1948

Baron, The christening of HRH The Prince of Wales (future King Charles III), 1948 © Royal Collection Enterprises Limited 2026 | Royal Collection Trust.

ローブは東ロンドン・スピタルフィールズ産のシルクに、デヴォン産のホニトン・レースを重ねた精巧な作りで、ヴィクトリア女王お抱えの仕立て職人ジャネット・サザーランドが手がけました。2004年に女王陛下の判断でレプリカが制作され、以降の洗礼式にはレプリカが使用されています。オリジナルのローブは展示に先立ち、テキスタイル・コンサーバーのセシリア・オリバーが100時間をかけて修復作業を実施。穴の補修やデリケートな部分の補強、セクションごとの丁寧なハンドウォッシュを経て展示に臨んでいます。

キングス・ギャラリーは、かつて女王陛下が洗礼を受けたバッキンガム宮殿内の礼拝堂があった跡地に建てられており、このローブが展示されることには特別な意義があります。第二次世界大戦中の爆撃で礼拝堂は失われましたが、その場所に女王陛下最古の衣装が戻ることは、単なる展示を超えた歴史的な瞬間といえるでしょう。

アーデム、リチャード・クイン、クリストファー・ケイン──現代英国デザイナーが参加

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© Royal Collection Enterprises Limited 2026 | Royal Collection Trust.

今回の展覧会には、女王陛下のスタイルに影響を受けた英国デザイナー3名が作品を提供しています。アーデム・モラリオール、リチャード・クイン、クリストファー・ケインの各デザイナーが、自身のコレクションから1点を選び、女王陛下のファッションアーカイブのアイテムと並べて展示されます。

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『Queen Elizabeth II: Fashion and Style』 © Royal Collection Enterprises Limited 2026 | Royal Collection Trust.

リチャード・クインは初代「クイーン・エリザベス2世英国デザイン賞」の受賞者でもあります。クリストファー・ケインは「女王陛下のワードローブは、シルエット・構築・象徴性・そして何より“抑制”を学ぶマスタークラスだ」とコメントしています。3名はいずれも、ロイヤル・コレクション・トラストが刊行した公式書籍『Queen Elizabeth II: Fashion and Style』にも寄稿しており、同書にはアナ・ウィンター DBEによるトリビュートも収録されています。なお、本の記録的なヒットに伴い、すでに増刷が決定しています。

見どころ──10年代にわたるワードローブの全貌

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© Royal Collection Enterprises Limited 2026 | Royal Collection Trust.

展示される300点以上のアイテムの多くが今回初公開です。女王陛下の人生を10の年代ごとに構成し、公式行事用のクチュール・イブニングウェアからプライベートなオフデューティスタイルまで、幅広いワードローブを網羅しています。

なかでも注目の展示品は以下のとおりです。

1841年制作のクリスニング・ローブ(史上初公開)

 

Janet Sutherland, the royal christening robe, 1841

Janet Sutherland, the royal christening robe, 1841 © Royal Collection Enterprises Limited 2026 | Royal Collection Trust.

62人の王族が着用したホニトン・レースのローブ。東ロンドン・スピタルフィールズ産のシルクにデヴォン産の繊細なホニトン・レースを重ねた精巧な作りで、ヴィクトリア女王お抱えの仕立て職人ジャネット・サザーランドが手がけました。女王陛下も1926年5月、生後1か月の洗礼式で着用されています。2004年以降はレプリカが使用されており、オリジナルの公開は今回が史上初となります。

1957年、アイゼンハワー大統領主催の国賓晩餐会用ガウン

 

Evening Gown worn to meet President Eisenhower, Norman Hartnell, 1957.

Evening Gown worn to meet President Eisenhower,
Norman Hartnell, 1957. © Royal Collection Enterprises Limited 2026 | Royal Collection Trust.

ノーマン・ハートネル作のアップルグリーンのガウン。ワシントンD.C.の英国大使館で催された晩餐会に女王陛下が着用した一着です。

1960年、マーガレット王女殿下の結婚式用ドレス

 

Ensemble worn for the wedding of Princess Margaret, Norman Hartnell, 1960.

Ensemble worn for the wedding of Princess Margaret, Norman Hartnell, 1960. © Royal Collection Enterprises Limited 2026 | Royal Collection Trust.

ブルーのクリノリン・スカートに合わせたボレロジャケット。英国王室の結婚式でフルレングスドレスが着用された最後の機会とされています。ドレスには3輪の大きなブルーのシルクローズが飾られており、花嫁の名「マーガレット・ローズ」へのオマージュとも言われています。

1960年代の透明プラスチック製レインコート

 

 

Transparent raincoat, Hardy Amies, 1960s. Worn over a patterned silk day dress and coat, Hardy Amies, 1970s © Royal Collection Enterprises Limited 2026 | Royal Collection Trust. Photographer: Jon Stokes.

ハーディ・エイミス作 of 当時としては革新的なデザイン。鮮やかなデイウェアを雨天でも群衆に見せるための実用的な工夫であり、女王陛下がのちに愛用された色付き縁の透明傘の先駆けとも言われています。

ノーマン・ハートネルによる未公開デザインスケッチ

 

(left) Silver lamé beaded shift dress, Norman Hartnell, 1972. / (right) Illustration for a silver lamé beaded shift dress worn during a State Visit to France in 197 France in 1972, Norman Hartnell.

(left) Silver lamé beaded shift dress, Norman Hartnell, 1972. / (right) Illustration for a silver lamé beaded shift dress worn during a State Visit to France in 1972, Norman Hartnell. © Royal Collection Enterprises Limited 2026 | Royal Collection Trust.

1972年のフランス国賓訪問用シルバーラメドレスのデザイン画で、女王陛下自身の手書きの注釈が添えられています。「opening parliament Canberra」と記されており、同ドレスをオーストラリア議会開会式に再着用されたことが伝わっています。

ハリス・ツイードのジャケットとバルモラル・タータン柄スカート

 

Harris Tweed jacket and Balmoral tartan kilt, Norman Hartnell, 1950s.

Harris Tweed jacket and Balmoral tartan kilt, Norman Hartnell, 1950s.

ノーマン・ハートネルが1950年代にデザインしたプライベートスタイルの一例。乗馬用ジャケット、防水アウター、ヘッドスカーフなど日常的な衣装も展示され、パブリックイメージとは異なる女王陛下の素顔が垣間見えます。

デザインスケッチや生地サンプル、手書き書簡といった制作資料も展示されており、世界でもっとも有名な女性を「装う」ことへの思慮と職人技を垣間見ることができます。

チケット情報と関連イベント

チケットは大人£22〜で、ロイヤル・コレクション・トラスト公式サイトからオンラインで事前予約できます。日本からでもクレジットカードで購入でき、日時指定制のため当日の行列を避けてスムーズに入場できます。現在非常に需要が高まっており、カレンダー上で最速でも10月以降の枠を選択しなければチケットが取れない状況が続いています。そのため、ロンドンへの渡航が決まり次第、数か月前から早めの予約を強くおすすめします。

なお、2027年に入ると入場チケット料金の値上げが予定されています。少しでも費用を抑えて鑑賞したい場合は、2026年内の開催枠を確保するのが賢い選択です。日本語対応の旅行予約サービス「ゲットユアガイド(GetYourGuide)」でも取り扱いがあります。

また、展覧会の継続的な好評に伴い、公式リテールショップでの生誕100周年(Centenary)を記念した限定グッズの販売、オンライン対談プログラム、女王のワードローブの舞台裏に迫る特別映像コンテンツなども引き続き展開されています。

Queen Elizabeth II on Princess Margaret’s Wedding Day, Cecil Beaton, 1960.
© Cecil Beaton / Victoria and Albert Museum, London

Text by British Culture in Japan編集部

 

Link

https://www.rct.uk/

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