カレドニアン・スリーパーで想い出に残るスコットランドの旅を！時間と費用も節約できる夜行寝台列車

英国への旅行といえば、ロンドンやオックスフォードなどの都市や、ストーンヘンジやハリーポッターのロケ地などの観光名所が思い浮かびますが、スコットランドもその選択肢に挙げる人も多いことでしょう。

スコットランドは、英国の北部に位置する地域で、独自の文化や歴史、自然を持っています。エディンバラやグラスゴーなどの美しい街並みや、ネス湖やハイランドなどの壮大な景色、キルトやバグパイプなどの伝統的な衣装や楽器、ウイスキーやハギスなどの豊かな食文化など、スコットランドには見どころがたくさんあります。

VisitScotland / Kenny Lam

しかし、スコットランドはロンドンから遠く離れているため、移動に時間がかかります。交通手段として飛行機や電車、バスがありますが、どの手段でも1泊2日もしくは2泊3日は必要になってきますので、「スコットランドはまた次回に……」と先送りにしてしまいがち。

そこでオススメしたいのが、日本から直接スコットランドへ向かうプランです。

ブリティッシュ・エアウェイズは現在、羽田空港とロンドンのヒースロー空港を結ぶ直行便を運行していますが、ヒースロー空港から英国内の空港へと乗り継いでも追加料金はかかりません。このメリットを利用して、スコットランドへダイレクトへ旅してみてはいかがでしょうか。

そして、スコットランドの魅力を十分に味わったあとはロンドンへ。その際にオススメなのが、夜行寝台列車のカレドニアン・スリーパーです。

ロンドンの宿泊料金は年々高くなっており、移動しながら眠ることができる夜行寝台列車は時間とお金の節約にもなります。

カレドニアン・スリーパーとは

カレドニアン・スリーパーは、ロンドンとスコットランドの都市を結ぶ夜行寝台列車で、ロンドンのユーストン駅からエディンバラ、グラスゴー、インヴァネス、アバディーン、フォートウィリアムなどの駅に向かいます。所要時間は目的地によって異なりますが、7.5時間から13時間ほどです。

カレドニアン・スリーパーには3つのクラスに分かれた個室と座席があります。

・カレドニアン・ダブル（Caledonian Double）

英国王室御用達のメーカー、グレンクラフト社のマットレスを用いた、142.5cmx180cmのダブルベッドを備えたファースト・クラスとも言うべきクラス。カレドニアン・スリーパーでもっとも広い個室になります。トイレ・シャワー付き。朝食付きで、出発駅と到着駅のラウンジも利用できます。

・クラブ・ルーム（Club Room）

65cmx180cmのベッドが上下二段に設置された個室。ひとりで利用する際は上のベッドを跳ね上げて、広く使うこともできます。トイレ・シャワー付き。朝食付きで、出発駅と到着駅のラウンジも利用できます。

・クラシック・ルーム（Classic Room）

ベッドはクラブ・ルームと同様ですが、トイレとシャワーは設置されていません。その分、リーズナブルに利用することができます。朝食は有料で、出発駅と到着駅のラウンジは使用できません。

・座席車（Seated Coach）

調整可能なヘッドレスト、フットレスト、リクライニングを備えた1-2の3列シート。頭上には暗証番号を設定して使用する荷物棚があります。朝食は有料で、出発駅と到着駅のラウンジは使用できません。

時間と費用の節約

カレドニアン・スリーパーで旅をする最大の利点は、時間と費用の節約です。ロンドンとスコットランドの都市は、飛行機やバスで移動すると、数時間かかります。また、飛行機やバスの運賃も高くなりがちです。

しかし、カレドニアン・スリーパーなら、夜に出発して朝に目的地に到着するというタイミングで移動できます。つまり、移動時間を睡眠時間に充てることができるのです。また、ホテル代も節約できます。カレドニアン・スリーパーは、時間と費用の両方を有効に使うことができる移動手段なのです。

快適さと楽しさ

カレドニアン・スリーパーで旅をするもうひとつの利点は、快適さと楽しさです。カレドニアン・スリーパーにはラウンジカーも連結されていて、スコットランドの美味やウイスキー、ジンなどを楽しみながら他の乗客と交流したり、窓から変わりゆく風景を眺めたりすることができます。カレドニアン・スリーパーは、ただ移動するだけではなく、旅そのものを楽しむことができる列車です。