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いかにして90分間、驚異のワンショット撮影が成功したのか。映画『ボイリング・ポイント/沸騰』の特別映像が公開に
英国アカデミー賞4部門ノミネートで大きな話題を呼んだ映画『ボイリング・ポイント/沸騰』がヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか7月15日(金)より全国公開となります。
本作は、ロンドンの高級レストランを舞台に、崖っぷちのオーナーシェフの波乱に満ちたスリリングな一夜を、全編90分ワンショットで捉えた作品。
正真正銘のノーCG、ノー編集。新鋭フィリップ・バランティーニ監督が人気レストランの表と裏を同時に味わえる、濃密な人間ドラマを作りあげました。
このたび公開された特別映像は、困難にあふれる90分ワンカットを 取り入れた作品作りの裏側に迫る内容になっています。
共同脚本を担当したジェームズ・A・カミングスは「一般的な映画は編集で物語を伝える。編集によって物語の緊張感を高めることができるが、本作ではそれはできない。だから脚本を書いているとき、物語のペースがつかみづらい。そこが課題だった。カメラの動きなど考慮すべき要素も多かった」とワンカット撮影だからこそ難しかった脚本づくりのポイントを語ります。
また、撮影監督のマシュー・ルイスは「撮影前に補助機材を着用し
て歩き回った。機材が店のカウンターにぶつからないよう、前もって調整する必要があったんだ」と振り返りました。
補助器具を使って背中からカメラをぶら下げ、入念に撮影のシミュレーションをする当時の映像も登場。
「ぼくが役者を追うことで物語が展開していくから、時には役者の立ち位置を移動させる必要も出てきた。そんな場合は脚本も直す。登場人物にそれなりの理由を与え、別の場所に移動させたわけだ。空間も狭く、特に厨房を通る際は、近くに火のついたガスコンロがあったりするから大ごと。カメラの動きが少しでもスムーズでなくなると、映画の緊迫感が弱まり観客がしらけてしまう」と、撮影する上での苦労と緊迫感を出すための工夫を話してくれました。
そのほか役者の即興演技で出たセリフを積極的に台本に取り入れた脚本づくりの経緯について。そして、修正することが増えすぎてしまった時、役者100名を集めて指示。みんなで話し合い作り上げた時のエピソードが、当時の映像と一緒に語られています。
また、このたび追加で公開された6点の場面写真は、ホールスタッフによる接客シーンや、レストランで働くオーナー・シェフのアンディ役のスティーブン・グレアムをはじめとしたスタッフたちの写真。
さらにキッチンで戸惑いの表情を浮かべる副料理長とコックの表情などの写真など。レストランの表舞台と裏で巻き起こるドラマを期待させる写真の数々となっています。
Story
1年で最も賑わうクリスマス前の金曜日、ロンドンの人気レストラン。その日、オーナーシェフのアンディは妻子と別居して疲れきっていた。
運悪く衛生管理検査があり評価を下げられ、次々とトラブルに見舞われるアンディ。気を取り直して開店するが、予約過多でスタッフたちは一触即発状態。
そんな中、アンディのライヴァルシェフが有名なグルメ評論家を連れてサプライズ来店する。さらに、脅迫まがいの取引を持ちかけてきて……
ボイリング・ポイント/沸騰
- 製作・監督・脚本
- フィリップ・バランティーニ
- 出演
- スティーヴン・グレアム、ヴィネット・ロビンソン、ジェイソン・フレミング、ハンナ・ウォルターズほか
- 作品情報
- 2021年 / イギリス映画 / 英語 / 原題 : BOILING POINT
- 公開日
- 7月15日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開
- 配給
- セテラ・インターナショナル
©©MMXX Ascendant Films Limited
Link
http://www.cetera.co.jp/boilingpoint/
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