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伊勢の文化に触発された英国アーティストの新作!ブリティッシュ・カウンシルが後援する文化交流
三重県伊勢市が主催した「伊勢市アーティスト・イン・レジデンス情報発信事業」に参加した英国の3組のアーティストが、伊勢での滞在制作を経て新たな作品を発表しました。この事業は、英国の公的な国際文化交流機関であるブリティッシュ・カウンシルが2019年の日英交流年「UK in JAPAN」の文化プログラムの一環として支援したものとなります。
3組4名のアーティストは、マシュー・ロジア、ニコル・ビビアン・ワトソン、ジェーン・アンド・ルイーズ・ウィルソン。彼らは2019年10月に初めて伊勢市に滞在し、伊勢神宮をはじめとする各所を訪れて歴史や自然観への理解を深めました。現地の表現者や地域の人々と交流するなかで、アート活動につながる様々なインスピレーションを得たそうです。新型コロナウイルス感染症の流行を経て今年1月に再来日を果たし、このほど作品を完成させました。
ブリティッシュ・カウンシル駐日代表マシュー・ノウルズは、以下のようにコメントしています
『伊勢市アーティスト・イン・レジデンス』は、アーティストの長年にわたる取り組みと力強い文化的なつながり、そして2019年の日英交流年がもたらした素晴らしいアート作品、日英のパートナーシップを象徴しています。私たちは、日本で最も神聖な場所のひとつである伊勢で初めて実施されたアーティスト・イン・レジデンスを支援できたことを誇りに思います。
作品とアーティスト
マシュー・ロジア
『Wood Rots Like We Do (私たちのように木も朽ちて)』
2019年に伊勢市を訪れて以来、「人間と森の関係」に焦点とする活動を展開してきたロジアが、1300 年以上続く伊勢神宮の式年遷宮に見る『持続可能性』のあり方を探索する映像作品。
アーティストプロフィール
ロンドンを拠点に活動するアーティスト。テクノロジーに映像や音を組み合わせた、公共空間における没入型のインスタレーション作品で注目されている。取り扱うテーマは、主に社会・建築・生態系に埋め込まれた個人の「記憶」や公共の「歴史」。
ニコル・ビビアン・ワトソン
『Shore, Sea, and Land – Lines(海岸、海と海岸線)』
身体で音を感じることができるウェアラブルデバイス『SubPac』を用いて聴覚に障害のある方たちとのワークショップや伊勢の音風景、伊勢音頭にインスピレーションを得た映像作品。
アーティストプロフィール
サーフェス・エリア・ダンス・シアターの芸術監督であり、さまざまな社会課題をパフォーマンスで表現するアーティスト。英国、日本、ギリシャ、北米などを舞台に、耳に障害のある人とない人のコミュニティのコラボレーションに取り組んでいる。日本への造詣は深く、2021年には、仏教と「将軍」の図像学に関する研究でロンドン大学アジア・アフリカ学院(SOAS)にて修士号を取得。
ジェーン・アンド・ルイーズ・ウィルソン
『A Performance of Entrapment』
伊勢神宮やそれを取り囲む豊かな森林、伊勢音頭の踊りなどを表現に取り入れ、‟人間性”を希求する映像作品。ロンドンのロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ(王立芸術院)で3月31日に発表。2023年中に英国内での上映と期間限定でオンライン特別上映も予定されています。
アーティストプロフィール
1999年にインスタレーション『Gamma』でターナー賞候補となったジェーン・アンド・ルイーズ・ウィルソンは、写真や動画、映画の拡張形態でのインスタレーション作品を制作する双子のアーティスト・デュオ。ジェーン・ウィルソンはTATEの元理事で、現在はDACS(The Design and Artists Copyright Society)の理事を務める。ルイーズ・ウィルソンは、バルティック現代美術センターの元理事。両者は、2018 年に、ニューカッスル大学のファインアートの共同教授およびロイヤルアカデミー会員に任命された。
Link
https://www.britishcouncil.jp/programmes/arts/ise-city-residency
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