ニュー・オーダー、デペッシュ・モードらMUTE40周年企画参加

MUTEがレーベル設立40周年企画「MUTE 4.0 (1978 > TOMORROW) シリーズ」のメイン・プロジェクト「STUMM433」を発表。50組以上のレーベル関連アーティストによる新たな作品を集めたボックス・セット「STUMM433」が今年5月に発売されます。

レーベル創始者ダニエル・ミラーのプロジェクトでありレーベル第1弾アーティストであるザ・ノーマルから、ニュー・オーダー、デペッシュ・モード、そして最新アーティストK Á R Y Y N(カーリーン)に至るまで、まさに過去・現在・未来の50組以上のアーティストがこのプロジェクトに作品を提供。また、ポスト・パンク時代の歴史的作品を今月25日に再発するマーク・スチュワートや、MUTEからアルバム『Our Likeness』(1992年)を発売したPhewも参加します。

 

内容は、すべてのアーティストがそれぞれひとつの楽曲を独自の解釈を持って披露するというもの。その1曲とは、あらゆる現代音楽の中でも最も重要な作品のひとつとされているジョン・ケージの歴史的な曲「4分33秒」。発表されたのは1952年で、この曲はあらゆる楽器、もしくはあらゆる楽器構成で披露することができる作品です。というのもこの曲の譜面は、ひとりの奏者、もしくは奏者たちが演奏時間内(4分33秒)に一切自分の楽器を演奏しないことを記しているからで、初披露された時はもとより、今でも挑戦的で前代未聞とされるこの作品は静寂、サウンド、作曲、そして聴くという一般概念を完璧なまでに変えてしまいました。

 

ダニエル・ミラーはこのプロジェクトに関して次のように語っています。「ジョン・ケージの『4分33秒』は自分の音楽人生の中で長い間、重要で刺激を受けた楽曲としてずっと存在していたんだ。MUTEのアーティストたちがこの曲を独自の解釈でそれぞれやったらどうなんだろう? というアイデアは、実はサイモン・フィッシャー・ターナーと話してるときに浮かんだんだよ。私は即座に、これをMUTEのレーベル40周年を記念する”MUTE 4.0 (1978 > TOMORROW) シリーズ”でやったら完璧じゃないか、と思ったんだ」

 

このプロジェクトの第1弾としてライバッハが作品を披露。ザグレブにあるHDLU’sバット・ギャラリー・スペースで行われたインスタレーション「Chess Game For For」開催中に撮影・録音され、クロアチアのパフォーマンス・アーティストのヴラスタ・デリマーとスロヴェニア製の特製空宙ターンテーブルをフィーチャーした作品となっています。

 

 

なお、この作品から発生する純利益は英国耳鳴協会とミュージック・マインド・マターへ寄付されます。この団体が選ばれた理由として、インスパイラル・カーペッツの創設メンバーでもあるクレイグ・ギルが、自身の耳鳴りの影響による心身の不安から不慮の死を遂げたことが挙げられています。このボックスセットは2019年5月にリリース予定、詳細はここ数ヶ月後にアップデートされていく予定で、現在決定しているのは下記の4項目となります。

 

◼︎MUTE 4.0 (1978 > TOMORROW) 第1弾概要

■ロンドンのラフ・トレード・イーストをジャック(10月13日)
クリス・カーター(スロッビング・グリッスル)、ア・サートゥン・レシオらが終日パフォーマンスを行う。

 

■イギリスのフェスSEA CHANGE FESTIVAL(8月24日〜25日)でのレーベル・イベント。コージー・ファニ・トッティ(スロッビング・グリッスル)、ダモ鈴木(CAN)らがレーベル・イベントに登場。

 

■リミテッド・エディションの発売

MUTEが初めてサインしたアーティスト、ファド・ガジェットのデビュー・アルバムや、ヤズーの4枚組ボックス・セット、マーティン・ゴアとヴィンス・クラースのユニットVCMG『Ssss』、ア・サートゥン・レシオの『ACR:SET』(新曲2曲追加収録)など多くのリミテッド・エディションを発売する予定。

 

■MUTE SYNTH 4.0
MUTEが発売してきたアナログ・シンセMUTE SYNTHの最新型の発売。詳細は近日中に発表。

 

■Link
http://trafficjpn.com/news/mute40/

 

Share
  • facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Mail

Sponsered Link

Sponsered Link

Recommends
合わせて読みたい

Sponsered Link

Sponsered Link