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全英興収1位『エニシング・ゴーズ』など3作品、松竹ブロードウェイシネマ2025秋で上映決定
松竹が手がける「松竹ブロードウェイシネマ2025秋」シリーズとして、トニー賞合計13部門受賞の3作品が10月31日(金)から全国順次限定公開が決定。第1弾はサットン・フォスター主演『エニシング・ゴーズ』で、ムビチケオンラインチケットが8月8日(金)から発売中です。
松竹ブロードウェイシネマとは

松竹ブロードウェイシネマは、ニューヨークのブロードウェイで演じられる本場舞台の素晴らしさを日本で身近に感じてもらいたいという思いから立ち上がったシリーズです。2017年の特別上映の成功を受け、2019年4月からシリーズ化されており、日本映画界史上初でブロードウェイの舞台を映画館で上映しています。
本場の舞台をお手頃な価格でゆったりと映画館で楽しめるコンセプトが特徴で、松竹が映画と舞台の融合という形で「総合芸術」企業としての強みを活かした企画となっています。
『エニシング・ゴーズ』作品詳細と見どころ

Photo: Tristram Kenton
『エニシング・ゴーズ』は、コール・ポーターが手がけた楽曲の魅力と、サットン・フォスターの圧倒的なパフォーマンスが融合した傑作ミュージカル。豪華客船を舞台にしたラブコメディでありながら、トニー賞を総なめにした実力派作品として、ミュージカル初心者から上級者まで幅広く楽しめる内容となっています。
作品概要と受賞歴

Photo: Tristram Kenton
『エニシング・ゴーズ』は第65回トニー賞でミュージカル主演女優賞を受賞したサットン・フォスターが主演を務める作品です。20世紀アメリカを代表する作曲家・作詞家であるコール・ポーターが作り出した楽曲の数々が観客の心をつかむ名シーンを生み出しています。
トニー賞合計6部門受賞の実績を持ち、第42回トニー賞では3部門(ベストリバイバル賞、ミュージカル助演男優賞、振付賞)、第65回トニー賞では再び3部門(ミュージカル・リバイバル作品賞、ミュージカル主演女優賞、振付賞)を受賞しました。
ストーリー

Photo: Tristram Kenton
大西洋を横断する豪華客船SSアメリカン号に乗り合わせたのは、ナイトクラブの歌姫、結婚を控えた実業家、犯罪者とその情婦など多彩な旅客たちです。華やかなダンス、ウィットに富んだ歌詞、そしてドタバタの展開が絶妙に絡み合い、恋のすれ違いやギャングの変装などドタバタ劇がテンポよく展開します。
劇中で観客を巻き込むような演出もあり、客席の皆様も豪華客船に乗り合わせたような錯覚を覚える仕掛けが施されており、ミュージカル初心者でも十分に楽しめる作品となっています。
英国製作版の特色とハリウッドスターの絶賛

Photo: Tristram Kenton
今回上映される『エニシング・ゴーズ』は、2021年に英国で制作されたブロードウェイ・プロダクション版を特別撮影した映像です。ブロードウェイ発祥の作品でありながら、英国の制作陣による丁寧な演出が施されており、本場アメリカとはまた違った魅力を楽しむことができます。
ハリウッドスターのヒュー・ジャックマンも公式Xで「『エニシング・ゴーズ』を強くお勧めします! 楽しくてアップビートで美しい作品です!主演のサットン・フォスターも実に素晴らしい! 走って見に行って!」と大絶賛しています。
さらに、2021年にイギリスの映画館で公開された際には、同年の映画館「イベント・シネマ」作品として全英興行収入第1位を記録する大成功を収めました。
『タイタニック』作品詳細と見どころ

Photo: Pamela Raith
松竹ブロードウェイシネマ2025秋の第3弾として11月28日(金)に公開される『タイタニック』は、モーリー・イェストンが作詞・作曲を手がけた感動的なヒューマンドラマ。映画版『タイタニック』とは異なり、史実により忠実に基づいて描かれた舞台版として、豪華客船の沈没事故を通じて人間ドラマを描いています。
作品概要と受賞歴
『タイタニック』は第51回トニー賞で合計5部門を受賞した傑作ミュージカルです。最優秀ミュージカル作品賞、最優秀ミュージカル脚本賞、最優秀作詞作曲賞、最優秀ミュージカル装置デザイン賞、最優秀編曲賞の5部門を受賞し、その年のブロードウェイを代表する作品として高く評価されました。
ブロードウェイ初演は映画「タイタニック」公開と同じ1997年で、当時100%の売り上げを記録し、72万8,094ドル(7週目)という新記録を樹立しました。世界中の人々を魅了し、映画版と並んで愛され続けている作品です。
ストーリー
1912年に起きたタイタニック号の沈没事故を題材に、出港から沈没までを描いています。船の設計者トーマス・アンドリューズ、船長エドワード・スミス、船主J・ブルース・イズメイを中心に、豪華客船に乗り込んだ人々は、それぞれの夢や希望を抱えて旅を始めますが、氷山との衝突によって運命が大きく変わってしまいます。
映画版とは異なり、架空のラヴ・ストーリーではなく、実際に乗船していた乗客たちの実話を基にした人間ドラマが展開されるため、より史実に近い感動を味わうことができます。
英国製作版の魅力
今回上映される『タイタニック』は、2023年に英国で制作されたトム・サザーランド演出によるプロダクション版です。1997年のブロードウェイ初演版とは異なる新演出が施されており、モーリー・イェストンの美しく壮大な音楽を、現代的な感性で再構築した貴重な版となっています。
英国らしい重厚感のある演出と、洗練されたキャストによるパフォーマンスが特徴で、ブロードウェイ発祥の作品を英国の演劇文化の視点から再解釈した独特の魅力を持っています。
ムビチケ発売とお得な料金体系
8月8日(金)からムビチケオンラインチケットの発売が開始。松竹ブロードウェイシネマシリーズ初の試みとして、ムビチケでの割引チケット販売が実現しました。
発売情報
チケット料金は以下のとおりです:
- 単券3種(『エニシング・ゴーズ』『インディセント』『タイタニック』各作品)各2,800円
- 共通券3枚セット(3作品の中から好きな組み合わせで計3回鑑賞可能)8,100円
- 当日鑑賞料金:3,000円均一
共通券を利用することで、通常より300円お得に3作品を楽しむことができます。
公開スケジュール
松竹ブロードウェイシネマ2025秋の公開スケジュールは以下のとおりです:
- 第1弾(10月31日公開):『エニシング・ゴーズ』
- 第2弾(11月14日公開):『インディセント』
- 第3弾(11月28日公開):『タイタニック』
各作品は1週間限定全国順次限定公開となりますが、東劇のみ2週間限定での上映となります。
英国製作版が持つ文化的価値と日本での意義
松竹ブロードウェイシネマシリーズは、日本にいながら本場ブロードウェイの舞台芸術を体験できる貴重な機会を提供しています。特に今回の2作品は、いずれも英国で制作されたプロダクション版であることに大きな意味があります。
アメリカ発祥のミュージカルを英国の演劇文化の視点から再解釈することで、元作品とはまた異なる魅力を生み出しており、観客はひとつの作品に対する多角的な表現を楽しむことができます。英国の伝統的な演劇技法とブロードウェイの華やかさが融合した、まさに文化交流の成果といえる作品群です。
『エニシング・ゴーズ』のようなミュージカル・ラヴコメディから『タイタニック』のような壮大な歴史劇まで、ジャンルの幅広さも魅力のひとつです。ブロードウェイ・プロダクション版の特別撮影による映像は、まるで客席にいるような臨場感を味わえ、舞台芸術の魅力を余すところなく伝えています。
日本語字幕スーパー版での上映により、言語の壁を越えて作品の魅力を理解でき、英国・アメリカの文化的背景も含めて学ぶことができる教育的価値も高い企画です。
今世紀最高のミュージカル体験が日本の映画館で実現

松竹ブロードウェイシネマ2025秋は、トニー賞合計13部門受賞の3作品を通じて、本場ブロードウェイの舞台芸術を日本で身近に体験できる貴重な機会となります。『エニシング・ゴーズ』と『タイタニック』という対照的な2作品を皮切りに、映画館の扉を開けたらそこは2時間の小旅行というコンセプトのもと、観客に感動と興奮を届ける極上のエンターテイメント体験を提供します。
特に英国製作版という特色により、ブロードウェイ作品の新たな表現の可能性を日本の観客に提示し、ミュージカル文化の奥深さを伝える役割も果たしています。ムビチケの事前発売により、お得な料金で複数作品を楽しめる仕組みも整備され、ミュージカルファンにとって見逃せないイベントシリーズとなっています。
Cover Photo: Tristram Kenton
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