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テート美術館「YBA & BEYOND」展2026年2月開催決定!90年代UKアート革命を国立新美術館で体験
「テート美術館 ― YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート」が2026年2月11日(水・祝)から5月11日(月)まで国立新美術館で開催。ダミアン・ハーストやトレイシー・エミンら約60名の作家による約100作品を通じて、世界のアートシーンを変革した90年代英国アートの革新性を検証します。
テート美術館初の90年代英国美術展が日本で実現

テート・ブリテン Photo: ©Tate
本展覧会は、テート美術館が同館のコレクションを中心に企画する初の“90年代英国美術”に特化した展覧会です。1990年代の英国は政治・経済・文化の面で大きな変革を迎え、その激動の時代背景の中で生まれた革新的な芸術表現を多角的に紹介します。

グレゴール・ミューア
テート美術館のコレクション部門ディレクター兼キュレーターのグレゴール・ミューア氏は「1990年代の英国は、政治・経済・文化の面で大きな変革を経験した時代でした。そうした社会状況のなかで、多くのアーティストたちが新たな表現や探求に挑戦していきました」とコメントしています。
世界最大級のコレクションから厳選された100作品

テート・モダン Photo: ©Tate
展覧会では、世界最大級の近現代美術コレクションを誇るテート美術館の所蔵作品から、約60名の作家による約100点の作品を展示します。絵画、彫刻、写真、映像、インスタレーションなど多様な手法を用いた作品を通じて、この時代のクリエイティヴな熱狂がいかに世界のアートシーンに決定的な影響を与えたのかを検証します。
YBA(ヤング・ブリティッシュ・アーティスト)ムーヴメントの起源
YBA(Young British Artists)は1988年7月、ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジで学んでいたダミアン・ハーストが、ロンドン東部の倉庫街で学生や卒業生の作品を発表する展覧会「フリーズ」展を企画したことから始まりました。
「フリーズ」展から始まった革命
ハーストや同世代の作家たちは、全く新しい視点で素材を選び、制作して発表の機会を積極的に開拓していきました。1992年に『アート・フォーラム』誌上で美術史家のマイケル・コリスが彼らを「ヤング・ブリティッシュ・アーティスト(YBA)」と呼び、サーチ・ギャラリーで開催された同名の展覧会によりYBAという言葉は一般に広がっていきました。
サッチャー政権時代の社会背景
サッチャー政権時代を経て緊張感漂う英国社会に登場した実験的な作家たちは、大衆文化、個人的な物語や社会構造の変化などをテーマとした作品を制作しました。YBAの作家たちの自由な活動によって、90年代の英国のアートシーンは世界的な注目を集めるようになったのです。
世界的スターアーティストの作品が一堂に集結
本展覧会では、世界のアート史に名を刻む伝説的なアーティストの作品が集結します。
ダミアン・ハースト – YBAムーブメントの中心人物
ダミアン・ハーストは1988年の「フリーズ」展の企画者であり、YBAムーブメントの中心的存在です。ホルマリン漬けのサメで知られる「生者の心における死の物理的不可能性」など、生と死をテーマにした衝撃的な作品で世界的な注目を集めました。
その他の注目アーティスト
- ジュリアン・オピー:シンプルな線画で表現される肖像画やランドスケープで知られます
- ルベイナ・ヒミド:2017年ターナー賞受賞、政治的・社会的テーマを扱います
- スティーヴ・マックイーン:2013年アカデミー作品賞を受賞した映画監督でもある現代アーティストです
- トレイシー・エミン:自伝的な作品で知られ、1999年ターナー賞にノミネートされました
- ヴォルフガング・ティルマンス:写真を中心とした作品で2000年ターナー賞を受賞しています
開催情報とアクセス詳細
「テート美術館 ― YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート」は、東京と京都の2会場で開催されます。各会場の詳細情報とアクセス方法をご紹介します。
東京展の詳細情報
東京展は国立新美術館で約3か月間開催され、建国記念の日からゴールデンウィークを含む期間中に多くの来場者が見込まれています。
- 会期
- 2026年2月11日(水・祝)〜2026年5月11日(月)
- 開館時間
- 10時~18時 ※会期中の毎週金・土曜日は20時まで
- 休館日
- 毎週火曜日 ※5月5日(火・祝)は開館
- 会場
- 国立新美術館 企画展示室2E(東京都港区六本木7-22-2)
- 主催
- 国立新美術館、テート美術館、ソニー・ミュージックエンタテインメント、朝日新聞社
京都展の巡回情報
東京展終了後は京都へ巡回します。
- 会期
- 2026年6月3日(水)~2026年9月6日(日)
- 開館時間
- 10時~18時
- 休館日
- 月曜日 ※月曜日が祝・休日の場合は開館
- 会場
- 京都市京セラ美術館(京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124)
- 主催
- テート美術館、ソニー・ミュージックエンタテインメント、ABCテレビ、キョードーエンタテインメント、京都新聞、FM802/FM COCOLO、京都市
キーヴィジュアル担当アーティスト

河村康輔
本展のロゴや広報に関わるキーヴィジュアルのデザインは、コラージュアーティストでありデザイナーの河村康輔氏が手がけています。河村氏はユニクロUTクリエイティヴ・ディレクターとしても活動し、UTGP2025:テート美術館UTの審査員を務めるなど、テート美術館との深いつながりを持つアーティストです。
90年代英国カルチャーの現代的意義を再発見
本展覧会は単なるアート展覧会を超えて、90年代英国で起こったアート、音楽、ファッションの革命的ムーヴメントの核心を体験できる唯一無二の機会を提供します。UKカルチャーがあふれた黄金期の息吹を感じられる内容となっています。

ヘレン・リトル
テート・ブリテンの現代美術部門キュレーターのヘレン・リトル氏は「1990年代において英国のアートシーンと深いつながりを持っていた日本で本展を開催できることを大変うれしく思います」とコメントし、日英両国の文化的つながりの深さを強調しています。
変化の著しい現代においても、この時代の芸術は重要な意味を持ち続けており、現代の観客にとっても新たな発見と感動をもたらすことが期待されます。展覧会の詳細情報は公式ホームページやSNSで随時発表される予定です。
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