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スコットランド・オークニー諸島が舞台│シアーシャ・ローナン主演・初プロデュース映画『おくびょう鳥が歌うほうへ』が2026年1月公開決定
『レディ・バード』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』で知られるシアーシャ・ローナンが主演し、初のプロデュース業を兼任した映画『おくびょう鳥が歌うほうへ』が2026年1月9日(金)より新宿ピカデリーほかで全国順次公開されることが決定。ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞のノラ・フィングシャイト監督とタッグを組み、スコットランド・オークニー諸島を舞台にした再生の物語を描きます。
シアーシャ・ローナンが初のプロデュース業を兼任

『ブルックリン』『レディ・バード』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』など数々の作品でアカデミー賞にノミネートされてきたシアーシャ・ローナンが、今回初めてプロデュース業を兼任。本作でローナンはキャリア最高峰とも言える成熟した深みと圧倒的な内面性をたたえた演技を披露し、アイルランド映画テレビアカデミー賞(IFTA)で主演女優賞、ロンドン映画批評家協会賞でブリティッシュ/アイリッシュ演技賞ほか数々の主演女優賞を受賞しました。
主演・製作を務めた理由

ローナンは原作者エイミー・リプトロットの回想録に強く共感し、自身の製作会社アーケード・ピクチャーズを通じて映画化を実現。原作は2016年にイギリスで出版されるや否や多くの読者の共感を呼び、瞬く間に一大ベストセラーとなったノンフィクション回想録で、PEN/アッカリー賞やウェインライト賞など複数の文学賞を受賞しています。
スコットランド・オークニー諸島を舞台にした物語

映画の舞台となるのは、スコットランド北部のオークニー諸島。ロンドンの大学院で生物学を学んでいた29歳のロナ(シアーシャ・ローナン)は、10年ぶりに故郷のオークニー諸島に帰ってきます。かつて大都会の喧騒の中で自分を見失い、アルコールに依存していた彼女は、ようやくその習慣から抜け出したのでした。
冷たい海と荒れ狂う風の中での再生

しらふの状態で心を新たに生きるロナですが、恋人との関係に亀裂を生み、数々のトラブルも引き起こした記憶の断片が彼女を悩ませ続けます。故郷に戻った彼女は、野鳥保護団体に勤務し、朝晩の決まった時間にフィールドワークへ出て、稀少種であるウズラクイナの鳴き声を聴き取るという地道な作業に従事。誰とも会話を交わさない孤独な時間の中で、彼女は少しずつ自らの内面と対話を重ね、自然と向き合いながら静かな再出発を図ります。
ベルリン銀熊賞受賞監督との初タッグ
監督を務めるのは、『システム・クラッシャー』で2019年の第69回ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞したノラ・フィングシャイト。同作はドイツ映画賞では最優秀作品賞、監督賞、脚本賞、俳優賞、女優賞を含む計8部門を受賞し、アカデミー賞長編国際映画賞ドイツ代表作品としても選出されました。
繊細な演出で描く内面世界

フィングシャイト監督は、事実に基づいた圧倒的な取材力をベースにした作品群に定評があります。本作では、オークニー諸島の雄大な自然を舞台に主人公ロナの断片的で混濁した内面世界を繊細な演出で丹念に描き出し、英国インディペンデント映画賞(BIFA)で9部門、英国アカデミー賞(BAFTA)で2部門にノミネートされるなど高い評価を受けました。
『システム・クラッシャー』のスタッフと再タッグ
撮影は『システム・クラッシャー』でも担当したユヌス・ロイ・イメール、編集のシュテファン・ベヒンガーとの再タッグが話題を呼んでいます。静かでありながら力強い表現が観る者の心を深く揺さぶる再生の物語が誕生しました。
世界的ベストセラー回想録を映画化

原作はスコットランド出身のジャーナリスト・作家エイミー・リプトロットによるノンフィクション回想録「THE OUTRUN」。2016年にイギリスで出版されるや否や多くの読者の共感を呼び、瞬く間に一大ベストセラーとなった。オークニー諸島の厳しくも美しい自然を舞台に、著者自身の再生の旅を描いた本作は、PEN/アッカリー賞やウェインライト賞など複数の文学賞を受賞し、各紙誌の年間ベストブックにも選出されるなど高い評価を受けています。
10か国語以上に翻訳されたベストセラー
原作は10か国語以上に翻訳され、イギリスでは11万部以上を売り上げました。映画の脚本は、リプトロットとフィングシャイト監督が共同執筆し、原作の持つ詩的で誠実なトーンを映像化しています。
豪華キャストが集結

主演のシアーシャ・ローナンのほか、パーパ・エッシードゥ、スティーヴン・ディレイン、サスキア・リーヴスらが出演します。
- シアーシャ・ローナン(ロナ役):1994年にアメリカ・ニューヨークで生まれ、アイルランドで育った俳優。
- パーパ・エッシードゥ(デイニン役):1989年にロンドンで生まれ、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)で黒人俳優としてハムレットを演じ、イアン・チャールソン賞を受賞。
- スティーヴン・ディレイン(アンドリュー/ロナの父親役):『ゲーム・オブ・スローンズ』でのスタニス・バラシオン役で国際的な人気を得た実力派俳優。
- サスキア・リーヴス(アニー/ロナの母親役):舞台・映画・テレビの各分野で長年にわたって活躍している俳優。
公開日と劇場情報

『おくびょう鳥が歌うほうへ』は2026年1月9日(金)より新宿ピカデリーほかで全国順次公開されます。
- 監督
- ノラ・フィングシャイト
- 脚本
- ノラ・フィングシャイト、エイミー・リプトロット
- 脚色
- エイミー・リプトロット、ノラ・フィングシャイト、デイジー・ルイス
- 原作
- THE OUTRUN(エイミー・リプトロット著)
- 出演
- シアーシャ・ローナン、パーパ・エッシードゥ、ナビル・エルーアハビ、イーズカ・ホイル、ローレン・ライル、サスキア・リーヴス、スティーヴン・ディレイン
- 作品情報
- 2024年 / イギリス・ドイツ映画 / 英語 / 原題 : THE OUTRUN
- 公開日
- 2026年1月9日(金)より新宿ピカデリーほか全国順次公開
- 提供
- ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
- 配給
- 東映ビデオ
© 2024 The Outrun Film Ltd., WeydemannBros. Film GmbH, British Broadcasting Corporation and StudioCanal Film GmbH. All Rights Reserved.
シアーシャ・ローナンの新たな挑戦
本作はシアーシャ・ローナンにとって、主演だけでなく製作にも名を連ね、キャリアにおいて新たな挑戦となった作品です。TIME誌は「シアーシャ・ローナンの表情は、常に何かの答えを探しているように見える。どんな感情も決して終わらず、常に流動している」と評し、AP Newsは「シアーシャ・ローナンの演技は、拡大鏡を覗き込むようだ──すべてが鮮明に、鋭く、より精密になる」と絶賛。切り立つ崖と荒波、風の吹きすさぶ孤島の厳しくも美しい風景と、彼女の静かで力強い表現がみごとに融合し、観る者の心を深く揺さぶる再生の物語となっています。
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