ヒースロー空港の人気クマキャラクターが7年ぶり復活、ターミナル4を「ターミナルPaw」に改称

ドリス・ベア(Doris Bair)とエドワード・ベア(Edward Bair)

ロンドン・ヒースロー空港は2025年10月24日(木)、2016年のクリスマスキャンペーンで英国中の人気を集めたクマのキャラクター、ドリス・ベア(Doris Bair)とエドワード・ベア(Edward Bair)の復活を記念し、ターミナル4を一時的に「ターミナルPaw」に改称したと発表しました。これは2018年以来7年ぶりとなるスクリーン登場で、10月24日から放映された新しい広告キャンペーンと連動した取り組みです。




7年ぶりのスクリーン復活と広告キャンペーン

ドリスとエドワードは、2016年にヒースロー空港のクリスマス広告で初めて登場し、再会と冒険の心温まる物語で英国全土の家庭に愛されるキャラクターとなりました。2018年には英国に戻る物語が放映され、その後スクリーンから姿を消していましたが、今回7年ぶりに復活を果たしました。新しい広告は10月24日から、ITVX、Amazon Prime Video、TikTok、META(Facebook・Instagram)などのプラットフォームで放映され、キングス・クロス駅やリヴァプール・ストリート駅といったロンドンの主要交通ハブのスクリーンでも視聴可能です。

広告では、英国のシンガーソングライター、マイウス・モリス(Maius Mollis)が歌うラビ・シフレのカヴァー「イット・マスト・ビー・ラブ」の心温まるアレンジに合わせて、ドリスとエドワードが空港内を散策し、新たな海外旅行に出発する様子が描かれています。セルフサービスの手荷物預け入れで苦戦しながら荷物タグを貼り付けたり、免税店で香水をお互いにかけ合ったりといった、旅行前の楽しい瞬間が映し出されます。



ターミナル4が「ターミナルPaw」に一時改称

 

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この愛らしいキャラクターの帰還を祝うため、ヒースロー空港はターミナル4を一時的に「ターミナルPaw」(Pawは英語で「肉球」を意味する)へと改称し、新しい標識を設置しました。ターミナル4は、スカイチーム加盟航空会社である大韓航空、中華航空、KLMオランダ航空などが発着する国際線ターミナルで、ロンドン市中心部からピカデリー線やエリザベス・ラインでアクセスできる施設です。この改称は一時的なものですが、クマキャラクターへの愛着を示す象徴的な取り組みとして注目を集めています。

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ヒースロー空港における高いテディベア販売実績

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ヒースロー空港では、年間82,000体以上のテディベアが販売されており、1日あたり平均220体以上に上ります。特に7月と8月の夏季シーズンには販売数がピークを迎え、旅行者が休暇の特別なお供としてテディベアを購入する傾向が強いことが明らかになっています。人気商品にはハロッズ・ベア、ロンドンをテーマにしたおもちゃ、そして英国を象徴するパディントン・ベアとそのグッズが含まれています。

この高い需要を受け、ヒースロー空港は2026年1月から、ドリスとエドワードのぬいぐるみをヒースロー限定で販売開始すると発表しました。旅行者は自分だけのドリスとエドワードを手に入れ、キャラクターの物語を自宅に持ち帰ることができるようになります。



制作陣と撮影の舞台裏

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今回の広告は、ヒースロー空港のターミナル2とターミナル5で撮影され、実際のクマのスタンドインを使用して視覚的な参照を得た後、3Dアニメーションでドリスとエドワードを命を吹き込む手法が採用されました。広告にはヒースロー空港のスタッフがドリスとエドワードの仲間の旅客として出演し、ストーリーボードから3Dアニメーション制作に至るまで、関係者全員にとって情熱的なプロジェクトとなりました。

ヒースロー空港の最高商業責任者(Chief Commercial Officer)であるロス・ベイカー氏は、「ドリスとエドワードをヒースローに再び迎えることができて興奮しています。彼らは旅客の心の中で非常に特別な場所を占めており、その物語は愛と笑い、そして少しのいたずらに満ちた旅の精神を体現しています。彼らの復活は、ヒースローが単なる空港ではなく、毎年何百万もの意味のある旅が始まる場所であることを思い出させてくれます」とコメントしています。



ドリスとエドワードがもたらす旅の意義と記憶

2016年の初登場以来、ドリスとエドワードのラブストーリーは世界中で数百万回再生され、人々を結びつけ、特別な瞬間を生み出すヒースロー空港の役割の象徴となっています。 広告のテーマは「愛する人との旅こそが最高の旅」であり、旅行における共有体験の魔法を捉えています。2025年のクリスマス旅行シーズンに合わせて放映される今回のキャンペーンは、2か月間にわたり展開され、2026年には第2弾の活動も予定されています。[web:11]

ヒースロー空港は欧州最大の空港として、85か国230都市以上に接続し、毎日約200,000人の旅客と約1,300便を迎え入れています。ターミナル4の「ターミナルPaw」への改称と、愛されたキャラクターの復活は、空港が単なる移動拠点ではなく、思い出が始まる場所であることを強調しています。今後、日本からロンドンへ渡航する旅行者も、ヒースロー空港でドリスとエドワードのぬいぐるみを手に入れ、英国旅行の記念とすることができるでしょう。

 

Link

https://www.heathrow.com/at-the-airport/the-bears

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