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『DOUBLE FANTASY – John & Yoko』東京展の開催が決定
ジョン・レノンとオノ・ヨーコの軌跡を自身の言葉や作品で辿る展覧会『DOUBLE FANTASY – John & Yoko』の東京展が、ジョンの80回目の誕生日となる2020年10月9日(金)より2021年1月11日(月・祝)まで、ソニーミュージック六本木ミュージアムにて開催されます。
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“DOUBLE FANTASY – John & Yoko”は、2018年5月から2019年11月までジョンの故郷であるイギリス・リヴァプール博物館で開催された大規模な展覧会。“ジョンの故郷であるリヴァプールのために”とヨーコ自身も深く関って完成させ、その圧倒的な内容で高い評価と反響を呼び、会期も当初の予定から7か月も延長、異例の70万人を動員しました。このたび、ジョン・レノン生誕80年、そして没後40年となるこの節目の年に、ヨーコの故郷である東京での開催が実現します。
Photo by Mark McNulty ©Yoko Ono
“DOUBLE FANTASY – John & Yoko”は、ジョン・レノンとオノ・ヨーコの物語を、ふたりが世界に発したメッセージや言葉、音楽&アート作品、貴重な私物を通して体感できる世界初の画期的な展覧会。展覧会では、この伝説的なふたりの私生活や創作において共鳴し合う関係性とともに、現在まで続く“IMAGINE PEACE(イマジン・ピース)”キャンペーンを探訪することができます。また、互いへの深く強い愛をアート、音楽、映像作品を通して表現した、世界で最も創造性豊かなふたりのアーティストの出会いを讃える展覧会でもあります。ふたりは自身の知名度と影響力を駆使して世界中で平和と人権のために斬新なキャンペーンを展開し、自分たちの生き方のみでなくアート、音楽、行動主義のあり方を永遠に変えました。
Photo by Mark McNulty ©Yoko Ono
“DOUBLE FANTASY – John & Yoko”では、彼らの私生活そして創作における関係性が、初めて彼ら自身の言葉で語られます。あたかもふたりの人生をともに歩んでいるかの様な親密さあふれる展覧会は、訪れる人に発見と刺激をもたらすでしょう。この展覧会では、ジョンとヨーコが生み出したアート、音楽や映像作品とともに、ヨーコ自身のプライベート・コレクションからの貴重な品々を含めた100点以上が展示されます。展覧会は時系列順に展開され、前衛芸術界を牽引するひとりの芸術家ヨーコと、世界的ロック・スタージョン、というふたりの天才の誕生から、ロンドン・インディカ・ギャラリーでの運命的出会いを経て、その後互いに影響を与えあったアーティスト活動全般をたどります。
©Yoko Ono
■展覧会の見どころ
★ヨーコの「Ceiling Painting(天井の絵)」、「Painting to Hammer a Nail(釘を打つための絵)」、「Apple(リンゴ)」 : 1966年、ロンドンのインディカ・ギャラリーをジョンが訪ねます。ここからすべてが始まりました。[*1]
★ジョンの手書きの歌詞 : 「Imagine」、「In My Life」、「Give Peace a Chance」、「Happy Xmas (War is Over)」、「Woman」など。
★Grapefruit(グレープフルーツ) : ヨーコが1966年にジョンにプレゼントしたアートブック。1964年に出版されたこの本は、コンセプチュアル・アートの代表作であり、「イマジン」の歌詞やアイデアに直接影響を与えた、とジョンも語っています。2017年6月、ジョンの希望通り「イマジン」の共作者として正式にヨーコの名前がクレジットされました。
★Bed In(ベッド・イン) : 1969年にアムステルダムとモントリオールで行われた有名な平和活動、ベッド・インから、ギターやメッセージ・ボードなどのアイテム。 [*2]
★「The Daily Howl」ほか : ジョンが少年時代に手作りしたイラスト満載の本を始め、独特の線画による絵画も多数展示されています。
★NEW YORK CITY Tシャツほかアイコニックな服 : ボブ・グルーエンのポートレートで着用したあまりにも有名なTシャツの実物、ジブラルタルでの結婚式の衣装など。
★ジョンがついに手に入れたグリーン・カード : アメリカに移住を決めてから5年の戦いを経て1976年に取得したグリーン・カード。[*3]
★ふたりが共作したパフォーマンス・アート作品 : “WAR IS OVER! (if you want it)”、“Plastic Ono Band”やふたりの初めての共同作品である『Acorn Peace(平和のどんぐり)』など[*4]
★Wish Tree(願かけの木) : 展覧会を訪れた人なら誰でも、短冊に平和への願いや夢、メッセージを書き、木の枝に結びつける事ができる参加型のアート作品。展示終了後、短冊のデジタル・コピーはジョンとヨーコによる世界平和祈願の象徴であるアイスランドの“IMAGINE PEACE TOWER”に永久に保存されます。
©Yoko Ono
【備考】
*1 インディカ・ギャラリー : 1966年11月7日、ジョンは友人に誘われ、オープン前日のヨーコの個展「Unfinished Paintings and Objects」を訪れます。当時前衛芸術に懐疑的だったというジョンですが、今回展示されている「天井の絵」(脚立を登って、天井の絵を見る作品)を観たことで変わったといいます。
「そこには梯子があって、天井に何かぶらさがっていたんだ。それで、その梯子を登ってみると、そこに“YES”と書かれていた。だったらOK、と思ったよ。もしそこに“NO”と書いてあったら、アートについてこれまでと同じ価値観を持ち続けたと思う」(ジョン : ヨーコの「天井の絵」について語る。1968年 デヴィッド・フロスト・ショー)
「個展で彼に会ったときは、そこからすべてが変わっていくなんて想像していませんでした。あの日以降、何もかもが変わったのです」(ヨーコ : 2010年 デイリー・メール紙)
*2 ベッド・イン : 1969年3月20日、ジブラルタルで結婚式を挙げたジョンとヨーコは、その5日後、アムステルダムのホテルで世界平和のためのパフォーマンス、“ベッド・イン”を行います。当時ベトナム戦争などアメリカ・ヨーロッパでの社会不安を背景に、自分たちに注目が集まるこのタイミングでホテルを訪れる記者らの人々に愛とユーモアを持って平和を訴え、それを広めることが目的でした。1969年6月、モントリオールでの2回目のベッド・インでは「平和を我等に(Give Peace A Chance)」のレコーディングも行われています。
「もし、僕たちがなにか結婚のようなことをするのであれば、それを平和のために捧げよう、と決めていた。ベッド・インの間には~僕たちは僕たちだからね、平和を創り出すことへの責任をより担う方向へと発展していったんだ」(ジョン : 1971年 ローリング・ストーン誌)
「世界中のほとんどの新聞、特にヨーロッパやイギリスの新聞が、“結婚したカップルがベッドに!”、なんて見出しを掲げたら、すごく面白いんじゃないかって思ったんだ」(ジョン : 1971年 ディック・キャベット・ショー)
*3 グリーン・カード : 71年にアメリカに移住したジョンとヨーコですが、ベトナム戦争下のアメリカはふたりの平和運動を疎み、ジョンは2度の国外退去を求められるなど、グリーン・カードの取得にあたって長年に渡りアメリカ政府と闘うことになります。1975年10月7日、ジョンはニューヨーク最高裁で勝訴し、1976年7月27日、遂にジョンはアメリカの永住権を獲得しました。これはアメリカVSジョン・レノンの戦いの証ともいえるジョンのグリーン・カードの実物です。
*4 ふたりのパフォーマンス・アート : 1968年6月、ふたりは初めてとなる共同のイベント「平和のどんぐり(Acorn Peace)」を行いました。ベトナム戦争の収束がみえない中、1969年12月ふたりは「WAR IS OVER! (if you want it)」という広告ビルボードを世界12都市に掲載するキャンペーンを行います。これは71年の「Happy Xmas(War Is Over)」へとつながっていきます。
「2つのどんぐりを一緒に植えたとき、私たちはその2つの間に距離がないことに、ふと気づきました。 “東は東、西は西、両者出会うことならず”という有名な詩は真実でした。でも、ジョンと私は、私たちの愛で東と西をひとつにしたのです」(ヨーコ : 2005年ガーディアン紙)
Photo by Miki Slingsby Courtesy of Yoko Ono
なお、チケット発売は8月末を予定。詳細に関しては、公式サイトやSNSなどで発表されます。
■Exhibition info
DOUBLE FANTASY – John & Yoko
会期 : 2020年10月9日(金)~2021年1月11日(月・祝)予定
会場 : ソニーミュージック六本木ミュージアム(東京都港区六本木5-6-20)
主催 : 株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント / 株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ
メディアパートナー : 朝日新聞社
■Link
https://doublefantasy.co.jp/
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