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『バンクシーを盗んだ男』の日本版予告編が公開に
8月4日(土)より全国順次公開が決定しているドキュメンタリー映画『バンクシーを盗んだ男』の日本版予告編が公開!
紛争地区に指定されているパレスチナ・ヨルダン西岸地区にあるベツレヘム。そこにはパレスチナとイスラエルを分断する高さ8メートル、全長450キロを超える巨大な壁が存在しています。そのパレスチナ側の壁の一部にバンクシーが描いた「ロバと兵士」の絵がパレスチナで反感を呼び、怒った地元住民が壁面を切り取ってオークションへとかけてしまう事態に。
『バンクシーを盗んだ男』はバンクシーという人物、そして数千万円~1億円という超高額で取引される彼のアートが紛争地区をはじめ世界の人々にもたらす影響に追ったドキュメンタリー作品で、ナレーションはロック界の生ける伝説イギ―・ポップが務めています。今回公開となった日本版予告編はバンクシーの壁画がパレスチナのベツレヘム・ヨルダン川西岸地区に現れたというニュース映像でセンセーショナルに幕を開けます。
この世界的にニュースとなった問題の壁画のひとつが「ロバと兵士」で、キャンパスとなった壁はパレスチナとイスラエルを分断する分離壁の一部。この壁に描かれた1枚の絵の登場を皮切りに人々の思惑が交差し、波紋を呼び始めます。バンクシーの肉声も登場し「この壁は世界最大のアートになる」と語り、実際にアーティストたちにとっての最高のキャンパスになっている映像が展開されます。
バンクシーについて地元住民は「描いてはすぐ逃げる。まるで幽霊さ!」と話し、子供たちは「バンクシー最高!」と絵の前に立ち笑顔を見せます。また、ベツレヘム市長ベラ・バブウンは「彼の絵はただの落書きではなく、我々の信念やメッセージ、存在意義を反映したものです」とバンクシーの絵が政治的なメッセージを主張するものとし、絶賛。バンクシーのように壁に絵を描く現代アーティスト、ロン・イングリッシュも登場。「壁画が壁の価値を上回ったら壁はなくなるだろう」とこの“アート”に対する希望を口にします。
一方、本作でキーを握る、バンクシーの壁画を切り取ったタクシー運転手ワリド・ザ・ビーストは「壁に絵を描いて偽善者ぶってやがる。バンクシーはクソ野郎だ」と罵る。なぜこの男はこんなにもバンクシーに怒りを露わにするのか。その答えは「ロバと兵士」の絵にありました。
予告編には顔にモザイクが掛けられ声を加工されたバンクシーの絵を売買するアートディーラーも登場。「バンクシーの作品ならばかなりの価値だ」と話しますが、バンクシーの描いた絵を勝手に売買することに問題は?
本作ではここで疑問の湧く、芸術と著作問題を浮き彫りされます。「バンクシーは自分の絵の所有権を主張できない。建物の持ち主はその壁に対し占有権を持っている」と専門家は話します。実際にバンクシー作品が取引されるオークションの模様にも迫ります。最後に本作のナレーションを務めるイギー・ポップが「彼のアートは愛され憎まれ売られ買われ、そして盗まれる」と添えます。
■Story
正体不明の覆面グラフィティアーティスト・バンクシー。彼はパレスチナ・ヨルダン川西岸地区ベツレヘムの壁に「ロバと兵士」の絵を描いた。これが地元住民の怒りをかい、タクシー運転手のワリドがウォータージェットカッターでその壁を切り取った。ワリドは大手インターネットオークションサイト「eBay」に出品し、最高額の入札者に売ろうと試みるのだ。この巨大なコンクリートの壁画はベツレヘムから海を渡り、美術収集家たちが待つ高級オークションハウスへ送られることになる。バンクシー、そして彼の描いた絵がもたらす影響力をたどっていくと見えてくるものとは……!?
■Film info
『バンクシーを盗んだ男』
監督 : マルコ・プロゼルピオ
ナレーション : イギ―・ポップ
2018年 / イギリス映画 / カラー / デジタル / 英語 / 93分 / 原題:The Man Who Stole Banksy
Ⓒ MARCO PROSERPIO 2018
8月4日(土)新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
■Link
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