“DOUBLE FANTASY – John & Yoko”15の見どころと東京展独自展示コーナーを紹介!

“DOUBLE FANTASY - John & Yoko”エントランス

ジョン・レノンの生誕80年を迎えた10月9日より、東京のソニーミュージック六本木ミュージアムにて2021年1月11日(月・祝)まで開催されている“DOUBLE FANTASY – John & Yoko”展。その15からなる見どころと、東京展独自展示コーナーを紹介します!

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<序章>

1. ジョンとヨーコの愛の軌跡

 

エントランスに配された年表(1966年に出会うまで)

エントランスに配された年表(1966年に出会うまで)Photo : 山中慎太郎(Qsyum!)

 

9000キロもの離れた距離を持つリヴァプールと東京で生まれたふたりの、出会いから悲しい別れまでを年代順に展示。あたかもふたりの人生を一緒に歩んでいるような感覚になれるはず。

 

<幼少期~出会いまで>

2. ジョンの手描きのノート、イラスト

 

ジョン手作りの本

Photo : 山中慎太郎(Qsyum!) ©Yoko Ono

 

エントランスを入ると、左右にジョンとヨーコが出会う前のコレクションが並んでいます。ジョンのコーナーではソロ作『心の壁、愛の橋』のアートワークでも使用されていた、ジョンが少年時代に描いた水彩画やノート、イラスト満載の手作りの本(「The Daily Howl」)、「イン・マイ・ライフ」の手書きの歌詞など展示されています。

 

3. ヨーコがジョンにプレゼントした『Grapefruit(グレープフルーツ)』【日本初公開】

 

ヨーコがジョンにプレゼントした『グレープフルーツ』

Photo : 山中慎太郎(Qsyum!) ©Yoko Ono

 

ヨーコが1967年にジョンにプレゼントしたアートブックの実物。1964年に出版されたこの本は、コンセプチュアル・アートの代表作であり、「イマジン」の歌詞やアイデアに直接影響を与えた、とジョンも語っています。2017年6月にはジョンの希望通り、「イマジン」の共作者として正式にヨーコの名前がクレジットされました。

 

<出会い>

4. ふたりが初めて出会ったインディカ・ギャラリーの再現

 

『天井の絵』

Photo : Mark McNuty

 

ジョンとヨーコが初めて出会ったロンドンの画廊インディカ・ギャラリーの再現。ここからからすべてが始まりました。ヨーコの作品「Ceiling Painting(天井の絵)」、「Painting to Hammer a Nail(釘を打つための絵)」、(以上2作品は1966年にインディカで展示されていた実物)「Apple(リンゴ)」を展示。

 

1966年11月7日、ジョンは友人に誘われ、ヨーコの個展「Unfinished Paintings and Objects(未完成の絵画とオブジェ)」を訪れます。当時、前衛芸術に懐疑的だったというジョンでしたが、今回展示されている「天井の絵」(脚立を登って、虫眼鏡で天井の絵を見る作品)を観て、天井に小さく“YES”と肯定的な言葉があったことにほっとし、温かい気持ちになったそうです。また、「釘を打つための絵」では、オープン前の真っ白なキャンパスに釘を打つには、5シリングが必要というヨーコに、“想像の5シリングを渡すから、想像で釘を打って良いか”と尋ねた、というエピソードも残っています。

 

5. 見つめあうジョンとヨーコのメガネ

 

この展示会を物語る、1967年のジョンのワイヤーフレームの丸眼鏡と1970年のヨーコのサングラスが見つめあっている姿。

 

<結婚~平和運動>

6. Bed In(ベッド・イン)

 

二人のイラストが書かれたギブソンのギター

Photo : 山中慎太郎(Qsyum!)

 

1969年にアムステルダム及びモントリオールで行われた有名な「ベッドイン」からのアイテム、ふたりのイラストが書かれたギブソンのギターや窓に貼られていた「BED PEACE」「HAIR PEACE」のプラカード【日本初公開】

 

1969年3月20日、ジブラルタルで結婚式を挙げたジョンとヨーコは、その5日後、アムステルダムのホテルで世界平和のためのパフォーマンス、「ベッド・イン」を行いました。当時、ベトナム戦争などアメリカやヨーロッパでの社会不安を背景に、自分たちに注目が集まるこのタイミングでホテルを訪れる記者らの人々に愛とユーモアを持って平和を訴え、それを広めることが目的でした。1969年6月、モントリオールでの2回目のベッド・インでは「平和を我等に(Give Peace A Chance)」 / Plastic Ono Bandのレコーディングも行われています。

 

7. 平和運動 / パフォーマンス / アート

 

ふたりが共作したコンセプト・アート作品:「WAR IS OVER!(if you want it)」,「Plastic Ono Band」やふたりの初めての共同作品である「Acorn Peace(平和のどんぐり)」。

 

1968年6月、ふたりは初めてとなる共同のイベント「平和のどんぐり(Acorn Peace)」を行います。平和の象徴である2粒のドングリを東と西のそれぞれに向けて植え、東洋と西洋の融合と平和を願うイベントでした。同時に各国の指導者にもどんぐりを2粒ずつ送り、平和を願い植えることを働きかけたのです。ベトナム戦争の収束がみえない中、1969年12月にふたりは「WAR IS OVER! (if you want it)」というメッセージを世界12都市の広告ビルボードやポスター、新聞に掲載するキャンペーンを行いました。これが71年の「Happy Xmas(War Is Over)」に繋がっていくのです。

 

<作品やプライベート・アイテム>

8. 「Imagine(イマジン)」などジョン / ヨーコの手書きの歌詞

 

「Imagine(イマジン)」手書きの歌詞

Photo : 山中慎太郎(Qsyum!)

 

「Imagine(イマジン)」手書きの歌詞。ジョンは生前「イマジン」はヨーコの詩集『グレープフルーツ』から着想を得ていたと語っており、1971年のリリースから46年後の2017年にジョンの希望通り、ヨーコの名前が共作者として正式にクレジットされました。
手書きの歌詞 は他にジョンの「In My Life」、「Give Peace a Chance」、「Power To The People」、「Happy Xmas (War is Over)」、「New York City」、「Whatever Gets you thru the Night」、「Woman」、「Watching the Wheels」、ヨーコの「Beautiful Boys」、「Kiss Kiss Kiss」、「Every Man has a Woman」などが展示されています。

 

9. NEW YORK CITY Tシャツほか、アイコニックな服

 

1971年 ボブ・グルーエンのポートレートで着用したNYCTシャツの実物

Photo : 山中慎太郎(Qsyum!)

 

1972年 ONE TO ONE コンサートで着用したミリタリールック

Photo : 山中慎太郎(Qsyum!)

 

ボブ・グルーエンのポートレートで着用したあまりにも有名な“NEW YORK CITY”Tシャツの実物や、ミリタリールック、ジブラルタルでの結婚式の衣装など。ヨーコのスカートは【日本初公開】。

 

10. ジョンがヨーコにプレゼントした手鏡

 

ジョンがヨーコのために特注し、 プレゼントした鏡

Photo : 山中慎太郎(Qsyum!)

 

失われた週末(Lost Weekend)と呼ばれる別居時代、ジョンがヨーコのために特注し、1974年2月18日のヨーコの誕生日にプレゼントした手鏡。ヨーコの「女性上位万歳」と「夢をもとう」のレアな日本盤シングルとともに展示されています。

 

11. ジョンが苦労して獲得したグリーン・カード

 

ジョンが苦労して獲得したグリーン・カード

Photo : 山中慎太郎(Qsyum!) ©Yoko Ono

 

71年にアメリカに移住したジョンとヨーコですが、ベトナム戦争下のアメリカはふたりの平和運動を疎み、ジョンは2度の国外退去を求められるなど、グリーン・カードの取得にあたって長年に渡りアメリカ政府と闘うことになりました。1975年10月7日、ジョンはニューヨーク最高裁で勝訴し(その2日後ショーンが生まれる)、1976年7月27日、ついにジョンはアメリカの永住権を獲得しました。これはアメリカVSジョン・レノンの戦いの証ともいえるジョンのグリーン・カードの実物。

 

12. ジョンのギター

 

二人のイラストが書かれたギブソンのギター

Photo : 山中慎太郎(Qsyum!)

 

1969年の「ベッド・イン」でジョンがイラストを描いたギブソン製のアコースティック・ギター及びアルバム『ダブル・ファンタジー』で使用した非常に珍しいSardonyx製のギター。

 

13. 抱っこ紐【日本初公開】

 

抱っこ紐

Photo : 山中慎太郎(Qsyum!)

 

1975年10月9日、ジョンの誕生日と同じ日にショーンが誕生。ジョンはショーンの誕生をきっかけに音楽活動を休止し当時としては非常に珍しい“主夫”としてショーンの子育てに専念します。そんなジョンの“ハウス・ハズバンド”時代のプライヴェートな素顔が垣間見える微笑ましいアイテムが多数。

 

<別れ~そして、今も続く絆>

14. ジョンが亡くなった時にかけていた眼鏡を撮影するヨーコの姿を捉えたボブ・グルーエンの写真

 

 ジョンの眼鏡を撮影するヨーコの後ろ姿(撮影:ボブ・グルーエン)

Photo : 山中慎太郎(Qsyum!)

 

ヨーコの『Season of Glass(シーズン・オブ・グラス)』(1981年)のアートワークや銃規制のキャンペーンでも使われている、ジョンが凶弾に倒れた時にかけていた血まみれとなった眼鏡を自宅で撮影しているヨーコの姿を捉えた写真(撮影:ボブ・グルーエン)

 

15. セントラル・パークのStrawberry Fields(ストロベリー・フィールズ)を再現

 

Photo : 山中慎太郎(Qsyum!)

 

1985年10月9日、ニューヨークのセントラル・パーク内に、ジョンを偲ぶ記念エリア「ストロベリー・フィールズ」が“平和の庭(Garden of Peace)”として正式に誕生。展覧会の最後は、そのストロベリー・フィールズの中心にある「Imagine」の円形モザイクを再現しています。ゆっくり寛ぎ、ジョンへの思いを馳せることのできる空間。同時にジョンの死が世界に与えた衝撃も物語っています。

 

本邦初公開を含む東京展独自展示コーナー

 

ジョンとヨーコ、そしてショーンは、1977~79年の間、76年にジョンがグリーカードを獲得できたことでアメリカ国外への旅行が叶い、毎年日本を訪れ家族旅行を楽しんでいたことが知られています。東京展独自展示コーナーでは、そんな日本との絆を感じさせる品々を見ることができます。

 

ジョン・レノン 日本語練習スケッチ・ブックの原画9点【日本初公開含む】

 

「KAZOKU」 ©Yoko Ono Lennon

 

「AMAI」©Yoko Ono Lennon

 

「SABI」 ©Yoko Ono Lennon

 

ジョンが日本語を学び理解するために、ローマ字とイラストで日本語の単語や表現を綴った日本語練習帳とも言えるスケッチ・ブックより日本初公開となる「SABI(寂び)」「AMAI(甘い)」「1976」「YOBI(曜日)」「KOKUBIN(航空便)」「SUKOSHIZUTSU(少しずつ)」に加えて、「KAZOKU(家族)」「WABISHII(侘しい)」「NIZUKURI(荷造り)」の9枚を展示。いずれも遊び心にあふれたジョンの人柄に触れられる直筆のオリジナル原画となっています。

 

軽井沢での日々

 

度々訪れていたという軽井沢での和やかな家族写真とその際着用していた洋服等を合わせて展示。

 

度々訪れていたという軽井沢での和やかな家族写真Photo : Nishi F. Saimaru ©Nishi F. Saimaru & ©Yoko Ono

 

Photo : 山中慎太郎(Qsyum!)

 

また、展覧会を、ジョン&ヨーコを敬愛してやまないピース又吉直樹と、アーティストのスプツニ子!が体験。貴重なエピソード満載で、ジョン&ヨーコの魅力を語り尽くす動画『ナイトミュージアム』も公開に。ナビゲーターはジョン・カビラ。

 

 

■Exhibition info
DOUBLE FANTASY – John & Yoko

会期 : 2020年10月9日(金)~2021年1月11日(月・祝)※12月31日、1月1日は休館
会場 : ソニーミュージック六本木ミュージアム(東京都港区六本木5-6-20)
開館時間 : 日~木10時~18時、金・土・1月11日(月・祝)10時~20時

 

チケット券種・料金
前売券 : 一般2,500円 大学・専門学校生2,000円 中・高校生1,000円
当日券 : 一般2,600円 大学・専門学校生2,100円 中・高校生1,100円
※小学生以下無料 ※障がい者:各半額(窓口にて障がい者手帳をご提示ください)

※当日券は会場にて販売

 

数量限定スペシャル・チケット

チケットホルダー付きチケット タイプA 「WAR IS OVER!」3,000円
チケットホルダー付きチケット タイプB 「IMAGINE PEACE:3,000円
チケットホルダー付きチケット タイプC 「YES」3,000円
前売のみでの販売。

 

発売所 :
全国のローソン/ミニストップのLoppi
インターネット予約 https://l-tike.com/event/doublefantasy/

 

詳細はオフィシャル・サイト https://doublefantasy.co.jp まで

 

主催 : 株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント / 株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ
メディアパートナー : 朝日新聞社

 

■Link
https://doublefantasy.co.jp/

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