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是枝裕和✕ケン・ローチによる話題の番組が追加取材と大幅加筆で書籍化
コロナ禍で加速する分断と格差をいかに乗り越えるか。貧困や差別に苦しむ家族や人々を撮り続けてきた日英映画界の巨匠が語り合う新書『家族と社会が壊れるとき』が、12月10日に発売されます。
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貧困や差別に苦しむ家族や人々といった、社会の見過ごされがちな側面を一貫して撮り続けてきたふたりの映画監督、是枝裕和とケン・ローチ。彼らの目に、不寛容・不平等の増す世界はどのように見えているのでしょうか。
ふたりが語り合い話題となったNHK番組『クローズアップ現代+ 是枝裕和×ケン・ローチ “家族”と“社会”を語る』と「BS1スペシャル 是枝裕和×ケン・ローチ 映画と社会を語る」の内容をもとに、2020年6月以降に追加取材を行ったうえで、大幅に加筆修正した新書『家族と社会が壊れるとき』が発売されます。
コロナ禍で拍車がかかる分断と格差をいかに乗り越えるべきか。搾取する側・される側という、単純な二項対立に終わらない複雑な現実の姿を、深い洞察と想像力によって浮かび上がらせた対話と書き下ろしを収載した一冊となっています。
是枝裕和によるコメント
パブリックなものがナショナルなものに回収されていくのは、この国だけではなく、いま全世界的に起こっていることです。そんな危うい時代にさしかかっています。パブリックには、多様性と寛容の精神が必要です。これはじつに難しい価値観です……
だから、わかりやすいナショナルのほうに、人々は容易に流されてしまうのでしょう。でも僕は、その流れには何としても抵抗しなければいけないと思っています。
■Book info
『家族と社会が壊れるとき』
出版社 : NHK出版
定価 : 800円+税
仕様 : 新書判並製
ページ数 : 208ページ
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