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60年代のロイヤルネイビーで採用されていたオフィサーパンツに着想を得た、ブリティッシュメイド オリジナルグレートラウザーズ「ポーツマス」が販売開始
“モダンブリティッシュ”をテーマにしたオリジナルウェアを製作、販売しているBRITISH MADE(ブリティッシュメイド)から、ベーシックを突き詰めたグレートラウザーズ「ポーツマス」が新登場。
ブリティッシュメイドのオリジナルウェアとして製作したグレートラウザーズ「ポーツマス」。
デザイン監修にはシャツ、コートに引き続き、スタイリストの四方章敬を迎えています。
「最高のベーシックを突き詰める」をテーマに実現した、オンオフ幅広く活用できるトラウザーズです。
60年代の英国海軍パンツをドレス仕立てにアップグレード
ブリティッシュメイド オリジナルトラウザーズ「ポーツマス」29,700円
「ポーツマス」と名づけられた本作は、1960年代のロイヤルネイビー(英国海軍)で採用されていたオフィサーパンツに着想を得て生まれました。
「最高のベーシックパンツということで、今回はウールのグレースラックスを作ろうという思いが、まずありました。そこで、イギリスのヴィンテージをリサーチしたところ、60年代のオフィサーパンツに出会ったんです。もともと白のコットンドリルで作られているのですが、英国らしく2インプリーツ仕様で、シルエットは太すぎず細すぎずの微テーパード。ドレス感もスポーティ感も兼備したバランスが絶妙でした」(四方)
これをグレーウール素材に置き換えて細部をアレンジしたら、今の時代にちょうどいいパンツができるのでは、と四方は思い立ちました。
「一見クラシックに見えますが、もとがミリタリーパンツだけにカジュアル使いにも無理なく対応できるのがポイントです。サンプルが上がってきたときには“これだ!”と思いましたね」(四方)
こだわりのディテール① イタリア VBCの名作ファブリックをチョイス
ファブリックは現在、世界でトップクラスの人気を博す名門「ヴィターレ・バルべリス・カノニコ」(VBC)からチョイス。
ブリティッシュメイドのオリジナルトラウザーズでありながらイタリアの生地ブランドを採用した経緯を、四方は次のように語ります。
「VBCはイタリアの生地ブランドですが、オーナーが英国好きということもあり、ハリコシに優れ色出しもシックなブリティッシュテイストのコレクションが充実しています。今回は『ラスティック トロピカル』という生地からミディアムグレーをセレクトしました。
ベタっとした無地ではなく、メランジがかった色みが特徴的です。ざっくりとした表情豊かな織りともあいまって、ドレッシーすぎないところが選びの決め手になりました。強撚糸とよばれる、紡績段階で強くツイストさせた糸を使っているため、シワに強く通気性に優れているのも魅力です」
「ちなみにこの生地、ウールの原毛にも深いこだわりがあります。近年、オーダースーツ業界で非常に高い評価を受ける『21マイクロンウール』という素材を使用し、ウール原毛は細いほどよいというのが常識と言われていますが、こちらは太いのにスーパーファインウールなみのしなやかさも備えた革命的な素材。
つまり、耐久性やハリコシと上質な肌触りを原料の段階から両立しています。以前、この素材で仕立てられたスーツを雑誌でスタイリングしたことがありますが、素晴らしい仕立て映えでした」
こだわりのディテール② 仕立てはとことん“本格”を追求
モチーフとしたオフィサーパンツはミリタリーアイテムなので簡素な作りでしたが、「ポーツマス」は上質さを追求するため、本格的ドレスパンツの仕立てで作りました。
大きな特徴のひとつが、ウエスト内側の構造。マーベルトと呼ばれる内布を取り付け、さらにプリーツを入れた高級ドレスパンツ仕立てを採用しています。
これにより、かがんだときにタックインしたシャツがはみ出しにくくなったり、可動性がアップして着用感がよくなったりするメリットが生まれます。
ウエストバンドの内部には芯地も仕込んでいるため、腰周りへ立体的にフィットし、見た目の美しさにも貢献してくれます。
こだわりのディテール③ ドレスにもカジュアルにも振れる万能シルエット
シルエットはヴィンテージのムードを活かしつつ、より現代的にはきやすく、美しいラインを描くようモディファイ。ワタリにゆとりをもたせつつ、裾はほんの少しだけテーパードさせたシルエットが特徴です。
グレーパンツはあらゆるブランドが展開しているだけに、ほかにはない独自性を出せるよう意識した、と四方は語ります。
「スタイリストとして数多くのグレーパンツを見てきましたが、ドレスブランドのものはビジネス感の強い細身シルエットが多く、カジュアルブランドのものはテーパードがキツすぎたりワイドすぎたりして着こなしが難しい。そこで、両者の中間を狙ったバランスに設定しました。ありそうでないシルエットで、ジャケットからTシャツまで幅広く合わせられます」
こだわりのディテール④ ウエスト周りのデザインも、細部までこだわり満載
ブリティッシュなベルトレス、2インプリーツというデザインは、ヴィンテージのオフィサーパンツを踏襲しつつ、より上品&モダンに映るようアレンジを施しています。
「ヴィンテージのオフィサーパンツはウエストバンドがかなり太く、カジュアルな印象が強かったので、やや細めにしてスッキリと仕上げました。加えて、サイドアジャスターの位置もやや背中寄りに変更しています。
フロントはボタン留めからファスナーに。フライ(ファスナーを覆っている部分)の幅もヴィンテージより狭めて、ドレスパンツの顔つきに近づけました。あとは細かいことですが、一般的なドレスパンツではプリーツの上端を縫い閉じるところをあえて留めず、プリーツがふんわりとカーブする優雅な雰囲気にしているのもこだわりです」(四方)
こだわりのディテール⑤ 後ろ姿にも本格仕立てを盛り込んで
自分では気づきにくいですが、後ろ姿もパンツの美しさを左右する重要ポイント。こちらも妥協なく作り込みました。
ヒップ周りがダブつかないようパターンを工夫しつつ、左右にダーツをとることで美しいフォルムを作っています。
また、後ろ側のウエスト周りに“いせ込み”とよばれる立体仕立てを取り入れ、さらにウエストバンドの背面中央にはV字のスリットを入れることで、フィット感を高める構造になっています。
こだわりのディテール⑤ ポケットの玉縁仕上げは手縫い
ヴィンテージのオフィサーパンツにはなかったヒップポケットを追加。ドレスパンツらしい両玉縁仕上げを採用していますが、ここでは“細さ”にこだわったとのこと。
縁の幅を細く仕上げるほど繊細で高級感のある雰囲気になるため、3㎜の極細仕上げに。ミシンで縫うことは不可能なため、手縫いで作られています。
今回、生産は日本有数のパンツファクトリーである『長野アルプス』社に依頼。本格仕立ての高級ドレスパンツに特化しているため、非常に高い技術力を備えたファクトリーです。
手縫いによる玉縁仕上げのほかにも、生産工程の要所要所でアイロンワークを効かせながら作るなど、手仕事が随所に盛り込まれています。
こだわりのディテール⑥ 凝ったアジャスターはヴィンテージ譲り
サイドアジャスターは内側に取り付けたボタンでウエストを調節する凝った作り。これはヴィンテージのオフィサーパンツにならったものです。
スライド式の尾錠(びじょう)留めは動いているうちに緩んでしまうこともありますが、ボタン留めならきっちり固定できるという機能性も備えています。ちなみに、左右合わせて最大5㎝ウエストを調節可能。
前述のとおり、アジャスター位置はやや背中寄りにしていますが、腰骨に当たって窮屈に感じないよう慎重に吟味して設定しました。金具はヴィンテージテイストなブラスカラーのものをセレクトしています。
オフィサーパンツ「ポーツマス」
- カラー展開
- GREY
- サイズ展開
- S, M, L
- 価格
- 29,700円 ※店舗では裾上げ処理なしも販売中
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