英国の独立系書店を巡る旅を記した『Bookshop Tours of Britain』を翻訳出版するクラウドファンディング実施中

『Bookshop Tours of Britain』は、「英国の書店はいつも美しい土地の中心に建っている!」と常々感じ、本屋を愛してやまない作者ルイーズ・ボランドが、独立系書店を軸に英国じゅうを旅する本屋めぐりのツアーガイド / 紀行文です。

各章には魅力的な本屋とその周辺の美しい風景写真が豊富に掲載されていて、ユニークな経営や品ぞろえ、イヴェントや独自のサービスなどで個性が光る英国の独立系書店が英国の魅力と共に紹介されています。

全部で18の地域を巡る各ツアーでは、ロンドンはもちろん、ジェーン・オースティンのバース、産業革命の遺産が残るマンチェスターやリヴァプール、ブロンテ姉妹のヨークシャー、スコッチウイスキーで有名なスコットランド、世界的に知られる古本の町ヘイ・オン・ワイがあるウェールズなど、本屋を基点に英国中を巡っていきます。

     ウェールズのこのエリアに行くと、個人的にはちょっとドキドキの冒険になることが多い。
     私はワイ川でカヤックをしたこともあるし、スラヌーティッド・ウェルズで馬を追いかけて走り、森の中をマウンテンバイクで駆け抜け、ブレコンビーコンの峰々を歩いたりもした。
     そういうわけで、あなたが冒険好きでビショ濡れになることもまったく気にしないのであれば、今回がぴったりの本屋巡りツアーになるはず!

    ――「ブレコンビーコンズ、シュロップシャー&モルヴェンヒルズツアー~ハイキング、サイクリング、ランニング」の章より

登場する書店は320軒以上! 発起人の厳選10書店を紹介

Bookshop Tours of Britain

1. お茶とケーキを楽しみながら「読書セラピスト」とお話すると、あなただけの推薦書リストができあがる〜ミスターBのエンポリアム(Mr B’s Emporium)

2. 古書店街で町おこし。小さな田舎町に個性的な古書店がひしめく本の町、ヘイ・オン・ワイ〜リチャード・ブースのブックショップ〜(Richard Booth’s Bookshop)

3. 住人たちが株主になって作った本屋! トールキンとC.S.ルイスがウォーキングを楽しんだ丘のふもとに立つ〜モルヴェン・ブックコーポラティブ(Malvern Book Cooperative)

4. 店内が本、本、本で埋め尽くされた、本に埋もれて暮らしたいブックラヴァーには堪らない〜スカーシン・ブックス(Scarthin Books)

5. ユネスコ世界遺産に指定されている元世界最大の織物工場の中にある本屋〜ソルツミル(Salts Mill)

6. 黒人・アジア人コミュニティの歴史からLGBTQ+、社会主義、アナキズム、市民権運動などの書籍が豊富な「急進的」本屋〜ニュース・フロム・ノーウェア(News from Nowhere)。

7. 無料のお茶とビスケットのサービスでいつまでも長居できそう〜トッピングカンパニー&ブックセラーズ(Topping company & Booksellers)

8. 運河に浮かぶボートが本屋さん! ロンドンのリージェンツ運河にある水上の美しい本屋〜ワード・オン・ザ・ウォーター(Word on the Water)

9. 重厚な木製ドアを開けるとベルがチリンと鳴って出迎えてくれる、物語に出てくるような可愛らしい本屋〜P&Gウェルズ(P&G Wells)

10. 看板犬ならぬ看板ニワトリが店内を歩く(こともある)!?〜マッチ・アドゥ・ブックス(Much Ado Books)

Bookshop Tours of Britain

    本書目次

  • はじめに
  • 南西イングランド海岸沿いツアー ~本、ビーチ、ピラティス
  • バース&ブリストルツアー ~白亜の丘陵、時代衣装、ジョージ王朝の人々
  • オックスフォード&コッツウォルズツアー ~歴史ある書店、アンティークハント、パブ
  • まだまだあります、独立系書店一覧
  • ウェールズ南部の海岸沿いツアー ~海岸と城と星
  • ブレコンビーコンズ、シュロップシャー&モルヴェンヒルズツアー ~ハイキング、サイクリング、ランニング
  • 北ウェールズとスノードニアツアー ~山々、砂、星空観察
  • ピークディストリクトツアー ~丘、古い家々、お屋敷
  • イングランドの産業中心地ツアー1 ~繊維工場、鉱山、ブロンテ姉妹の故郷
  • イングランドの産業中心地ツアー2 ~コミュニティ、歴史、アート
  • ヨークシャーデールズツアー ~ハイキング、お茶とケーキ
  • イングランド北西部ツアー ~湖、山々、詩人たち
  • スコットランドツアー ~文化の街、風光明媚なハイランド、ウイスキー街道
  • スコティッシュ・ボーダーズ ~本と歴史的邸宅
  • 大型チェーン店 店舗一覧
  • イングランド北東部ツアー ~歴史的建造物、グルメ料理、ドラキュラ
  • ノーフォーク&サフォーク海岸沿いツアー ~チドリセイタカシギ、オナガムシクイ、サヨナキドリ
  • ロンドンツアー ~本屋界のアイコン、かつてロンドンを構成していた村々の名残、コミュニティ
  • イラスト マップ
  • 旅に役立つウェブサイト情報
  • ツアー掲載書店リスト

Bookshop Tours of Britain

今だから読みたい! 世の中にはまだまだ見るべきものがある(発起人・翻訳: ユウコ・ペリーより)

これまで何度となく……本屋を訪れることで私は元気づけられ、世の中には素敵なものがあると思い出すことができた。
――ヴィンセント・ファン・ゴッホ

上のゴッホの言葉は、本書『The Bookshop Tours of Britain』のイントロダクション冒頭で引用されているものです。

この本が発売されたのは2020年10月で、世界各国で外出制限を設けたりワクチン開発が急がれていました。私がクリスマスイブにこの本を家族にプレゼントしてもらって読み始めた時はイギリスがふたたびロックダウンに入る頃で、この本屋さんに行きたい、ここも行きたいと思っても実店舗は全て閉まっていたのでした。

「そうそう旅行も行けないのにガイドエッセイ本なんて」と思われる方もいるかもしれません。けれど、ずっと散歩程度のごく限られた外出のみで過ごしてきた私を「ここではないどこか」へ次々連れて行ってくれたのはこの本でした。

ゴッホが本屋に元気をもらって世界に素敵なものがあるのを思い出したように、この本はユニークで宝石のようにキラキラした美しい本屋、外からみれば小さいのに中に入れば好奇心がはちきれそうなほどいっぱい詰まった、ドクターフーのターディスみたいな本屋を紹介して、読む人の心を満たしてくれます。

今、けして気軽に旅行をすることができない中でも、世の中にまだまだ素敵で見るべきものがある、と知ることは何て幸せなことでしょう。それを伝える本の一つである本書を、ぜひ日本語で送り出してさらに多くの人にこの気持ちを味わってもらいたいと考えています。

『Bookshop Tours of Britain』翻訳出版のクラウドファンディングはこちらから

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