阪急うめだ本店「英国フェア」担当者に聞く!今年のテーマ“紅茶を巡る旅”とおすすめの英国グルメ

うめだ阪急 英国フェア2023

名実共に日本一の規模、盛り上がりを見せているうめだ阪急の「英国フェア」。今年も10月11日(水)から23日(月)の日程で行われます。今年のテーマはずばり、“紅茶を巡る旅”。紅茶と共に英国の魅力にふれる13日間になりそうです。その英国フェアを手がけられている阪急の上條さん、庄野さん、熊谷さんに今年の内容やおすすめなど、56回目を迎える英国フェアの魅力についてお聞きしました。

──まず、みなさんの英国フェアとの関わりを教えてください。

熊谷 年に一度、うめだ阪急で開催される英国フェアを担当しています。別の催事を担当しておりましたが、今年から英国フェアを手がけることになりました。

上條 英国フェアをパッケージとして他の百貨店さんでも阪急の英国フェアのコンパクト版が楽しめるということを取り組んでおります。昨年2022年には、東京や九州の百貨店様や商業施設様での英国フェア開催に協力しています。

庄野 阪急のオンラインストア内にある「#英国ライフ」を担当しています。2年前から英国フェアをより世の中に拡大していきたいと考えまして、オンラインストアを通年で運用をする試みを始めました。一年中英国フェアを楽しんでいただけるような品揃えを目指し、またうめだ阪急に足を運ぶのが難しいというお客様にも英国フェアの魅力に触れていただき、いつか英国フェアに来ていただけるようなオンラインストアになるよう日々取り組みを続けています。

──今年の“紅茶”が大きなテーマになっていますが、王道の紅茶をあえてテーマにしたのはどうしてですか?

 

熊谷 紅茶というアイテムが、英国フェアのお客様にとって、非常に関心の高いアイテムだからです。また、紅茶をテーマとしながらも、「紅茶の相棒」として「菓子」や「ティーウェア」のご提案も強化していく予定です。

 

トレゴスナンティー

コーンウォールの広大な地で、英国で初めて茶園の開発に成功したトレゴスナンティー

──56回目を数える開催で、これまで紅茶にフォーカスを当てるということはあったんでしょうか?

熊谷 56回の歴史の中で、「紅茶」を取り上げることは初めてではありません。一方、先述のように、英国フェアのお客様にとって紅茶は非常に関心の高いアイテムですので、今年敢えて大きくフォーカスすることにいたしました。

 

リントンズ

 

創業200年以上の湖水地方にある老舗紅茶商ファーラーズ

──うめだ阪急で英国フェアが始まったのは1970年からと聞いています。今年で56回目を迎えますが、そのフェアの根底にあるテーマというのは変わっていっているのでしょうか。

熊谷 根底にあるコンセプトは変わっていません。時代にあわせた形で、英国の伝統文化の魅力をお伝えすることに尽力しています。

上條 阪急百貨店の顧客層で言うと、いわゆる阪神間と呼ばれる地域にお住まいのお客様の生活スタイルと英国の生活スタイルが合うんじゃないか、というような考えで始まったとも聞いています。

──そのコンセプトを受け継ぎつつ、進化を遂げて現在の英国フェアになっていったのですね。

熊谷 2012年の阪急うめだ本店グランドオープンにより、4層分吹き抜けの祝祭広場が誕生し、「英国気分」をより一層感じていただける環境も提案できるようになりました。

祝祭広場

──英国フェアの準備というのはいつくらいから始められるのでしょうか。

熊谷 会期終了直後から、次回に向けての構想を検討しています。約1年かけ、アイテムのリサーチなどに取り組んでいます。

──うめだ阪急の英国フェアでは、まさに英国で味わえる食べ物や飲み物、また英国でしか買えない物品がたくさん並んでいますが、一つひとつ交渉を重ねて出店してもらうのは大変な作業になりますね。

熊谷 大変な作業ではありますが、実際に現地へ出向き、招致に成功したアイテムがお客様から反響をいただけたときには大きな喜びがあります。品揃えについては、関係各所とコミュニケーションをとりながら、よりお客様にお喜びいただけるアイテムは何か?を模索しています。

──ここ数年、スコーンは全国的なブームになり、日本で独自に進化を遂げたりもしていますが、ずっとスコーンを取り扱われてきた阪急さんにとって現在のブームをどのように捉えられていますか?

熊谷 阪急の英国フェアのお客様は「現地から招致する」スコーンに大きな期待を寄せていただいておりますので、それを続けていきたいと考えています。こちらの思いは、英国フェアだけではなく、阪急で行うほかの海外フェアについても同じ思いで各担当者が取り組んでいます。

──今年はマンダリン・オリエンタル・ハイドパーク・ロンドンとザ・ランガム・ロンドンが出店して、まさにロンドンのホテルでしか味わえないスコーンが日本にやってきますね。

マンダリン・オリエンタル・ハイドパーク・ロンドン : スコーン

マンダリン・オリエンタル・ハイドパーク・ロンドン : スコーン(プレーン、アールグレイレモン、クロッカンチョコレート、サルタナ、各1個)各357円 ※10月11日(水)~17日(火)◎9階 催場

熊谷 マンダリン オリエンタル ハイドパーク ロンドンが1週目に、ランガム ロンドンが2週目に登場します。ランガム ロンドンは、ロンドンのホテルで初めてアフタヌーンティーを提供したホテルとして知られ、テーマとの親和性が非常に高いことから、当店での別催事での出店はありましたが、再度出店いただくことにいたしました。また、「ロイヤル・アスコット」のティールームは、「帽子の祭典」でありながら「アフタヌーンティーの祭典」としての側面も有名であることから、今年招致をいたしました。最後、スコーンについては、英国王室御用達のジャムメーカーであるチップトリーから、現地のティールームで提供しているスコーンを販売します。

「ロイヤルアスコット」のティールーム

ロイヤルアスコット アフタヌーンティーセット(ロイヤルアスコットハットケーキ、2種のサンドイッチとスコーン、紅茶、クロテッドクリーム、ストロベリージャム付き、1人前)4,860円【各日限定120】 ◎9階 催場

庄野 例年、スコーンをお買い求めになられる方の行列ができてしまい恐縮なのですが、マンダリン、ランガム、ロイヤル・アスコット、チップトリーのスコーンは私どものECサイトを通じて事前予約ができ、催場に設けました事前予約カウンターでスムーズにお受け取りができますので、ぜひご活用いただければと思います。

──英国がある意味、紅茶を深掘りできる地域ではありますので、そこから逆に英国の魅力に触れていくということもありそうですね。コロナ禍では実施が難しかった試食や試飲ですが、今年はお気に入りの英国紅茶を見つけてもらう「英国紅茶大試飲会」も行われます。

英国紅茶大試飲会

熊谷 昨年初めて実施し、とても大きな反響をいただきました。先述の「アイテムの魅力を深堀り」するという機会として、お喜びいただけたように考えています。今年は、より充実した内容で有料で開催いたします。

庄野 「英国紅茶大試飲会」のご予約は私が担当しているECページから承っているのですが、1日あたりのビュー数もお問い合わせもずば抜けて多いですね。先日お取引先の方とお話していたら、「私も試飲会行きます」とおっしゃっていただいたり、多くの方にご興味を持っていただいているようです。

──ここ10年で“英国はまずい”から“英国は美味しい”へとイメージが変わっていっていますが、阪急さんの日本における貢献は非常に大きいと思います。

熊谷 約20年担当した英国フェアの顔とも言える桑原の尽力が非常に大きいと自負しています。英国の本物の味を日本に届けたい、という思いの積み重ねにより、今日の英国フェアの評判につながっています。

──スコーン以外に、今年注目の商品はありますか?

 

チェルシーバンズ

「ドウ&ドウターズ」シナモンバンズ、チョコレート&オレンジバンズほか 各1個540円から ◎9階 催場 / ヘーゼルナッツとチョコチャンククッキーなど 各1個 324円から ※10月18日(水〉~23日(月)販売 ◎9階 催場

熊谷 バンズです。現地協力者が「これが次の英国トレンドフード」との話をいただき、お恥ずかしながらバンズの存在を初めて知りました。雑誌の表紙を飾ったり、ロンドンでは専門店が存在するなど、確かにその気運を感じました。先人たちが培ってきたうめだ阪急の催事の魅力、英国フェアの魅力を、さらにたくさんのお客様に感じていただけるよう、尽力していきたいです。

英国フェア 2023

阪急うめだ本店「英国フェア」

場所
阪急うめだ本店 9階 催場・祝祭広場・阪急うめだギャラリー・アートステージ
開催日時
10月11日(水)~23日(月)※17日(火)と最終日は18時終了
後援
英国総領事館
協力
キュナード・ライン

Link

https://website.hankyu-dept.co.jp/honten/h/britishfair/

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