スコットランドの火祭りを題材にした4KHDR作品が優秀作品賞に

スコットランドのバイキングの火祭りを題材にした4KHDR作品が「ルミエール・ジャパン・アワード2018」で優秀作品賞を受賞しました。

パナソニック映像が制作を担当した4KHDR作品『The Festival of Up Helly Aa』が、先進映像協会が主催する「ルミエール・ジャパン・アワード2018」のUHD部門(4K)で優秀作品賞を受賞しました。

 

その火祭り、アップ・ヘリー・アー(UP HELLY AA)は、ヴァイキングとイギリス文化が出会うお祭り。スコットランド北部のシェットランド諸島の住民がノルウェーの衣装に身を包み、松明を持って行進し、最後は実物大のヴァイキング船に火を放ちます。

 


VisitScotland / Kenny Lam

 

その受賞作品について、スタッフはこう語っています。

──「アップ・へリー・アー」をテーマにした理由は?

4KHDR作品を制作するにあたってHDR映えする、火とか光源の反射光というポイントで探していたんです。火の祭り、そして鎧を身に着ける。日本の鎧と違い、バイキングの鎧に映る光はいい描写が撮れるんじゃないかと思いました。本格的に鎧をまとうのはお祭りとしても珍しかったので、リサーチしてみました。まずこういう映像は日本では撮れないですね。思った通りの映像を撮ることが出来ました。

 

──撮影地はどんなところ?

シェットランド諸島のメインランド島と言って、イギリス北部のアバディーンから船で14時間のところです。スコットランドの離島ということもあり、田舎町というか自然が豊かな土地です。実はシェットランド諸島はバンキングに侵略された土地だったんです。でも、侵略されたということをマイナスにとらえず、バイキングを受け入れ、1年に1回、この祭りのため共同作業で村全体で船を作ったり、1年かけて鎧を作るなど島民全体が協力する、団結の象徴でもあるそうです。

──作品の見どころは?

やはり祭りのクライマックスの炎の部分ですね。HDRならではの表現です。そして中盤で出てくるバイキングの鎧の光沢感。本来HDRは見た目に近いんですが、見た目より少々派手に見えてるかなって気もしますが。途中、雨が降っている中でパレードをする子供たちのところのシーンがあるんですけど、その辺も見た目より派手かなあと。

 

──今回のロケで大変だったところは?

日が短いので昼のシーンを撮るのが大変でした。結構高緯度なので、撮影できるのは朝9時から午後の3時くらいまで。年に1回くらいしか雪は降らないそうですけど、平地の島なので、高い木もなく、風は強いし、寒い。体感温度はヤバかったですね。太陽があまり上がらなくて、ずっと夕方みたいな斜光の光で、なんとなくブルーグレーな感じ。実際に町自体が冬はそんな感じの色のトーンをしてるんです。その寒い雰囲気が映像にも出ているかと思いますが、それはそれで雰囲気が出てよかったかなと。

 

 

■Link
https://channel.panasonic.com/

 

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