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映画『キングスマン』の舞台ハンツマンが日本のカスタムメイドカシミヤを販売開始 – 岩手発のブランド「UTO」が英国進出
岩手県北上市の株式会社ユーティーオー(UTO)が手がける高級カスタムメイドカシミヤニットが、英国の名門テーラー・ハンツマンで販売開始。映画『キングスマン』の舞台としても知られるサヴィルロウの老舗が、日本の職人技を世界に発信します。
UTOブランドとハンツマンの出会い
岩手県北上市に自社工場を構える株式会社ユーティーオー(UTO)は、1992年の創業以来、天然素材に特化したニット製品を手がけてきました。2000年からはカシミヤ専門のカスタムオーダーメイドブランド「UTO」を立ち上げ、20年以上にわたり高品質なカシミヤニットの製造に取り組んでいます。
2023年秋、UTOブランドは大きな転機を迎えました。ロンドンのサヴィルロウにある老舗テーラーのハンツマンでの取り扱いが決定したのです。ハンツマンは英国王室御用達の紳士服店として知られ、その顧客には国王や大統領、ココ・シャネルなどの著名人が名を連ねます。
映画『キングスマン』とハンツマン
ハンツマンは、スパイアクション映画『キングスマン』シリーズの舞台としても有名です。映画では、ハンツマンの店舗がスパー組織の隠れ家として登場し、洗練された英国紳士の象徴として描かれています。この映画の影響で、ハンツマンは世界中のファッション愛好家から注目を集めています。
UTOのカスタムオーダーメイドの特徴
UTOのカスタムオーダーメイドシステムは、顧客一人ひとりのニーズに応える柔軟性が特徴です。
豊富なカラーとサイズ展開
– 25色のカラーバリエーション
– SからXXXXLまでの豊富なサイズ展開(5L以上も相談可能)
– 着丈・袖丈の調整が可能
高品質な製造プロセス
UTOのカシミヤニットは、「成形編み」と呼ばれる技法で製作されています。この方法では、編地を身頃・袖・襟などのパターン通りに編み、そのパーツを繋ぎ合わせます。これにより、素材のロスを最小限に抑え、縫い代の肌当たりが良く、型崩れしにくい製品が生まれます。
持続可能な生産方式
UTOは大量生産を避け、無駄の出ない受注生産・オーダーメイド方式を採用しています。これにより、環境への負荷を減らしながら、顧客一人ひとりのための特別な一着を作り上げています。
UTOの海外展開と今後の展望
UTO代表・宇土寿和氏
ハンツマンでの取り扱い開始を皮切りに、UTOの海外展開は急速に進んでいます。直近1年で、イギリス、ドイツ、スイス、アメリカ、オーストラリア、韓国、香港、中国の8カ国にまで取引先が広がりました。
UTOの代表取締役・宇土寿和氏は、海外展開について次のようにコメントしています。「品質の高さ、ストーリー、メイドインジャパンの丁寧さに共感いただき、取り扱っていただいています。」
職人技の評価
舘下愛美さん
UTOの技術力の高さは、国内外で高く評価されています。2023年11月19日には、UTO職人の舘下愛美さんが「岩手県・卓越技能功労者」として表彰されました。この受賞は、UTOの職人技が地域の誇りとして認められていることを示しています。
岩手県北上市発のカシミヤブランド「UTO」が、英国の名門テーラー・ハンツマンで取り扱いを開始したことは、日本の職人技が世界に認められた象徴的な出来事です。高品質なカスタムメイドカシミヤニットの製造技術と、持続可能な生産方式が評価され、世界8カ国での展開が決定しました。
UTOの挑戦は、地方の中小企業が世界市場で成功を収めるモデルケースとなる可能性があります。今後、UTOがどのように世界展開を進め、日本のものづくりの素晴らしさを発信していくのか、注目が集まっています。
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