映画『ゴヤの名画と優しい泥棒』にハリー杉山、ブレイディみかこ、小島秀夫らがコメントを寄稿

『ゴヤの名画と優しい泥棒』場面写真

『ノッティングヒルの恋人』のロジャー・ミッシェル監督長編遺作で、2月25日(金)全国公開される名優ジム・ブロードベント×ヘレン・ミレン共演の映画『ゴヤの名画と優しい泥棒』。各界の著名人からコメントが到着。

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本作は、1961年、ロンドン・ナショナル・ギャラリーで起きたゴヤの名画「ウェリントン公爵」盗難事件を基にした衝撃の実話。

この前代未聞の大事件の犯人は、60歳のタクシー運転手、ケンプトン・バントン。

TVに社会との繋がりを求めていた時代、孤独な高齢者のために盗んだ絵画の身代金でBBCの受信料を肩代わりしようと企てたのでした。

しかし、事件にはもうひとつの隠された真相が……。

名画で世界を救おうとした男が、人々に優しく寄り添う姿を描く、爽やかな感動作が誕生です。

『ゴヤの名画と優しい泥棒』場面写真

今回コメントを寄せたのは、俳優の加賀まりこ、佐野史郎、石丸幹二、井上芳雄、ゲームクリエイターの小島秀夫、映画解説者の中井圭、評論家の山田五郎、蛙亭の中野周平ら計17名。

佐野史郎は「登場人物全てが主人公の極上ミステリー!!」、小島秀夫は「世界が孤立している今、まさに大切なものを与えてくれる作品」「これこそ、ラブコメの傑作を描き続けてきた監督による極みの名画だ」と太鼓判を押しています。

また、ピーター・バラカンは「愛すべきイギリス映画」とコメント。イギリス人の父を持ちイギリス育ちのタレント・ハリー杉山、イギリス在住のライター・ブレイディみかこ、王室のファッションやライフスタイルをウォッチャーし続ける英国王室研究家のにしぐち瑞穂らイギリスにゆかり深い人たちからのコメントも。

さらに、世界初の大規模所蔵品展として話題を呼んだ2020年開催「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」の監修を手がけた国立西洋美術館主任研究員の川瀬佑介、『怖い絵』の著者で美術評論家の中野京子、『美術手帖』総編集長の岩渕貞哉、美術批評家の布施英利、『ゴヤの手紙』著者の大高保二郎ら美術関係者も評を寄せています。

『ゴヤの名画と優しい泥棒』場面写真

中野京子(「怖い絵」著者・美術評論家)

アガサ・クリスティーのミステリーばりに、アッと驚くサプライズまで用意されているので、お楽しみに!

加賀まりこ(女優)

この映画には”やわらかな芯”がある。触ってみてください。

佐野史郎(俳優)

1960年代の映画館が蘇り切なくなった。

「孤立し誰ともつながれない生き方はつらすぎる」とつぶやく老人の姿が若者と重なる。

登場人物全てが主人公の極上ミステリー!!

山田五郎(評論家)

これぞ英国! イギリス貴族の無表情な肖像画をイギリスならではの動機で盗んだ珍事件を、イギリスを代表する名優たちがイギリスらしいユーモアたっぷりに演じた名画です。

小島秀夫(ゲームクリエイター)

1960年代のイギリスで起きた実話ではあるが、世界が孤立している今、まさに大切なものを与えてくれる作品。ラストの法廷で“良き隣人”のケンプトン・バントンが語る“優しい名言”には誰もが胸を突かれるはず。

これこそ、ラブコメの傑作を描き続けてきた監督による極みの名画だ。

石丸幹二(俳優)

名優が描き出す“老い”の姿は、わびしくもなく、切なくもない。

厳しい現実に打ちのめされそうになろうとも、権力を平然と押し返し、柔らかく逞しく生きている。

で、こう教えてくれるのだ。隣人を愛せ、そして、やっぱり人生はユーモアだぞ、と。

井上芳雄(俳優)

ゴヤの名画を巡って、僕たちが日常で感じる違和感の正体を、本当に大切なものは何かを、特別に目に見える形で教えてくれる物語です。

ハリー杉山(タレント)

寒い日の紅茶のように心温まる名作です。

身体がポカポカする笑いと、愛に溢れるコメディに是非心を盗まれて欲しい。enjoy!

岩渕貞哉(「美術手帖」総編集長)

アートを仕事にしている自分のような者にも、世の中には「歴史的名画」よりも大切なものがあると実感させてくれる、勇気とユーモアに溢れた映画。

布施英利(美術批評家)

ロンドンの美術館からゴヤの名画が盗まれた! 犯人の動機は?

…この映画に、三島由紀夫の小説『金閣寺』と似た匂いを感じた。

あなたは、どう思う?

ブレイディみかこ(ライター)

「あなたが私を、私があなたを存在させる」。市井のおじさんの言葉が人々の心を動かした。

「社会への信頼」という言葉を思い出させる映画だ。

にしぐち瑞穂(英国王室研究家)

なんともダメダメな&愛しき英国人男性を描かせるならこの方、ロジャー・ミッシェル氏!

見終わった後、天晴!と爽快な気分と共にとっても温かい気持ちになれる上に、自分らしく生きるパワーがもらえる、まさに今観るべき!映画です。

ピーター・バラカン(ブロードキャスター)

ジム・ブロードベントとヘレン・ミレンのような優れた性格俳優がいるからこそこういう愛すべきイギリス映画があるのです。

たっぷりの愛と軽快なユーモア!

中野周平(蛙亭/芸人)

一見破天荒なバントンは、常に何が一番大事かをわかっているようでした。

立ち向かい続ける英雄の物語であり、家族の物語です。

川瀬佑介(国立西洋美術館 主任研究員)

国立西洋美術館のトイレに窓がない理由は、これだったのか?!?!

一人の人間を突き動かす正義の物語、だけれども良い子は絶対に真似してはいけません!

大高保二郎(『ゴヤの手紙』訳者)

※高ははしごだか

我が日本国ではありえないイギリス人のユーモア。

巨匠ゴヤが描いた名画の盗難には知られざる正義と善意のドラマが隠されていた。

一市民の人間愛がもたらす何という爽快感!

中井 圭(映画解説者)

利他の精神が軽んじられる現代だからこそ、深く響く物語がある。

当たり前のように誰かを信じられる社会が遠ざかる今、軽妙なはずの本作が、鋭く重く突き刺さる。

ゴヤの名画と優しい泥棒

『ゴヤの名画と優しい泥棒』ポスター

 

監督
ロジャー・ミッシェル
出演
ジム・ブロードベント、ヘレン・ミレン、フィオン・ホワイトヘッド、アンナ・マックスウェル・マーティン、マシュー・グードほか
作品情報
2020年 / イギリス映画 / 英語 / 原題 : THE DUKE
公開日
2月25日(金)よりTOHO シネマズ シャンテほか全国公開
配給
ハピネットファントム・スタジオ
後援
ブリティッシュ・カウンシル

©PATHE PRODUCTIONS LIMITED 2020

Link

https://happinet-phantom.com/goya-movie/

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