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カズオ・イシグロとビル・ナイが黒澤明の不朽の名作『生きる』を蘇らせて初のオスカーに王手!
黒澤明の不朽の名作『生きる』(1952年公開)がノーベル賞作家のカズオ・イシグロの手によって第二次世界大戦後の英国を舞台に再映画化。3月31日(金)から公開されます。
小説『日の名残り』、『わたしを離さないで』などで知られるカズオ・イシグロは、若かりし頃に黒澤映画に衝撃を受け、映画が持つそのメッセージに影響されて生きてきたと語っています。
カズオ・イシグロ
そんな彼が脚本を手がけ、この鬱屈した時代に新しい『生きる』を誕生させました。過去にレイフ・ファインズや真田広之が出演した『上海の伯爵夫人』(2005年)を含む、2本の映画脚本を執筆。しかし、原作から脚本を製作する脚色は映画としては今回が初となります。
そして、黒澤版『生きる』(1952年)で、志村喬が演じた主人公を名優ビル・ナイが演じました。日本では『ラブ・アクチュアリー』、『アバウト・タイム 愛おしい時間について』、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどで知られるビル・ナイですが、本作での演技は公開された様々な国で称賛の声が上がっており、これまでに、第48回ロサンゼルス映画批評家協会賞 主演賞、2023パームスプリングス国際映画祭 インターナショナル・スター賞を受賞しました。
先日発表になったのアカデミー賞のノミネートに先駆けて発表された英国アカデミー映画賞(BAFTA)では、英国作品賞、主演男優賞(ビル・ナイ)、脚色賞(カズオ・イシグロ)をはじめ、4部門にノミネートされています。
そして、アカデミー賞でもカズオ・イシグロが脚色賞、ビル・ナイが主演男優賞で、ノミネートされました。どちらも、初のノミネートとなります。
第95回アカデミー賞は、現地時間3月12日(日)に開催され、受賞者が発表されます。
Story
1953年。第二次世界大戦後、いまだ復興途上のロンドン。公務員のウィリアムズ(ビル・ナイ)は、今日も同じ列車の同じ車両で通勤する。ピン・ストライプ背広に身を包み、山高帽を目深に被ったいわゆる“お堅い”英国紳士だ。役所の市民課に勤める彼は、部下に煙たがられながら事務処理に追われる毎日。家では孤独を感じ、自分の人生を空虚で無意味なものだと感じていた。
そんなある日、彼は医者から癌であることを宣告され、余命半年であることを知る──
彼は歯車でしかなかった日々に別れを告げ、自分の人生を見つめ直し始める。手遅れになる前に充実した人生を手に入れようと。仕事を放棄し、海辺のリゾートで酒を飲みバカ騒ぎをしてみるが、なんだかしっくりこない。病魔は彼の身体を蝕んでいく……。
ロンドンに戻った彼は、かつて彼の下で働いていたマーガレット(エイミー・ルー・ウッド)に再会する。今の彼女は社会で自分の力を試そうとバイタリティにあふれていた。そんな彼女に惹かれ、ささやかな時間を過ごすうちに、彼はまるで啓示を受けたかのように新しい一歩を踏み出すことを決意。その一歩は、やがて無関心だったまわりの人々をも変えることになる──
生きる LIVING
- 監督
- オリヴァー・ハーマナス
- 脚本
- カズオ・イシグロ
- 原作
- 黒澤明監督作品『生きる』
- 出演
- ビル・ナイ、エイミー・ルー・ウッド、アレックス・シャープ、トム・バークほか
- 作品情報
- 2022年 / イギリス映画 / 英語 / 原題 : Living
- 公開日
- 3月31日(金)より、全国ロードショー
- 配給
- 東宝
©Number 9 Films Living Limited
Link
https://ikiru-living-movie.jp/
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