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【英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン】冬の風物詩『くるみ割り人形』1週間限定上映!ロイヤル・バレエの名作と日本人ダンサーの活躍に注目
世界最高の名門歌劇場である英国ロイヤル・オペラ・ハウスで上演されたバレエとオペラの舞台を、特別映像を交えてスクリーンで体験できる「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン」。今シーズンは、全8作品<バレエ4作品 / オペラ4作品>の超豪華選りすぐりのラインナップとなっています。2月16日(金)より公開された『くるみ割り人形』は、冬の風物詩として愛されるバレエとして人気の作品。ロイヤル・バレエで570回以上上演されてきた名作の魅力と、五十嵐大地、中尾太亮、佐々木万璃子ら若手日本人ダンサーの活躍に注目しましょう。
ロイヤル・バレエの『くるみ割り人形』とは
ロイヤル・バレエで上演されているピーター・ライト振付の『くるみ割り人形』は、数ある『くるみ割り人形』の中でも、物語がしっかりしているドラマチックさ、夢と冒険がいっぱいのファンタジックさ、華やかな金平糖の精の場面で最も人気のあるプロダクションのひとつです。1984年に初演されて以来、570回以上も上演されており、チケットも発売と同時にすべての公演が売り切れるほどの衰えを知らぬ人気ぶり。本拠地ロイヤル・オペラ・ハウスでしか上演されていないので、それを日本の映画館で観ることができるのが、このシネマシーズンの魅力です。
クララとハンス・ピーターの活躍
多くの「くるみ割り人形」では、クララ役を子役ダンサーが踊り、2幕ではお菓子の国の祝宴のお客様として座っているだけという演出が主流です。しかし、ロイヤル・バレエのピーター・ライト振付『くるみ割り人形』では、「クララと、くるみ割り人形から元の姿になったハンス・ピーターは、雪の場面や、お菓子の国における各国の踊り、さらには花のワルツの中でもパワフルに踊って、最初から最後まで大きな存在感を見せている。各国の踊りは、時代に合わせて改訂が加えられ、ロシアや中国のダイナミックな動きは特に観客を沸かせている」と、舞踏評論家・森菜穂美氏は本作ならではの見どころについて語っています。
ライジング・スターと若手日本人ダンサーの魅力
今回、クララを演じるのは、2018年に入団して以来、頭角を現しているソフィー・アルット。清楚な可愛らしさと共に知性も感じさせ、柔らかい動きが魅力的で卓越したクラシック技術を持ちます。ハンス・ピーター役には、若手ソリストのレオ・ディクソン。シネマ上映の『ドン・キホーテ』ではワイルドなロマの首領、また別の公演ではエスパーダ役デビューも果たした期待の星です。森氏は「これからの成長が期待される〝推し“を見つけることができるのもシネマの魅力です。」とオススメしており、ロイヤル・バレエのライジング・スターにもぜひ注目したいところでしす。
また、毎回日本人ダンサーの活躍を見ることができるのを楽しみにしている人も多いはず。冒頭、鮮やかな跳躍で目を奪うドロッセルマイヤーのアシスタント役は、2013年に世界最大のバレエコンクールであるユース・アメリカ・グランプリのホープアワードを10歳で受賞した五十嵐大地が演じています。五十嵐は今シーズン、ハンス・ピーター役にも抜擢されており、成長が目覚ましいです。1幕では兵士、2幕ではロシアを演じた中尾太亮は今シーズンソリストに昇進し、ハンス・ピーター役を演じているホープで、美しいつま先や高い跳躍が見ものです。中尾と対で踊るヴィヴァンデール(人形)、そして花のワルツのリードを踊る佐々木万璃子は、金平糖の精、そしていよいよ4月には『白鳥の湖』で待望のオデット/オディール役を演じるなど、確実にプリンシパルへと近づいており、確かな技術のみならず華やかさも身につけてきました。
世界最高のロイヤル・バレエのトップダンサーによる、バレエの魔法に夢見心地の2時間35分。ぜひ映画館でその魅力に包まれてみてください。
Story
手品師で発明家のドロッセルマイヤーは、王室でねずみをやっつける罠を発明したが、ねずみの女王は復讐のために彼の甥ハンス・ピーターに呪いをかけ、くるみ割り人形の姿に変えてしまった。呪いを解くためには、くるみ割り人形がねずみの王様を倒し、そして外見に関わらず彼を愛してくれる娘が現れなければならない。
シュタルバウム家のクリスマス・パーティに招かれたドロッセルマイヤーは、この家の娘クララにくるみ割り人形を贈る。夜中に目覚めたクララは、ドロッセルマイヤーによって魔法の世界に招かれ、ねずみの王様とおもちゃの兵隊たちの戦いを目撃する。クララの助けによりねずみの王様が倒され、くるみ割り人形の魔法が解かれてハンス・ピーターの姿に戻る。クララとハンス・ピーターは雪の王国へと旅し、さらにドロッセルマイヤーに導かれてお菓子の国へ行き、金平糖の精や王子に出会う。クララの勇敢さによって救われたとハンス・ピーターは金平糖の精に伝え、ドロッセルマイヤーはお礼として美しく賑やかな祝宴をふたりに贈る。夢から醒めたクララは外に出ると、通りがかった見覚えのある若者と一瞬視線を交わす。そしてドロッセルマイヤーの部屋に、ハンス・ピーターが元の姿で帰ってきてふたりは喜びに包まれる。
ロイヤル・バレエ『くるみ割り人形』
- 振付
- レフ・イワーノフに基づき ピーター・ライト
- 音楽
- ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
- 出演
- 金平糖の精 : アナ・ローズ・オサリヴァン、王子 : マルセリーノ・サンベ、ドロッセルマイヤー : トーマス・ホワイトヘッド、クララ : ソフィー・アルナット、ハンス・ピーター / くるみ割り人形 : レオ・ディクソン
- 作品情報
- 2023年 / イギリス映画 / 英語 / 原題 : The Nutcracker
- 公開日
- 2月16日(金)~2月22日(木)TOHOシネマズ 日本橋ほか1週間限定公開
- 配給
- 東宝東和
2023 ROH. Photographed by Andrej Uspenski.
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