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幻の英国映画『バビロン』『Dread Beat An’ Blood』『Dance Craze』がDVD発売!UKレゲエとスカの歴史的名作が蘇る
2022年に初公開となった英国のジャマイカ系移民の青春映画『バビロン』と、同じフランコ・ロッソ監督が前年1979年に製作したLKJについてのドキュメンタリー『Dread Beat An’ Blood ダブ・ポエット リントン・クウェシ・ジョンスン』が同梱されたDVD、また2023年に日本初上映となった2TONEレーベルのライヴ・ドキュメンタリー『Dance Craze / 2TONEの世界 – スカ・オン・ザ・ステージ!』も40年の時を経てDVD発売が決定。これらの作品は、英国のレゲエとニュー・ウェイヴの黄金期を捉えた貴重な映像資料であり、日本の音楽ファンにとって待望の発売となります。
『バビロン』 : 1980年代の英国における人種差別と音楽の力
『バビロン』は、1980年に制作された英国映画で、ジャマイカ系移民の若者たちが直面する人種差別と、音楽を通じた抵抗を描いた作品です。主演のブリンズリー・フォードは、実際にレゲエ・グループ、アスワドのメンバーであり、その経験を生かしたリアルな演技が評価されています。
映画は、当時のロンドンの厳しい社会情勢を背景に、若者たちがレゲエに魂をぶつける姿を鮮烈に描き出しています。現代のブラック・ライブズ・マター運動にも通じる人種差別の問題を、40年以上前に先駆けて取り上げた先見性も注目されています。
『Dread Beat An’ Blood』 : LKJの詩と音楽の融合
『Dread Beat An’ Blood』は、ジャマイカ出身の詩人リントン・クウェシ・ジョンスン(LKJ)に焦点を当てたドキュメンタリー。1979年に制作されたこの作品は、LKJの詩作と音楽活動を通じて、当時のブリクストン地区における人種的緊張と社会不安を鋭く描き出しています。
LKJの詩は、ジャマイカのパトワ語(クレオール英語)と英語を巧みに織り交ぜ、レゲエのリズムと融合させた独特のスタイルで知られています。映画では、彼の創作過程や政治的スタンス、そして音楽仲間との交流が生々しく記録されており、ブリティッシュ・レゲエの黎明期を知る上で貴重な資料となっています。
『Dance Craze』 : 2トーン・スカの熱狂を捉えた伝説のライヴ映像
『Dance Craze』は、1980年代初頭の英国で巻き起こったスカ・リヴァイヴァルムーヴメント、通称「2トーン」の絶頂期を記録したライヴ・ドキュメンタリー。ザ・スペシャルズ、マッドネス、ザ・セレクターなど、当時を代表するバンドの熱演が収録されています。
この映画は、ジャマイカのスカとパンクが融合した2トーン・サウンドの魅力を存分に伝えています。40年以上の時を経て、その熱狂的なライヴの様子が映像で蘇ることは、音楽ファンにとって大きな喜びとなるでしょう。
DVD発売の詳細と特典
これら3作品のDVDは、以下の内容で発売されます :
1. 『バビロン』+『Dread Beat An’ Blood』2枚組DVD
– 価格 : 5,280円
– 特典 : 20ページの特別冊子付き
2. 『Dance Craze』DVD
– 価格 : 4,180円
ディスクユニオンでの購入特典として、各作品のA5ポストカードが数量限定で提供されます。
英国音楽文化の貴重な記録となる3作品
これら3作品のDVD発売は、単なる映画の再リリースにとどまらず、英国の音楽文化史を紐解く貴重な機会となります。レゲエとスカという、ジャマイカにルーツを持つ音楽が英国で独自の進化を遂げ、社会に大きな影響を与えた様子が、これらの映画を通じて生々しく伝わってきます。
音楽ファンはもちろん、英国の文化や社会問題に関心のある方にとっても、見逃せない作品群と言えるでしょう。今回の発売を機に、改めて英国音楽文化の深さと多様性に触れてみてはいかがでしょうか。
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