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追求したのは“本物のロンドン”!『We Live in Time この時を生きて』でフローレンス・ピューとアンドリュー・ガーフィールドらが語る故郷での撮影
『ブルックリン』のジョン・クローリー監督最新作『We Live in Time この時を生きて』が6月6日(金)より全国公開。フローレンス・ピューとアンドリュー・ガーフィールドという英国を代表する俳優が共演し、美化されない”本物のロンドン”を舞台に、限られた時間を生きるふたりの愛の物語を描いた注目作です。
注目のイギリス映画が続々公開!『We Live in Time この時を生きて』の位置づけ
2025年の春から初夏にかけて、日本では注目のイギリス映画が目白押しです。5月9日(金)には人気シリーズ『パディントン 消えた黄金郷の秘密』が公開され、同日にはケイト・ウィンスレット主演の『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』も劇場公開されます。さらに5月16日(金)にはアカデミー賞5部門にノミネートされた『サブスタンス』、6月20日(金)には名匠ダニー・ボイル監督のサバイバルホラーシリーズ最新作『28年後…』と、英国映画ファンにとって見逃せない作品が続々と公開されます。
そんな中でも特に注目を集めているのが、6月6日(金)公開の『We Live in Time この時を生きて』です。本作は『ブルックリン』でアカデミー賞作品賞を含む3部門にノミネートされたジョン・クローリー監督の最新作で、エッジの効いた実験的な作品を製作・配給するスタジオA24が北米配給権を獲得したことでも話題を呼んでいます。
『We Live in Time この時を生きて』とは
『We Live in Time この時を生きて』は、アカデミー賞作品賞にノミネートされた『ブルックリン』のジョン・クローリー監督による最新作です。時代の最先端を行くスタジオA24が北米配給権を獲得したことでも話題となっている本作は、6月6日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開されます。
物語の主人公は、新進気鋭の一流シェフ・アルムート(フローレンス・ピュー)と、離婚して失意のどん底にいたトビアス(アンドリュー・ガーフィールド)です。何の接点もなかったふたりが運命的な出会いを果たして恋に落ち、自由奔放なアルムートと慎重派のトビアスは何度も危機を迎えながらも、一緒に暮らし始め、娘が生まれ家族になります。そんな中、アルムートの余命がわずかだと知ったふたりが選んだ型破りな挑戦とは──。
時間軸をシャッフルした独特の物語構成
『We Live in Time この時を生きて』は、ふたりの信じられない出会い、心ときめく素晴らしい日、思わず笑ってしまうほど最悪な日、喜びのひと時、悲しみの瞬間など、すべての時間が時間軸をシャッフルしながら描かれるという独特の構成になっています。
この時間の流れをバラバラにした語り方は、ふたりの人生を追体験するような没入感を生み出し、観る人の共感を引き起こす効果があります。限られた時間を生きるふたりの愛の物語が、時間の概念を超えて描かれることで、より深い感動を呼び起こす作品となっています。
フローレンス・ピューとアンドリュー・ガーフィールド──今を代表する英国俳優の豪華共演
本作の見どころのひとつは、フローレンス・ピューとアンドリュー・ガーフィールドという、現代映画界を代表する英国人俳優の共演です。
フローレンス・ピューは『ミッドサマー』や『オッペンハイマー』、『デューン 砂の惑星 PART2』など話題作への出演が続く実力派女優です。一方のアンドリュー・ガーフィールドは『アメイジング・スパイダーマン』シリーズや『ハクソー・リッジ』、『tick, tick…BOOM! チック、チック…ブーン!』などで知られる演技派俳優です。
等身大の男女を演じるふたりの魅力
本作でピューは新進気鋭の一流シェフ・アルムートを、ガーフィールドは離婚して失意のどん底にいたトビアスを演じています。自由奔放なアルムートと慎重派のトビアスという正反対の性格を持つふたりが運命的に出会い、恋に落ちるストーリーです。ふたりは幾度も試練を乗り越えながら共に暮らし始め、娘が生まれ家族としての絆を深めていきます。そんな中、アルムートの余命がわずかであることが判明し、トビアスに驚きの決意を告げるという展開が待っています。
監督が追求した“本物のロンドン”のリアリティ
本作の大きな特徴は、ロンドンという都市の描き方にあります。ジョン・クローリー監督は、映画でよく見るような美化されたロンドンや、あえてざらついたリアルさを強調した街並みではなく、人々が実際に暮らし、働き、子育てをする等身大のロンドンを描こうとしました。
撮影地に込められた思い
クローリー監督は「撮影はハーン・ヒルやブロックウェル・パークで行いました。そこを舞台にしたのは、格別に華やかな街というわけではないからです。つまり、いわゆる“ロンドン映画”にはしたくなかったんです。あくまで、本当のロンドンを見せることを意識しました」と語っています。
監督はロンドンの象徴的なランドマークを意識するのではなく、多くの人が実際に暮らしているような場所を選んで撮影することで、物語により深みとリアリティを持たせることに成功しています。
主演俳優たちが語る故郷での撮影体験
イングランドのオックスフォードシャー州出身のフローレンス・ピューと、サリー州で育ったアンドリュー・ガーフィールドにとって、本作の撮影は故郷に戻るような特別な経験となりました。
フローレンス・ピューが感じたロンドンの魅力
ピューは「ロンドンで撮影したのは本当に久しぶりで、長い間滞在もしていなかったので、とても素敵な時間を過ごせました。それと春だったので季節を感じることも出来ましたね。ハーン・ヒルのような素敵な場所や、ロンドンの賑やかなレストランで撮影したのですが、それが物語をよりリアルにしてくれたと思います。本当にその街が物語の一部になっているんです」と語っています。
アンドリュー・ガーフィールドの故郷再発見
ガーフィールドも「映画はサリーでも撮影したんですが、実は私が育った場所なんです。今回の撮影を通じて、自分の故郷との関係を見つめ直すきっかけになりました」と振り返ります。「ロンドンに出て、俳優になるという夢を追いかけたかったので、私はできるだけ早く故郷を出たくて仕方がなかったんです。でも、今回戻ってみたら、『なんだ、意外と悪くないじゃないか』と思いましたね。父にも、正直に『実は結構いい場所なんだな』と認めざるを得ませんでした。本当に美しい場所だと感じました」と、故郷への新たな視点を得た経験を語っています。
刹那的なラブストーリーが描く限りある時間の尊さ
本作は単なるラブストーリーではなく、「限りある時間」の中で生きることの意味を問いかける作品でもあります。アルムートの余命が限られていることが判明した後、ふたりがどのように残された時間を過ごすかという選択は、観る者に深い感動を与えます。
予告編に登場するアルムートの「先ばかりを見ていた。今を懸命に生きる君の目の前で」というセリフは、作品のテーマを象徴しています。忘れたふりをしていても、私たちは皆「限りある時間」を生きています。だからこそ、この一瞬一瞬を大切にしたいと思わせる物語です。
等身大の愛と“本物のロンドン”が織りなす感動作
『We Live in Time この時を生きて』は、フローレンス・ピューとアンドリュー・ガーフィールドという英国を代表する俳優が、美化されない等身大のロンドンを舞台に、限られた時間を生きるふたりの愛の物語を描いた作品です。
監督が追求した”本物のロンドン”のリアリティと、主演俳優たちの故郷への思いが込められた本作は、単なるラブストーリーを超えた深い感動を与えてくれるでしょう。時間軸をシャッフルした独特の語り口も、この物語をより印象的なものにしています。
『We Live in Time この時を生きて』は6月6日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開されます。
映画『We Live in Time この時を生きて』作品情報

- 監督
- ジョン・クローリー
- 出演
- フローレンス・ピュー、アンドリュー・ガーフィールドほか
- 作品情報
- 2024年 / フランス・イギリス映画 / 英語 / 原題 : We Live in Time
- 公開日
- 6月6日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
- 配給
- キノフィルムズ
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