『ブライアン・エプスタイン 世界最高のバンドを育てた男』9月26日公開！5人目のザ・ビートルズの感動実話

ザ・ビートルズを世界的バンドに育てた敏腕マネージャー、ブライアン・エプスタインの波乱に満ちた32年の生涯を描く映画『ブライアン・エプスタイン 世界最高のバンドを育てた男』が9月26日（金）より全国公開。予告編とポスタービジュアルが公開され、“5人目のビートルズ”と呼ばれた男の感動的な実話に注目が集まっています。

ポール・マッカートニーが認めた“5人目のビートルズ”の実話

「5人目のビートルズがいたとしたら、それはブライアンだ」──ポール・マッカートニーがこう語った男、ブライアン・エプスタイン。彼なくしてザ・ビートルズの世界的成功はありえませんでした。

ザ・ビートルズ命名65周年、解散から55年という節目の年に公開される本作は、単なる成功物語ではありません。世界最高のバンドを育て上げた敏腕マネージャーが、その裏で抱えていた孤独と苦悩を描いた深いヒューマンドラマです。

エプスタインは1962年にザ・ビートルズのマネージャーとなり、わずか5年10か月という短い期間で彼らを世界的スターに押し上げました。しかし、その成功の影で彼自身は業務過多による薬物中毒や、当時タブーとされていた自身の性的指向への偏見と闘い続けていたのです。

新進気鋭のジェイコブ・フォーチュン＝ロイドが主演

主人公ブライアン・エプスタインを演じるのは、『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』（2019年）で注目を集めたジェイコブ・フォーチュン＝ロイドです。その容姿が生前のエプスタインと重なることでも話題となっています。

実力派キャストが脇を固める豪華布陣

エプスタインを支える父母役には、『おみおくりの作法』（2013年）のエディ・マーサン、『奇跡の海』（1996年）のエミリー・ワトソンという実力派俳優が配されています。

ザ・ビートルズのメンバー役には、人気バンド「ニュー・ホープ・クラブ」のヴォーカル、ブレイク・リチャードソン（ポール・マッカートニー役）や、ディズニー配信作品『パンプキン』（2024年）のジョナ・リース（ジョン・レノン役）などフレッシュな若手俳優を起用。

さらに、エプスタインがクラブの受付から歌手に引き上げたシラ・ブラック役を『ジュディ 虹の彼方に』（2019年）のダーシー・ショウが演じるなど、注目のキャスティングとなっています。

公開された予告編で明かされる成功と苦悩

このたび公開された予告編では、まだ無名だったザ・ビートルズのライヴに衝撃を受けたエプスタインが、バンドのマネージャーになって一気にスターダムを駆け上がっていくさまが描かれています。

「エルヴィスを超える」と言えば鼻で笑われ、「痛い目を見るぞ」と警告されても、誰よりもザ・ビートルズを信じ抜いたエプスタイン。瞬く間に世界最高のバンドへと押し上げていくザ・ビートルズの横には、いつも彼の姿がありました。

成功の裏に隠された孤独な闘い

しかし、ザ・ビートルズが次々と成功を収めていく裏で、エプスタイン本人は徐々に精神を削られていきます。世界的人気バンドのマネージャーという重責と、当時の社会では受け入れられなかった自身の性的指向への偏見。これらは当時、他者に気軽に相談できることではありませんでした。

予告編では、こうした成功と苦悩のコントラストが巧みに描かれ、観る者の胸を締め付けます。リヴァプールから世界の頂点に立ったザ・ビートルズの成功の影の立役者が辿った激動の人生が、感動的に映像化されています。

ポスターヴィジュアルに込められたメッセージ

同時に公開されたポスターヴィジュアルでは、「ビートルズと出会い、一緒に歩んだ5年10か月」というキャッチコピーと英国国旗をバックに、ザ・ビートルズを世界一のバンドに育てた真摯な眼差しのエプスタインが印象的に描かれています。

作品情報と公開スケジュール

『ブライアン・エプスタイン 世界最高のバンドを育てた男』は、ジョー・スティーヴンソン監督による2024年のイギリス映画です。原題は「MIDAS MAN」で、すべてを黄金に変えるというギリシャ神話のミダス王になぞらえ、エプスタインの才能を表現しています。

作品詳細

監督

ジョー・スティーヴンソン

出演

ジェイコブ・フォーチュン＝ロイド、エミリー・ワトソン、エディ・マーサン

作品情報

2024年 / イギリス映画 / 英語 / 原題 : MIDAS MAN

公開日

9月26日（金）よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開

配給

ロングライド

©STUDIO POW（EPSTEIN）.LTD

日本語字幕は斉藤敦子が担当し、字幕監修は音楽評論家の藤本国彦が手がけています。ザ・ビートルズに精通した専門家による監修により、より深い理解を得られる内容となっています。

ザ・ビートルズファンだけでない幅広い観客に響く普遍的テーマ

本作は単純なザ・ビートルズの成功物語や60年代ノスタルジーを超えて、現代にも通じる普遍的なテーマを扱っています。LGBTQ+の権利が現在ほど認められていなかった1960年代に、自身の性的指向と社会の偏見の間で苦悩した男性の物語は、多様性を重視する現代社会においてより深い意味を持ちます。

また、世界的成功を収めながらも孤独と闘い続けた人物の心の軌跡は、現代のビジネスパーソンや創作者にとても共感を呼ぶでしょう。わずか32年で終わった誠実な男の人生に、ザ・ビートルズファンでなくても思わず涙する感動作となっています。

映画は音楽史にとどまらず、世界の文化史に大きな足跡を残すザ・ビートルズの成功の裏にあった、ひとりの実業家の献身と苦悩を描いた真実の物語です。ザ・ビートルズ命名65周年という記念すべき年に公開される本作で、“5人目のザ・ビートルズ”の知られざる物語を体験してみてはいかがでしょうか。

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