本人役で出演のエド・シーランも登場した映画『イエスタデイ』のロンドン・プレミアをレポート!

アカデミー賞監督ダニー・ボイルと、アカデミー賞ノミネート脚本家リチャード・カーティスが贈る最新作『イエスタデイ』が10月11日(金)に日本公開! 6月18日にロンドンのレスター・スクエアで行われたロンドン・プレミアの模様をレポート!

直前まで降っていた雨を払うかのように、イエローレッドカーペットでハッピーな雰囲気に包まれた会場。世界中のメディアが取材で集まる中、エド・シーラン、ダニー・ボイル(監督)、リチャード・カーティス(脚本)、ヒメーシュ・パテル、リリー・ジェームズ、ケイト・マッキノンらが登壇しました。

 

 

一番初めに登壇した脚本のリチャード・カーティスは、「ザ・ビートルズが存在しない世界というのはかなり酷いものだ。素晴らしいものをこの世からなくした後、またそれを戻すというアイデアが素晴らしいことだと感じた」と“ザ・ビートルズが存在しない世界”を描こうと思った理由を明かし、「ダニーはアイデアが豊富なので非常にリラックスできた。エネルギー、想像力あふれる人と一緒に仕事ができてうれしかったね」とボイル監督との初のタッグを語りました。

 

一方、ダニー・ボイル監督は「ザ・ビートルズがいかに貴重な存在なのかに気づくことになるんだと思う。彼らの作品がいかに大切なのかということを認識することになるんだ。“なんてことだ!彼らがいなくなってしまったら、一体どうなるんだ?”ってね。劇中でもその結果、何かがなくなったりするジョークが出てくるんだ」と本作へ手応えをみせます。

 

 

そして、本作の主役に大抜擢のヒメーシュ・パテルは、オファーを受けた時の心境を「ダニーがあまりにすばらしく、気さくな人だから彼がいかにすごい人物なのかということをすぐに忘れてしまうんだ。一緒に仕事をするのに最高の人だよ」と監督の偉大さを明かしました。

 

リリー・ジェームズはバーバリーの白のシアードレスに身を包み登場。『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』(18年)、『ベイビー・ドライバー』(17年)と音楽を使った映画の出演が続くことについて、「音楽と映画は私にとってすべてよ! 人生を楽しみ、逃避する方法でもあるの。音楽は別の世界に連れて行ってくれて、それなしでは生きていけないわ」と自身にとって“音楽”と“映画”の存在の大きさを語ってくれました。

 

 

本作にとって大切な存在である“ザ・ビートルズ”について、カーティスは「ザ・ビートルズは芸術的なものとして、僕の人生において最も大切なことであり続けた。僕の映画を振り返ってみると、それらは皆、喜び、愛、若さといったザ・ビートルズが支持してきたことについてだった。57年間もずっとザ・ビートルズのファンだったんだ。死ぬまでずっとザ・ビートルズファンであり続けたいね」と語り、ボイル監督は「僕にとってはとても大切な存在だ。僕は彼らの出身地から20マイルほどのところで育ったんだ。生き方、仕事、経済、自己表現といった意味で、ポップ・カルチャーに火をつけたという彼らの偉業を通して僕たちは今を生きている。歴史的な意味で、彼らは文字通り一夜にして世界を変え、その恩恵を通して僕たちは今生きているんだ」と思いを告げてくれました。

 

ヒメーシュは「彼らは世界中の文化に大きく貢献した。特別なバンドだと思うし、特別であり続ける」、リリーは「彼らの音楽は私にとって、特に本作を終えた今、とても大きな意味を持つわ。彼らの人物像、彼らが象徴するものを讃えるのだと思う。ザ・ビートルズの喜びとスピリットを本作に感じて頂ければと願っているわ」とコメント。

 

 

そして、エド・シーランは「僕の人生には常にザ・ビートルズがあった。初めてザ・ビートルズの曲を演奏したのがいつ頃だったかは思い出せないが、常にそこにあった気がする。子供の頃に言葉を学んでいくのと同じで、小さい頃はザ・ビートルズの曲を覚えたものだったよ。ザ・ビートルズなら間違いなしだ。この作品はリチャードが脚本を、ダニーが監督を手がけ、ザ・ビートルズの曲があるわけだから、間違いないよ!」と、それぞれ“ザ・ビートルズ愛”を語り、改めて彼らの存在の大きさを感じるプレミアとなりました。

 

 

カーティスは「日本のみなさんへ、僕のファンでいてくれるのならそれは過ちだが(笑)、ザ・ビートルズが好きなら、それは世界で最も素晴らしいことだ。本作を観ていただければきっと気に入ってくれると思う。楽しんでくださいね」と日本に向けてメッセージを送ってくれました。最後に「みんながどういう反応なのかを見るのが楽しみだ。だからひとりでは観ずに、みんなと一緒に楽しもうと思っている」と作品への期待を膨らませ、ファンサービスを行いながら本プレミアのスクリーニングへ足を運んだエド。インスタグラムでは興奮した様子で、「今、プレミアで『イエスタデイ』を観たよ。凄くよかった!!」とコメントし、大絶賛していました。

 

 

■Story

“イエスタデイ<昨日>”まで、地球上の誰もがザ・ビートルズを知っていた。しかし今日、彼らの名曲を覚えているのは世界でたったひとり、ジャックだけ……ジャックは突然、信じられない不思議な世界に身を置くこととなってしまった! ジャックは、イギリスの小さな海辺の町に住む、悩めるシンガー・ソングライター。幼なじみで親友のエリーから献身的に支えられているもののまったく売れず、音楽で有名になりたいという夢に限界を感じていた。そんな時、世界規模で瞬間的な停電が起こり、彼は交通事故に遭う。昏睡状態から目を覚ますと、この世には史上最も有名なバンド、ザ・ビートルズが存在していなかったことになっていることに気づくが……。

 

■Film info
『イエスタデイ』

監督 : ダニー・ボイル
脚本 : リチャード・カーティス
出演 : ヒメーシュ・パテル、リリー・ジェームズ、ケイト・マッキノン、エド・シーランほか

2019年 / イギリス映画 / 英語 / 原題 : YESTERDAY
配給 : 東宝東和
10月11日 全国ロードショー
© Universal Pictures.

 

■Link
https://www.yesterdaymovie.com/

 

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