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クイーン・エリザベスで味わい尽くす英国料理の魅力|クルーズ船の食事
クルーズ船の楽しみといえば、なんといっても豪華な食事! 多くのクルーズ船にはメインダイニング、ビュッフェ、カフェ、バーなどがあり、24時間食べられることも珍しくありません。しかも食べ放題で、有料のレストランや一部メニューを除けば、すべてクルーズ代金に含まれています。「クイーン・エリザベス」の船内でも多彩な食事を楽しめますが、ほかの多くのクルーズ船にはない魅力が英国料理です。
「クイーン・エリザベス」はエリザベス2世女王陛下に命名された英国を象徴する豪華客船であり、船内で提供される料理は英国の食の粋を集めたもので、様々な国の乗客を“食でもてなす外交官”と言ってもいいでしょう。
今や美食の国となり、“美味しい英国”の名をいっそう高める「クイーン・エリザベス」の食事を紹介します。
朝食ではイングリッシュブレックファストを堪能
メイン・ダイニングのひとつ「ブリタニア・レストラン」では朝食からランチ、ディナーまで、アールデコ調の気品あふれる雰囲気の中でいただくことができます。
朝食でひときわ存在感を放っているのは、もちろんイングリッシュブレックファスト。薄いラッシャーベーコンではなく、しっかりとした厚みのあるバックベーコンで、独特の食感のあるカンバーランド・ソーセージ、 豚の血にオーツ麦やハーブ、スパイスと豚の脂肪分を混ぜ合わせたソーセージであるブラックプディングが添えられています。
スクランブルエッグを頼んだら、ちょっとイメージしたものとは違っていましたが、数か月ぶりのイングリッシュブレックファストに深く満足しました。
ジャムはチップトリー、紅茶はトワイニングスと、日本近海にいながら英国にいるような味を楽しめます。
別の日にはスコットランド産のスモークド・キッパーやスモーク・ハドックも食べましたが、これもスコットランドで食べた時の風景がよみがえってくるような味わいで、口の中に芳しい燻製香が広がっていきました。
なお、ホテルの朝食のようにメニューの中からどれかひとつ選ぶのではなく、好きなものを好きなだけいただけるというのがクルーズ船のすごいところ。ただし、自分のお腹の空き具合を考えて、適量のオーダーをするようにしましょう。
また、朝食はブッフェの「リド・レストラン」でもとることができます。こちらでもイングリッシュブレックファストを提供しており、ラッシャーベーコンにしたり、ベイクドビーンズを抜いたり、自分の好みでアレンジすることができます。もちろん、イングリッシュブレックファスト以外にもさまざまな食事があり、チーズが豊富なのもうれしかったです。また、日本発着ということもあって、和食も提供されていました。数日乗っていると、和食が恋しくなって、「ブリタニア・レストラン」で食べた後にお味噌汁だけいただきにきたことも。
ランチではパブ飯とカレーで英国気分
ランチは船内にあるパブ「ゴールデン・ライオン」でいただくことが多かったです。こちらで食べられるのはフィッシュ&チップスやコテージパイ、ハンバーガーなど、いわゆる“パブ飯”。もちろん“pint of beer”付きで。また、英国と言えばカレー。こちらで提供されるチキンマサラカレーは人気メニューで、頼んでいる方が多かったです。なお、こちらではアルコールやソフトドリンクは有料となります。
また、ある日は「ブリタニア・レストラン」でランチをいただきましたが、ランチでも自分が食べたいものをチョイスできます。前菜、主菜、デザートの3コース・ランチをいただきましたが、メインはキュナード・ラインが製造しているブラックエールビールを使ったビーフパイをチョイス。グレイビーソースの濃厚な味わいに広がりをもたらしていて、お皿に載せられたリーフ状のパイと柔らかいお肉との相性が抜群でした。
なお、ランチタイムの「リド・レストラン」では好きな具材で作ってもらえるピザやサンドウィッチ、お寿司が人気を呼んでいました。
優雅な空間で本場のアフタヌーンティー
ランチをいただいてから2時間ほどで船内のボールルーム「クイーンズ・ルーム」ではアフタヌーンティーの時間が始まります。お腹いっぱいだったはずが、不思議と食べられるのは生演奏が流れる優雅な空間だからでしょうか。紅茶、スコーン、セイボリー、ケーキを伝統的な「ホワイトスター・サービス」と共にサーブしてくれるウェイターの優美な所作を眺めながら、ゆったりとした時間と共にお茶の時間を楽しむことができます。
ディナーではモダン・ブリティッシュ料理と英国産スパークリングワインで乾杯
ディナーは「ブリタニア・レストラン」でいただくことが多かったです。今回乗船したコースでは17時30分からのファーストシーティングと19時45分からのセカンドシーティングの2部制のほか、17時30分からオープンシーティングもありました。「クイーン・エリザベス」では夜はドレスコードがあり、日によってスマート・アタイアー(男性はジャケットにスラックス、女性はカクテルドレス、パンツスーツ、ワンピースなど)、ガラ・イブニング(男性はタキシードもしくはダークスーツ、女性はイブニングドレスや着物など)に分かれます。
ディナーも朝食、ランチと同じように好きなメニューを選ぶことができます。英国の料理や素材をベースにした手が込んだメニューもあり、伝統に根ざしたモダン・ブリティッシュの味を堪能できました。また、めざましい勢いで人気を広めている英国産スパークリングワインも取り揃えられていて、食事をさらに引き立ててくれました。
ディナーのあとは「ロイヤル・コート・シアター」で観劇したり、「ミッドシップス・バー」で英国産のジンを飲みながら楽しいおしゃべりをして、夜中にお腹が空いてしまっても「リド・レストラン」に行けば、軽く食べられるメニューが用意されています。もしくは寝る前にハーブティーを飲んで、リラックスするのもおすすめです。
24時間のルームサービスも無料
そして、「クイーン・エリザベス」ではルームサービスもクルーズ代金に含まれていて、24時間いつでも作りたての料理を部屋まで届けてくれます。バルコニーで海を眺めながらイングリッシュブレックファストをいただけたり(朝食は注文票に記入して25時までにドアノブに掛けておく)、部屋でTVを見ながらの軽食も楽しむことができます。
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