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150年の時を経て復活した北アイルランド最古のウイスキーブランド「マコーネルズ」が日本上陸!元刑務所で蒸留される極上の味わい
北アイルランド最古のウイスキーブランド「マコーネルズ アイリッシュウイスキー(McConnell’s Irish Whisky)」が復活。150年以上の歴史を持つこの伝説のブランドが、ベルファスト蒸留所の再興とともに日本市場に登場します。
マコーネルズ アイリッシュウイスキーの歴史と復活
マコーネルズ アイリッシュウイスキーは、1776年にベルファストで初めて製造された北アイルランド最古のウイスキーブランドです。150年以上にわたり人気を博しましたが、1930年代にアメリカの禁酒法の影響を受けて一時閉鎖されました。
ベルファスト蒸留所の誕生
クラムリン・ロード刑務所A棟につくられた蒸留所内部
ベルファスト蒸留所は、北アイルランドのベルファスト北部にある歴史的建造物、クラムリン・ロード刑務所内に設立されました。この蒸留所は、ベルファストに100年以上ぶりに誕生した施設であり、マコーネルズブランドの復活を担っています。
現代技術と伝統の融合
ポットスチルは3基で3回蒸留のモルトウイスキーを製造
ベルファスト蒸留所では、3基のポットスチルを使用し、3回蒸留のモルトウイスキーを製造しています。この製法は、伝統的なアイリッシュウイスキーの製法を踏襲しつつ、現代の技術を取り入れた結果です。
日本で販売されるマコーネルズ アイリッシュウイスキー
日本市場では、「マコーネルズ アイリッシュウイスキー 5年」と「マコーネルズ アイリッシュウイスキー 5年 シェリーカスクフィニッシュ」の2種類が販売されます。
マコーネルズ アイリッシュウイスキー 5年
このウイスキーは、厳選されたバーボン樽で5年間熟成されています。アイリッシュモルトとグレーンウイスキーのブレンドにより、バニラの甘さ、熟したフルーツ、バタースコッチ、ペッパースパイスの上品な香りが特徴です。
テイスティングノート
- 香り
- 軽い柑橘系の香り、胡椒のスパイス、バニラ
- 味わい
- 素朴な果物、バタースコッチ、バーボン樽由来のバニラの甘さ、ホワイトペッパーの後にオークのウッディさ
- フィニッシュ
- 甘く、スパイス、オーク、熟したフルーツの余韻
マコーネルズ アイリッシュウイスキー 5年 シェリーカスクフィニッシュ
こちらは、5年間のバーボン樽熟成後、最高級のオロロソシェリー樽で仕上げられています。ドライイチジク、ダークチョコレート、スパイシーでリッチなアロマが特徴です。
テイスティングノート
- 香り
- ドライイチジクとカシス、ナツメグやシナモンなどのクリスマススパイス、ダークチョコレート、フレッシュレザーのニュアンス
- 味わい
- ブラウンシュガー、ダークチェリー、ブラックラズベリーに続き、ビターなダークチョコレート、リッチなレッドアップル
- フィニッシュ
- オークの香り、ほのかなレザーとクローブのスパイスで長い余韻
日本での販売詳細と受賞歴
マコーネルズ アイリッシュウイスキーは、2024年11月11日(月)より、全国のイオンリカー、イオンリテールの一部店舗で販売中です。価格はオープン価格となっています。
東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2024での快挙
「マコーネルズ アイリッシュウイスキー 5年 シェリーカスクフィニッシュ」は、日本唯一のウイスキー・スピリッツの品評会「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション 2024」において、最高金賞を受賞しました。この受賞は、マコーネルズの品質の高さを証明するものといえます。
日本市場での展望
北アイルランドの伝統と歴史を背負ったマコーネルズ アイリッシュウイスキーの日本上陸は、日本のウイスキー愛好家にとって新たな選択肢となるでしょう。その独特の風味と深い歴史は、日本のウイスキー市場に新たな風を吹き込むことが期待されます。
ベルファスト蒸留所のCEO、ジョン・ケリー氏のインタビュー
「マコーネルズ アイリッシュウイスキー」の日本上陸にあたり、ベルファスト蒸留所のCEO、ジョン・ケリー氏が来日。ブランドの成り立ちから、特色や魅力などを伺いました。
──「マコーネルズ アイリッシュウイスキー」の歴史について教えてください。
「マコーネルズ」は1776年にベルファストで誕生した、アイリッシュウイスキーの中でも最も古いブランドのひとつです。1938年に生産が停止されましたが、2021年にみごとに復活しました。私たちは、アメリカの投資家グループの支援を受け、ベルファストの元刑務所内に新しい蒸留所を建設しました。
──元刑務所に蒸留所を建設したという珍しい選択の理由は?
ベルファスト中心部に位置する歴史的建造物、クラムリン・ロード刑務所
これは北アイルファストの都市再生プロジェクトの一環です。かつて“トラブルズ”と呼ばれる紛争地域だった北ベルファストに雇用と活力をもたらすことを目的としています。私たちは所内を美しく、温かい空間に変え、カフェ、店舗、試飲室、イベントスペースを備えた現代的な蒸留所を作り上げました。
──アイリッシュウイスキーの特徴は何ですか?
アイリッシュウイスキーは3回蒸留することが特徴と言えるでしょう。スコッチウイスキーは2回しか蒸留されません。3回蒸留することで、より成熟した、バランスの取れた仕上がりになると考えています。また、アイリッシュウイスキーには3つのスタイルがありますす。スコットランドと同じようにシングルモルトがあり、シングルグレーンもあります。しかし、アイルランドにはスコットランドにない3つ目のスタイルとしてシングルポットスチルウイスキーがあります。そして、、アイリッシュウイスキーはピート(泥炭)を使用しないことも特徴で、ピート由来のスモーキーな風味がありません。ピート香がないことで、アイリッシュウイスキーはより親しみやすくなっていると私は考えています。
──アイリッシュウイスキー産業が衰退した歴史的背景は?
複合的な要因がありました。アメリカの禁酒法、密造ウイスキーによるブランドイメージの低下、第一次・第二次世界大戦後のスコッチウイスキーの台頭、イギリス連邦との貿易障壁などが影響しました。その結果、20世紀初頭には、アイルランドにわずか4つの蒸留所しか残りませんでした。
──現在のアイリッシュウイスキー産業の状況は?
非常に明るい未来が待っています。2010年にはわずか4つだった蒸留所が、現在では50にまで増加しました。世界中で消費者のアイリッシュウイスキーへの関心が高まっており、私たち「マコーネルズ」も北米、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オーストラリア、ニュージーランドで事業を展開しています。
──日本市場への展望は?
日本市場は非常に重要です。日本の消費者は品質と物語性にこだわりがあり、私たちの豊かな歴史と独自の製法に興味を持っていただけると期待しています。輸入元の雄山株式会社とのパートナーシップを通じて、日本市場で「マコーネルズ」ブランドを確立し、成長させていきたいと考えています。
──現在の主力製品は?
現在、5年熟成ウイスキーとシェリーカスクウイスキーの2種類を提供しています。特に、シェリーカスクウイスキーは日本で唯一のウイスキー・スピリッツの品評会「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション 2024」で最高金賞を受賞するなど、高い評価を得ています。「マコーネルズ」は、歴史的な伝統と現代的なイノベーションを融合させ、アイリッシュウイスキーの新たな可能性を追求し続けています。
「マコーネルズ アイリッシュウイスキー」の日本上陸は、北アイルランドの誇りと伝統が日本のウイスキー愛好家に届く瞬間です。150年以上の歴史を持つこのブランドの復活は、単なるウイスキーの販売開始以上の意味を持ちます。それは、時代を超えて受け継がれる味わいと、現代の技術が融合した結果生まれた新たな挑戦の象徴といえるでしょう。この歴史的な一杯を味わい、北アイルランドの誇りを感じてみてはいかがでしょうか?
Link
https://www.oyama-web.com/MCCONNELLSDISTILLERY/index.html
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