脂の乗った高品質なスコットランド産サバ、日本市場シェア20%に急成長!

スコットランドのサバ

スコットランド国際開発庁(SDI)とシーフード・スコットランドは、2025年4月からイオンリテールの水産売場でスコットランド産サバのプロモーションキャンペーンを実施します。過去4年間の継続的な取り組みにより、スコットランド産サバの日本市場における輸入シェアは2%から20%へと大幅に拡大。高品質で脂の乗った美味しいサバが日本の食卓に広がっています。


スコットランド産サバの特徴と品質

スコットランド産サバは、北大西洋西部と北海の2か所を主漁場としています。特に9月から1月にかけて漁獲されるサバは、身質が良く脂の乗りも抜群です。この時期のサバは日本人の好みに合った「霜降り」状態の脂質を持ち、高品質な水産物として評価されています。

漁法としては主にトロール船とまき網船が使用されていますが、近年では漁法による身質の差異はほとんどなくなっているようです。スコットランドの水産業界は品質へのこだわりと持続可能な漁業管理の両立を実現しており、その努力が日本市場での評価につながっています。



日本市場での急成長とその背景

スコットランド産サバの輸入、過去4年で日本市場全体の20%へ急成長

スコットランド産サバの日本市場における輸入シェアは、わずか数年で2%から20%へと急成長しました。2019年から2023年の間に日本向けサバ輸出量は10倍に増加しており、特に昨年2023年度は記録的な輸出量を達成しています。

この成長の背景には、いくつかの要因があります:

日英経済連携協定(EPA)の影響

 

日英経済連携協定(EPA)により、英国からのサバ輸入にかかる関税は2033年までに段階的に撤廃される予定です。これによりスコットランド産サバの価格競争力が高まり、日本市場での存在感がさらに強まることが期待されています。

国産サバの不漁

 

近年の国産サバの不漁も、輸入サバへの需要増加の一因となっています。特に品質の高いスコットランド産サバは、その代替として注目を集めています。

継続的なプロモーション活動

 

SDIによる継続的なプロモーション活動も、認知度向上に貢献しています。日本のシーフードショーへの出展や、イオンリテールとの連携によるキャンペーンなどを通じて、スコットランド産サバの品質と魅力を日本の消費者に伝えてきました。



イオンリテールとの連携プロモーション

スコットランド産サバ

今回のプロモーションは、日本最大級の総合スーパーおよびスーパーマーケットを運営するイオンリテールと連携して実施されます。このプロモーションは今年で4年目を迎え、昨年の好評を背景に継続されることになりました。

イオンリテール食品本部水産商品部の初瀬雄二バイヤーによると、スコットランド産サバを使用した製品(ろく助塩使用の塩サバ)の売り上げは前年同期比125%と大きく伸びているとのこと。様々な食品が値上がりする中でこのような伸びを示しているのは、脂乗りの良いスコットランド産サバの美味しさが消費者に認識され、リピート購入につながっているからだと分析しています。



スコットランド産サバの美味しい焼き方

スコットランド産サバを最も美味しく食べるための調理法として、塩サバの正しい焼き方をご紹介します。

塩サバを美味しく焼くポイントの一例

 

1. 解凍方法:冷凍庫から出してすぐではなく、冷蔵庫で解凍するか常温で自然解凍しましょう
2. 水気の処理:水分が多く皮が剥がれやすいため、キッチンペーパーでしっかり水気を拭き取りましょう
3. フライパンの温度:中火で温めてから油をひきます(油は少量でOK)
4. 焼き方:皮目から焼くと皮がパリッとして香ばしくなります
5. 調理のコツ:一度焼き始めたら途中で動かさないこと(皮が剥がれやすくなります)
6. 焼き時間:片面約5分ずつ焼きます(火加減や厚みによって調整)
7. 仕上げ:両面焼き終わったら一度取り出して余分な油を切り、最後にフライパンに戻して強火で表面をさっと焼くと余分な水分が飛んでジューシーさが増します

塩サバはそのままでも美味しいですが、レモンや大根おろしなどを添えるとさらに風味豊かになります。



スコットランド産サバの今後の展望

スコットランド政府ビジネス担当大臣リチャード・ロクヘッド氏を筆頭とする貿易使節団が来日し、大阪・東京での商談会や市場視察を通じて、日本とのビジネス関係のさらなる発展を目指しています。

また、2025年大阪・関西万博トレードミッションの一環として、スコットランド政府の大臣とイオンリテールの経営陣との直接会談も企画されました。この会談はスコットランドと日本の経済連携をさらに深化させる重要な機会となり、水産業だけでなく広範な食品・飲料分野における協力体制構築にもつながることが期待されています。

駐日英国大使館スコットランド国際開発庁の吉田圭吾上席商務官(食品飲料担当)は「私たちは2020年のパンデミック以降、小売市場へのシフトを受けて、日本でのスコットランド産サバのプロモーションを開始しました。この数年間での成長は素晴らしく、今後も多くのスコットランド製品が日本の食卓を彩ることを期待しています」とコメントしています。



スコットランド産サバは、その高品質と脂の乗りの良さから日本市場で急速にシェアを拡大しています。わずか4年で日本の輸入サバ市場の20%を占めるまでに成長し、今後も日英EPAによる関税撤廃などを背景にさらなる成長が期待されています。

イオンリテールとの連携プロモーションを通じて、より多くの日本の消費者にスコットランド産サバの魅力が伝わることで、日本の食卓に定着していくことでしょう。高品質で持続可能な漁業によって生産されるスコットランド産サバは、これからも日本の食文化に新たな選択肢を提供し続けます。

 

Link

https://www.sdi.co.uk/

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