スコティッシュパブ3店舗がセントアンドリュースデーイベント開催、ネッシーズビター＆ジンや周遊企画で祝おう

首都圏のスコティッシュパブ三店舗による、スコットランドの祝日「St. Andrew's Day」

首都圏のスコティッシュパブ3店舗が、2025年11月14日（金）から11月30日（日）まで、スコットランドの祝日「セントアンドリュースデー」を祝うイベントを共同開催。柿田川ブリューイングと開発したオリジナルビール「ネッシーズビター」、野沢温泉蒸留所の「ネッシーズジン」の提供に加え、スコッチウイスキー「アラン」の蒸留所責任者による特別セミナーや3店舗周遊企画を実施します。

3店舗が共同で取り組むセントアンドリュースデー

今回のイベントは、The Royal Scotsman（神楽坂）、wyvern（関内）、The Wigtown（吉祥寺）の3店舗が主催します。セントアンドリュースデー（St. Andrew’s Day）は毎年11月30日に祝われるスコットランドの祝日で、守護聖人である聖アンドリューを記念する日です。2007年にスコットランド議会により正式な祝日として指定されました。国内では「アイリッシュパブ」の認知度が高く、アイルランドの祝日「セント・パトリックス・デー」は広く知られていますが、セントアンドリュースデーの認知度はまだまだ低い状況です。3店舗は2019年からこのイベントを共同開催し、日本でのスコットランド文化の啓蒙活動に取り組んでいます。

柿田川ブリューイングのネッシーズビター提供

ネッシーズビター

イベントでは、静岡県の柿田川ブリューイングと共同開発したスコティッシュビター「ネッシーズビター」を提供。このビールは英国のパブで飲まれている伝統的なビターエールスタイルで、「現地のパブの雰囲気を再現したい」という想いから2021年に開発されました。毎年この時期限定のオリジナルビールとして好評を博しており、アルコール度数は3.8%と低めで非常に飲みやすいのが特徴です。昨年は主催3店舗だけでなく、日本全国のパブ10店舗でも提供されました。柿田川ブリューイングは名水百選にも選ばれた柿田川の水を使用し、「SLOW BEER SLOW LIFE」をコンセプトにゆっくり味わえるビールを醸造しています。

野沢温泉蒸留所のネッシーズジン販売

ネッシーズジン

長野県の野沢温泉蒸留所と共同開発したクラフトジン「ネッシーズジン」も提供・販売されます。野沢温泉蒸留所の蒸留責任者であるサム・ヨネダ氏は日本とスコットランドにルーツを持つ人物で、「ハイランドの初夏を吹き抜けるような爽やかなジン」というイメージで2024年に開発されました。初回製造の100本は即日完売する人気ぶりで、今年は生産量を3倍に増やし、より多くの人にスコットランドの空気を体感してもらえるよう準備を進めています。野沢温泉蒸留所は2022年12月15日にオープンし、野沢温泉村の山々から生まれる美味しい湧き水と地元素材を使ったクラフトジンとシングルモルトウイスキーを製造しています。

アラン蒸留所最高責任者スチュワート・ボウマン氏による来日セミナー

イベント期間中には、ウイスキーインポーター「ウィスク・イー」の協力のもと、スコッチシングルモルト「アラン」の特別セミナーも開催。2025年はアラン蒸留所の創業30周年という記念の年で、蒸留所最高責任者であるスチュワート・ボウマン氏が来日し、このイベントのためだけのスペシャルセミナーを実施する予定です。蒸留所最高責任者による来日セミナーは極めて貴重で、モルトウイスキーへの理解を深める有意義な機会となります。ボウマン氏は元BrewDogの醸造責任者として8年間勤務した後、スペイサイドのクラガンモア蒸留所やクライヌリッシュ蒸留所、ブローラ蒸留所での経験を経て、現在アランのロックランザ蒸留所の蒸留所最高責任者を務めています。

3店舗周遊イベントとタータン特典

首都圏のスコティッシュパブ三店舗による、スコットランドの祝日「St. Andrew's Day」

主催3店舗を巡る周遊イベントも実施されます。参加者は「2店舗達成」「3店舗達成」それぞれで蒸留所のグッズなどの賞品を獲得できます。また、開催期間中にタータンのアイテムを身につけて来店した顧客にも特別な賞品が用意されています。3店舗はいずれも日頃から「パブ」という空間の魅力を発信しており、この周遊企画によって多くの人にスコットランドと触れ合う機会を提供します。

スコットランド文化を体験できる貴重な機会

首都圏のスコティッシュパブ三店舗による、スコットランドの祝日「St. Andrew's Day」

国内で数少ないスコティッシュパブという形態を掲げる3店舗は、日本の人々がスコットランドという国に興味を持つきっかけを作ることを目指しています。セントアンドリュースデーは聖アンドリュー（聖アンデレ）を記念する日で、新約聖書に登場する12使徒のひとりである聖アンドリューは、X字形十字架で殉教したとされ、このX字形十字はスコットランドの国旗のデザインにも採用されています。1995年6月29日に製造を開始したアラン蒸留所は、ハロルド・カリー氏によって設立され、160年ぶりにアラン島にウイスキー製造を復活させました。2005年には「クイーンズ・アワード・フォア・エクスポート（英国女王賞）」を受賞し、スコットランドを代表する造り手として世界中から高い評価を得ています。