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ロンドン五つ星ホテルで、偉大なる文化人の偉業を偲ぶ。デヴィッド・ボウイ・アフタヌーンティー
ロンドン在住のフリーランスライター、近藤麻美さんが、英国カルチャーを現地から紹介する連載「近藤麻美のカルチュラル・ウォーク in London」の第15回を公開! 今回は、ロンドンのホテル、カフェ・ロイヤルで開催中のデヴィッド・ボウイ・アフタヌーンティーを紹介します。
現在、ロンドンのホテル、カフェ・ロイヤルで開催中のデヴィッド・ボウイ・アフタヌーンティーへご招待いただき、足を運んでまいりました。


ホテル・カフェ・ロイヤルは、ロンドン中心部、リージェント・ストリートにある5つ星ホテルです。
大理石のエントランスホールには、高い天井から豪華なシャンデリアが輝き、柔らかな光が空間全体を照らしていました。

格式のある落ち着いた雰囲気が漂っています。
ピカデリーにあるカフェ・ロイヤルは、デヴィッド・ボウイと深い関わりがあります。1973年7月3日、ボウイはハマースミス・オデオンでの最後のパフォーマンスを終えた後、このホテルで伝説的な別れのパーティー「最後の晩餐」を開催、ジギー・スターダストのキャラクターを引退しました。2016年1月10日、ボウイはニューヨークにてその人生の幕を閉じましたが、没後10周年を記念して、彼の生涯と遺産にインスパイアされたアフタヌーンティーが提供されているのです。
それでは、グランドフロアのグリルルームに入ってみましょう。

入り口近くには、ボウイが、ミック・ジャガーとルー・リードとなにやら親密な交わしている写真が飾られています(ミック・ロック撮影)。
まずは、バブルをいただきました。

Blackdown Ridge Classic Cuvee Brut Vintage

英国・ウェストサセックス産スパークリング・ワインです。
淡い黄金色で、弾けるようなフレッシュさ。ほのかな甘さが口の中に残ります。
今回は、ボウイ・ジン&オリーブ・カクテル付きのアフタヌーン・ティーをいただきました。

カフェロイヤル・ジンを使った特製カクテル。
ジンなのですが、かなりマティーニの風味が強く、とてもドライでした。
ボウイ・アフタヌーン・ティーメニューには、ボウイが好んでいた日本の緑茶に加えて、ほうじ茶やウーロン茶もあります。今回は煎茶とほうじ茶をいただきました。

ほうじ茶は、落ち着いたウッディな香りが特徴。
緑茶は渋みと甘みのコンビネーションが絶妙でした。
日本茶のほかに、イングリッシュ・ブレックファスト・ティーやアールグレイ・ティーなどの紅茶、もしくはハーブティーを選ぶこともできます。
アフタヌーン・ティー・メニューは、彼のキャリアを形作ったさまざまな時代や姿をテーマに、テイスト、ファンタジー、そしてセンスを遊び心たっぷりに表現。カフェ・ロイヤルの看板メニューであるアフタヌーンティーにボウイらしいひねりを加え、華やかで独創的な世界観を演出しています。
まずはセイヴォリーのトレイが登場しました。

こちらは二人分です。

スモークサーモン、わさびクレームフレッシュ、黒ゴマ添え。
サーモンの塩辛さとなめらかなクレームフレッシュにワサビの香りがほんのり。
サンドイッチは4種類。ボウイのキャリアにおける様々な時代と象徴的なスタイルへのオマージュとして構成されています。

「ザ・ベルリン・イヤーズ」: ビーフパストラミ、ガーキン、スイートマスタード。(ベルリン時代)

「スターダスト・シーザー」:エッグ・マヨネーズとアンチョビ。(ジギー・スターダスト時代)

「シン・ホワイト・デューク」:きゅうり、クリームチーズ、ポピーシード。(ボウイのペルソナのひとつ)

「ア・スタディ・オブ・スパイス」 :コロネーションチキン、アーモンド、コリアンダー。(ボウイのキャリア)
日本人好みの卵サンド「スターダスト・シーザー」は、チャーコール・ブレッドに挟まれたまろやかな卵の甘みとアンチョビの塩辛さが絶妙なバランスを生み出しています。また、イギリス人の大好きなコロネーションチキンは、コリアンダーで上品に風味付け。あまりのおいしさにお代わりをしてしまいました。高級ホテルや名門ティールームのアフタヌーンティーでは、セイボリーやスイーツのお代わりができることが多いです。
ふんわりとしたパンに挟まれた様々な具材を楽しんだ後は、しばしピアノの生演奏を聴きながら、お茶をいただきます。

ボウイの名曲「ヒーローズ」、「スターマン」、「ライフ・オン・マーズ」などに聴き入ります。穏やかな旋律に包まれながら、贅沢で落ち着いた時間が静かに流れていきます。
続いては、スコーンとケーキの登場です。

食べるのがもったいないくらいに美しくデコレートされたケーキ。

ナプキンに包まれたスコーンはほんのり温かく。

スコーンはプレーンとレーズンの2種。
ボウイのジギー時代の顔がエンボス加工されています。

ストロベリージャムとアプリコットジャムは「Wilkin & Sons」。
クロテッド・クリームは、「Rodda’s」。

クリームを一面に塗ってジャムをポトリと落とす、デヴォン式でいただきました。
スコーンはギュッとしまった、固めのテクスチャーなので、クリームをたっぷり挟んで。
ケーキも4種類。こちらもボウイへのオマージュとなっています。

「レモン・スタティック」: レモンムースのマドレーヌ。
ボウイのトレードマーク、アラジン・セイン(稲妻)をあしらっています。

「グリーン・スーツ」: ピスタチオスポンジ、プラリネ、ホイップガナッシュ。
1991年にザ・ピアで開催されたティン・マシーン・コンサートでボウイが着用したグリーンのスーツをイメージしています。

「ヴェルヴェット・ゴールドマイン」: レッドヴェルヴェットケーキ、ベリー、バニラシャンティ。 グラムロック時代の象徴です。

「ミッドナイト・オレンジ」:チョコレートエクレア、チョコレートオレンジキャラメル。
1973年のアラジン・セインツアーのプロモーションで着用された山本寛斎の「トーキョー・ポップ」ジャンプスーツをモチーフに。
ケーキは小ぶりですが、甘すぎず口の中でとろけるような繊細さ。「レモン・スタティック」は軽く爽やかで何個でも食べれそう。「グリーン・スーツ」は複雑に絡み合った味わいが特徴で、一口ごとに異なる風味が広がり、層になった食感も楽しめる奥深いデザートです。

豪華なバーエリア。

部屋には、ボウイのポートレートが飾られています。

食べきれなかったスコーンとケーキをお持ち帰りしました。
こちらは、お土産にいただいた、ポストカードとクッキー。

ポストカードは、部屋のエントランスに飾られた写真の別ショット。
ミック・ジャガーとルー・リードは、ボウイに大きな影響を与えました。
デヴィッド・ボウイ・アフターパーティー、1973年7月4日ロンドン、カフェ・ロイヤル
ボウイを祝うアフターパーティーは、ザ・ビートルズやザ・ローリング・ストーンズなど多くのスターが集う豪華な一大イベントとなりました。それから半世紀以上の時を経た今、ボウイの人生とキャリアの象徴的な章が幕を閉じた場所であるカフェ・ロイヤル・グリルルームにて、まさに伝説的なアフタヌーンティーをいただく、それは、彼の遺産を体験するだけではなく、彼の創造性と革新的な芸術性に敬意を表すことのように感じられました。
食事はもちろんのこと、サービス・雰囲気も最高級、特別な時間をゆったりと楽しむことができました。アレルギー対応も柔軟、かつ子供用のアフタヌーン・ティーも用意されているとのことなので、お友達同士・カップル・家族連れで訪れても良いと思います。もちろんおひとりさまで、ゆっくりと贅沢な時間をすごすのも素敵ですね。細やかな心配りと洗練された空間が相まって、訪れる人々に心地よいひとときを提供しています。
最後に、カフェ・ロイヤルへ訪れたら、トイレへ続く階段に飾られた写真もチェックしてみてください。

有名人やセレブリティの写真がずらり!
■近藤麻美
99年に渡英。英国のニュース、海外ドラマ、イギリス生活、食、教育、音楽、映画、演劇、歴史、ファッション、アートなど、英国にまつわる文化の多岐に渡る記事を執筆している。
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ご連絡は、mamikondohartley@gmail.comまで。
X:https://x.com/mami_hartley
Instagram:https://www.instagram.com/mamimoonismine
note:https://note.com/mamikondo_london
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https://www.hotelcaferoyal.com/eat-drink/the-grill-room/
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