ザ・ジャム、ザ・スタイル・カウンシルのキャリアを網羅する展覧会『This Is The Modern World』がブライトンで開催中

ザ・ジャム、ザ・スタイル・カウンシルのキャリアを網羅する展覧会『This Is The Modern World』が8月29日（月）まで、モッズの聖地ブライトンで開催されています。

この展覧会は、ザ・ジャムの4thアルバム『セッティング・サンズ』のジャケット裏のアートワークに使用され、映画『さらば青春の光』で伝説となった街の中心にある、セント・ピーター教会に隣接するヴァレー・ガーデンに貴重なメモラビアが展示されています。

©Derek D’Souza

各国のアナログ盤からプレスキット、ポスター、彼らが実際に着用した服や靴、そしてポール・ウェラーが弾いたリッケンバッカーなど、主に未公開の貴重な資料やファンの記念品の膨大なコレクションはザ・ジャム、ザ・スタイル・カウンシル、そしてもちろんポール・ウェラーのファン、モッズのライフスタイルに興味のある方は必見の展覧会となっています。

また、会期中はフロム・ザ・ジャム、シークレット・アフェア、ザ・トゥルース、ザ・コーズ、、ザ・スタイル・カウンシラーズといったモッド・リヴァイヴァル期のバンドからトリビュート・バンドのライヴのほか、フィル・ダニエルズら主要キャストによるQ&A付き『さらば青春の光』上映がセントピーターズ教会で開催。

なお、展覧会のタイトルは、45年前の1977年にリリースされたザ・ジャムの2ndアルバムに由来し、ウォーキングから6年後の解散までのトリオのスーパースターへの道のり（その間、バンドは18作連続でUKトップ40シングルを送り出し、アルバムは世界中で1400万枚以上売れました）を描き、さらに未公開のメモラビアを集めた部屋とともにザ・スタイル・カウンシルの時代へ移行しています。

©Derek D’Souza

ポール本人をはじめ、ブルース・フォクストン、リック・バックラー、ウェラーの家族、ザ・スタイル・カウンシルのミック・タルボットとスティーヴ・ホワイト、そして世界中のウェラー・ファンが、このショーのために膨大なコレクションを共有しています。

©Derek D’Souza

ポールの妹で、ザ・ジャムのファンクラブ元代表だったニッキー・ウェラーがキュレーションした展覧会は、アンダーグラウンドのユースカルチャーがメインストリームに移行していく過程を体験できるショーです。

Nicky Weller

手書きの歌詞、オリジナルのステージ衣装、個人写真、貴重な映像、未発表のミュージックヴィデオ、初期のスクラップブック、手紙、ポストカード、ポスター、ファンジン、そして各バンドの楽器など、ファンにとっては夢のような展示内容です。

©Derek D’Souza

2015年にロンドンのサマセット・ハウス、2016年にリヴァプールのキュナード・ビルディングで開催されて以来、世界中のファンやコレクターからの惜しみない寄贈により、コレクションは拡大しています。

©Derek D’Souza

ニッキーは、「私たちは、ファンのみなさんにこの展覧会に参加していただき、ザ・ジャム時代の思い出や特別なアイテムを展示してもらいたいと思っています。興味のある方は、展示に加えたいものの写真を添えて、ぜひご連絡ください」と、下記のアドレスまで送ってくれるように世界中のファンに呼びかけています。

exhibit@thisisthemodernworld.net

また、“スタンリー・ロード・ルーム”では、ポールが通っていた学校の教科書や初期の家族写真など、バンドが形成された時代を垣間見ることができます。

©Derek D’Souza

各部屋では、究極のレコード・コレクションとともに、バンドの各年度の象徴的なアイテムが展示されます。

©Derek D’Souza

さらに、ポールの象徴的なWhaam！ギターや、カスタマイズされたスクーターに囲まれたクールなモッズウェアなども展示されています。

©Derek D’Souza

ニッキーは「ポール・ウェラーのファンなら想像できる限りのあらゆるものがあり、ファンでなくても社会史として興味深いものです。あなたが音楽ファンであれば、楽しい展覧会なるはずですよ。40年前の1982年にブライトンセンターで行われた最後のライヴからすぐの場所で、ザ・ジャムの記念品の最大のコレクションを展示することができるのですから」とコメント。