ロンドン博物館でザ・クラッシュ『ロンドン・コーリング』40周年記念展が開催

バービカンにあるロンドン博物館でザ・クラッシュの名作『ロンドン・コーリング』のリリース40周年を記念した展覧会が11月15日より開催されます。

1979年冬、ザ・クラッシュがリリースした『ロンドン・コーリング』は、明らかに生まれながらの名盤でした。時代を定義づけるこの傑作は、今も史上最高のアルバムのひとつとして存在しています。真のロンドンを体現するこの作品の40周年を祝して、ロンドン博物館(Museum of London)にて11月15日から『The Clash : London Calling』展が開催されることが決定。ザ・クラッシュのメンバーの個人的な所蔵品、歌詞の下書き、ステージ衣装、写真、映像など秘蔵コレクションが展示され、『ロンドン・コーリング』のレコーディングや制作プロセスへ新たな洞察を与えるものとなりそうです。『The Clash : London Calling』展は11月15日から2020年春まで開催。入場は無料です。

 

 

『ロンドン・コーリング』をレコーディングしていたウェセックス・サウンド・スタジオの外でのオフショット。 Photo : Pennie Smith

 

 

なお、この展覧会の開催に合わせて、『ロンドン・コーリング40周年記念盤 – Scrapbook』が2019年11月15日にリリースされることも決定。アルバム制作当時の手書きの歌詞、メモ、写真、これまで未公開だったアーカイヴ素材の数々を掲載した120ページの豪華ハードカバーScrapbookにCDを収納した名盤の40周年を記念する豪華仕様盤とります。同時に通常盤2CD、2枚組アナログ盤も発売。日本盤アナログLPはソニー・ミュージックグループ一貫生産、1979年発売当時以来40年ぶりに日本プレスでの復刻となります。

 

■『The Clash : London Calling』展で展示されるものの一部

 

 

ジョー・ストラマーのノート : ジョー・ストラマーが1979年、アルバム『ロンドン・コーリング』のリハーサルやレコーディングが行われていた時期に使っていたノートのひとつ。のちに楽曲「ロンドン・コーリング」の歌詞になった「アイス・エイジ」の書かれたページを開いて展示される。 © The Clash archive

 

 

ポール・シムノンの破壊されたベース:ポール・シムノンのフェンダー・プレシジョン・ベースは1979年9月21日、ニューヨークのザ・パラディアム(The Palladium)公演のステージ上で、本人が完全なフラストレーションから思わず床に叩きつけ、破壊してしまったもの(その瞬間をとらえたペニー・スミスの写真がアルバムのジャケットになった)。© The Clash archive

 

 

ミック・ジョーンズの手書きによるアルバムの曲順メモ : 手書きの曲リスト。2枚組LPとなった『ロンドン・コーリング』のLP各面の曲順が書かれている。© The Clash archive

 

 

ジョー・ストラマーのタイプライター : 多作な物書きだったストラマーは、このタイプライターを使ってアイデア、歌詞、その他の文章を記録していた。© The Clash archive

 

 

トッパー・ヒードンのドラムスティック : トッパー・ヒードンの持ち物で当時から残っている唯一のアイテム。© The Clash archive

 

■ベアトリス・ベーレン(ロンドン博物館ファッション・装飾芸術担当シニア・キュレーター)によるコメント

 

『ロンドン・コーリング』はザ・クラッシュを定義づけるアルバムであり、ロンドナーや世界中の人々にとってのスローガンでもあります。伝統的なパンクから離れ、さらに幅広い音楽的な影響を受け入れたこのアルバムの歌詞には当時の懸念が反映されていますが、その多くが今も現実感を持ち続けています。ロンドン博物館では、私たちの首都のストーリーを、この街に住んでいた人々の持ち物や思い出を通じて伝えています。この展示は滅多に目にすることのない個人の持ち物を展示し、『ロンドン・コーリング』が当時も、そして今も多くの人々にとって世代を象徴する音であるという素晴らしい逸話を伝える、まったく新しい、胸躍る鮮やかなストーリーになることでしょう。

 

 

「ロンドン・コーリング」のMVをテムズ川で撮影しているときのオフショット。 Photo : Pennie Smith

 

■Exhibition info

『The Clash : London Calling』

場所 : ロンドン博物館(150 London Wall, Barbican, London EC2Y 5HN)

日時 : 11月15日〜2020年春(予定)10時〜18時

 

■Link

https://www.museumoflondon.org.uk/museum-london

 

 

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