ショーディッチの「BOXPARK」2024年夏に営業終了:13年間の歴史に幕

Boxpark Shoreditch

ロンドンのショーディッチにある、コンテナを利用したミニモールの先駆けである「BOXPARK Shoreditch」が2024年夏の終わりまでに営業を終了することが発表されました。




BOXPARKとは?

Boxpark Shoreditch

BOXPARKは、英国でリサイクルされたコンテナを利用して作られたフード&リテールパークです。創設者のロジャー・ウェイドは、これを「世界初のポップアップモール」と表現しています。彼は、ポップアップイベントのたびにミニショップを建設しては解体するという作業を繰り返しており、再利用可能なコンテナでショップを作れないかと考えたことがBOXPARKの始まりでした。このアイデアが発展し、2008年から2009年にかけて、友人がリテール開発を行っていたこともあり、コンテナを使ったリテール開発の構想が具体化していきます。

最初のBOXPARKは2011年にショーディッチでオープン。当初は60個のリサイクルコンテナを使用し、2階建ての構造で、下階に40個、上階に20個のコンテナが配置され、5年間の期間限定でオープンする予定でしたが、13年にわたって営業を続けることに。2017年にはリニューアルされ、上階デッキがストリートフードの中心となりました。

現在、BOXPARKはウェンブリー、クロイドン、リヴァプール、バーミンガムの4か所にあります。

営業終了の背景

Boxpark Shoreditch

ショーディッチ・ハイ・ストリート駅のすぐそばに位置するBOXPARKは、2011年10月のオープン以来、250以上の独立系ビジネスのプラットフォームとして機能し、年間125万人以上の来店者を魅了してきました。小規模なスタートアップが大手ブランドと並んで小売業に挑戦する場として機能してきたほか、多くの雇用も生み出してきたことも注目されている点です。

営業が終了するのは、地主であるBishopsgate Goodsyardが4.5ヘクタールの敷地を新しい住宅、商業、レジャー地区に再開発するための計画許可を取得したことに伴うものです。

創設者であるロジャー・ウェイドは、ショーディッチでの営業を「忘れられないもの」と振り返り、スタッフや地元コミュニティの長年の支援に感謝の意を表しました。



BOXPARKの今後

BOXPARKは今年後半にロンドンのカムデン・タウンとリヴァプール・ストリートに新しい施設をオープンすることになっており、今後はコンテナを用いない営業形態であるBoxhallとしてブリストルとロンドンシティにオープンする予定です。

長らくショーディッチのランドマークだったBOXPARKの閉鎖は寂しい限りですが、CEOであるサイモン・チャンピオンは、将来的にショーディッチに戻ることを希望しており、すでに「新しいオファー」に対して検討していると述べています。

 

Link

https://boxpark.co.uk/shoreditch/

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