【2020年最新版】バース観光案内

英国政府観光庁が毎年開催している旅行トレードイベント「Explore GB」。2019年は5月8日から10日にヨークシャーのハロゲイトで開催されましたが、こちらのイベントにBritish Culture in Japanも参加しました。イベント開催前には研修旅行も実施。その模様をお伝えするレポートの第2回は、ユネスコの世界文化遺産に認定されている「バース」です。

■バースの基礎知識

 

バースはイングランド西部の街で、人口は約9万人。ロンドンから約140km西に位置しています。かつてはエイヴォン州に属していましたが、州が廃止となり、現在はサマセット州に所属。ロンドンのパディントン駅から約90分、ヴィクトリア・コーチ・ステーションからはバスで約3時間で到着します。

 

 

バースの歴史は古く、ローマ帝国が設けた属州「ブリタンニア」時代までさかのぼります。古代ローマ人たちの支配下にあったバースは温泉が湧出することで2世紀頃から栄え始め、ローマ式の大浴場や神殿が建築されていきました。しかし、5世紀になってローマ人による支配が終わると、一時的に廃れてしまいます。その後、エリザベス1世の時代に温泉地として復活。現在も古代ローマの面影を残した保養地として、国内外から多くの観光客が訪れています。

 

■バースに来たならば、サーメ・バース・スパへ!

 

温泉が湧いているのに入らない手はない! 日本人ならばそう思うはず。しかも、バースにはイギリス唯一の天然温泉「サーメ・バース・スパ(Thermae Bath Spa)」があるのです。それでは、その最高のスパ体験を楽しめるサーメ・バース・スパへGO!

 

 

「サーメバーススパ」はヒースロー空港などを手がけた建築家のニコラス・グリムショウによってデザインされたモダンな温泉施設で2006年にオープン。42種類の豊富なミネラルを含んだ泉質が自慢です。

 

 

ローマ時代に思いを馳せるような外観。ちなみに大人気の施設ですので、オープンの9時よりも前にに並んで入場されることをおすすめします。

 

 

 

受付を済ませると、バスローブ、バスタオル、サンダル、リストバンドが渡されます。※館内の撮影は禁止です。特別な許可をもらって撮影しています。

 

 

リストバンドにはICチップが埋め込まれており、入退場の時間を記録。基本的に2時間の利用となっており、月曜日から金曜日までの平日は37ポンド(1時間延長はプラス10ポンド)、土日は42ポンド(1時間延長はプラス10ポンド)となっています。※2020年3月現在

 

 

 

更衣室は男女兼用ですが、すべて個室になっているのでご安心を。

 

 

ロッカーの施錠・解錠もリストバンドで行います。

 

 

水着に着替えたら、まずはエレベーターでルーフトップ・プールへ! 湯気が上がって熱そうに見えますが、水温は常に33.5°に保たれていますので、のぼせることはありません。世界遺産の歴史ある街を眺めながら、何時間でも入ってられそうです。

 

 

ルーフトップ・プールからの眺め。それでは続いて、3階にあるスチームルームへ。

 

 

 

イギリスでも“サ道”を極めたい方はぜひ! ローマ時代を思い浮かべながら、じっくりとお入りください。

 

 

残念ながら水風呂はありませんが、氷が用意されていますので、思う存分に氷を浴びてクールダウンを。

 

 

2階にはレストラン&カフェも併設。バスローブのまま食事やドリンクを楽しむことができます。リストバンドを使って後ほど清算します。

 

 

1階には医療を司るローマ神話の女神「ミネルヴァ」にちなんだミネルヴァ・バスが。ここでもゆったりとお湯に浸かることができます。

 

 

また、「サーメ・バース・スパ」にはエステやマッサージを受けられるスペースもあります(予約必須)。詳細はオフィシャル・サイトをご確認ください? https://www.thermaebathspa.com/

 

 

■お風呂上がりにバースの街を散策

 

バース寺院

 

18世紀のジョージ王朝様式の建物が多く残るバース。浴衣と下駄でぶらぶら、というわけにはいきませんが、お風呂上がりに街を散策してみるのがベスト。巨大なゴシック様式のバース寺院は、街の象徴で、7世紀に建立されました。

 

ロイヤル・クレセント

 

弧を描くように建築されたテラスハウス「ロイヤル・クレセント」は長さ約150mで、1774年に設計士のジョン・ウッドによって建てられました。今も住居として使われています。手前のロイヤル・クレセント1番地は博物館になっていて、当時のブルジョアたちが暮らした様子を伝えています。ちなみに15番地と16番地はホテルになっています。

 

ザ・サーカス

 

「ロイヤル・クレセント」と同じように美しい曲線を描いた「ザ・サーカス」もテラスハウス。こちらは「ロイヤル・クレセント」を手がけたジョン・ウッドの父親であるジョン・ウッド(ややこしい…)による建築で、1768年に完成しました。こちらも現在、住居として使われています。

 

パルトニー橋

 

バースの街を流れるエイヴォン川にかかるパルトニー橋は1774年に完成。橋の上の道路を挟むようにして両端に建物があり、お店が連なっているのがユニーク。

 

■最大の見どころ、ローマン・バス

 

 

バースが世界遺産となったのは、このローマン・バスがあるからにほかありません。古代ローマの公衆浴場跡が保存されている史跡です。

 

 

入り口で日本語に対応した音声ガイドを借りて、中に入っていきましょう。

 

 

まず、目に入ってくるのが、浴場跡。紀元60〜70年から300年間にわたって徐々に建築され、完成から約1700年が経った今もこうして保存されています。その年月の重みを前に立ち尽くすばかりでした。

 

 

 

建物の中は博物館になっており、発掘された数々の遺跡を目にすることができます。

 

 

 

 

今も絶えることなく、こんこんと湯が湧き出ているローマン・バス。ローマ人によってもたらされたお風呂の文化は、今も変わらずにバースを訪れる人たちを楽しませてくれます。

 

 

■夜のバース

 

 

観光客でにぎわう昼間とは打って変わって、静寂に包まれる夜のバース。ほの暗い灯りに街が照らし出され、なんとも言えない雰囲気を醸し出します。

 

 

 

ライトアップされているパルトニー橋。水の流れの音だけが響きます。そんな静まり返った街の中で、ひときわ賑やかだったのがこのパブ「The Bell」。

 

 

 

 

地元のエールで乾杯! 店内には小さなステージやDJブースもあったりと、音楽と密接なパブで、地元の有志497人によって運営されています。ハーフパイントのビールを大切そうに飲むおじいさん、楽しそうに話を続ける若者たち、年齢に関係なく、この場所でひとときを楽しんでいました。とてもアットホームなパブですので、ぜひ訪れてみてください。

 

 

■バースの次は?

次回は英国を代表するスピリチュアル・スポット、グラストンベリーへ! フェスティヴァルだけが、この街の魅力ではありませんよ!!

 

■Link

英国政府観光庁
https://www.visitbritain.com/jp/ja

 

英国政府観光庁 Twitter
https://twitter.com/VisitBritain_JP

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