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バーミンガム・シティFC、1年で英2部復帰!30億ポンド投資と岩田智輝の活躍で新時代突入
イングランド3部EFLリーグ1で圧倒的な強さを見せたバーミンガム・シティFCが、わずか1年でチャンピオンシップ(2部)復帰を達成しました。アメリカ人オーナーによる30億ポンド規模の投資計画と、日本人MF岩田智輝の活躍が注目を集める中、クラブは新たな黄金時代への扉を開いています。
バーミンガム・シティFCの劇的な復活劇

バーミンガム・シティFCは2025年4月8日、ピーターバラ・ユナイテッドFC戦で2-1の勝利を収め、1年でのチャンピオンシップ復帰を正式に決定しました。2023-24シーズンに22位でEFLリーグ1(3部)に降格した「ブルーズ」にとって、この迅速な復帰は新体制の成功を象徴する出来事となりました。
クリス・デイヴィス監督が率いるチームは、リーグ1で圧巻の成績を収め、29勝8分け3敗で首位を維持。最終的には勝ち点108を記録し、EFL(イングリッシュ・フットボールリーグ)の歴代最多勝ち点記録を更新する快挙を達成しました。
EFL記録を塗り替えた圧倒的な強さ
バーミンガム・シティFCの今季の成績は、単なる昇格以上の意味を持ちます。勝ち点108という数字は、2005-06シーズンにレディングがチャンピオンシップで記録した106ポイントを上回り、EFL全体の新記録となりました。また、アウェイでの14勝という数字も、1984-85シーズンのクラブ記録13勝を更新し、まさにクラブ史に残るシーズンとなりました。
アメリカ人オーナーによる革命的な投資計画
この劇的な復活の背景には、2023年7月13日にクラブの経営権を取得したアメリカの資産運用会社Knighthead Capital Managementの存在があります。共同設立者のトム・ワグナー氏が会長を務め、NFLのレジェンドであるトム・ブレイディ氏も少数株主として参画するこの新体制は、クラブに前例のない野心と財政力をもたらしました。
30億ポンド規模の「スポーツ地区」開発計画
新オーナーシップの最も野心的な計画が、東バーミンガムの旧Wheels siteに建設予定の「スポーツ地区(Sports Quarter)」です。この壮大な計画には以下の要素が含まれています:
- 62,000席規模の新世界クラススタジアム
- 男子、女子、アカデミー全チーム対応の最新練習施設
- 広範な商業施設と地域施設
- 3,000人以上の雇用創出
トム・ワグナー会長は、この計画がクラブだけでなくバーミンガム市全体にグローバルな注目をもたらし、街のインフラや景観を変革すると語っています。
岩田智輝の躍進とチームへの貢献

今回の昇格において、日本人ミッドフィールダーの岩田智輝選手の存在は欠かせません。セルティックから移籍した岩田選手は、加入1年目から中盤の不動の主軸として目覚ましい活躍を見せました。
数字で見る岩田智輝の活躍
岩田選手の今季の成績は以下の通りです:
- 公式戦47試合出場、8ゴール1アシスト
- EFLリーグ1 PFA月間最優秀選手受賞
- リーグ1年間ベストイレブン選出
クリス・デイヴィス監督は「守備的MFとして獲得したが、素晴らしいゴールスコアラーになった」と岩田選手の成長を称賛しています。韓国代表MFペク・スンホとのダブルボランチで定位置を掴み、チームの昇格に大きく貢献しました。
プレミアリーグへの野心と戦略的補強
Knightheadは、バーミンガム・シティFCのプレミアリーグ昇格を現実的な目標として掲げており、そのための財政力を惜しみなく投入しています。昨年夏には、フルアムからジェイ・スタンズフィールド選手を獲得する際に、リーグ1の移籍金記録を塗り替える最低1,500万ポンドという巨額を投じました。
収益面での大幅改善
クラブの収益は、来シーズンにはプレミアリーグからのパラシュートペイメントを受け取るクラブと同等レベルに達する見込みです。これは降格チーム以外ではチャンピオンシップ史上最高額になると予測されており、財政面での基盤強化が着実に進んでいます。
Amazonドキュメンタリーによるグローバル展開
バーミンガム・シティFCは、メディア展開にも積極的に取り組んでいます。レクサムAFCの『ようこそレクサムへ』成功例に倣い、Amazonプライムでのドキュメンタリーシリーズ制作を発表しました。
このシリーズには少数株主のトム・ブレイディ氏が出演し、『ピーキー・ブラインダーズ』のクリエーターであるスティーブン・ナイト氏が監督を務める予定です。サッカーの試合だけでなく、クラブを取り巻く人間ドラマを描くことで、世界中からの注目を集めることが期待されています。
新時代を迎えたバーミンガム・シティFCの輝かしい未来
バーミンガム・シティFCは、新しいアメリカ人オーナーのもとで1年でのチャンピオンシップ復帰という成功を収めました。30億ポンド規模の「スポーツ地区」開発計画、プレミアリーグを見据えた大型補強、そしてAmazonドキュメンタリーによるグローバルな露出など、クラブは歴史上でも稀に見るほどの勢いと野心をもって未来に進んでいます。
岩田智輝選手をはじめとする選手たちの活躍と、ファンの熱狂的なサポートに支えられ、「Keep Right On To The End of the Road」を合言葉に、クラブの新たな章が始まっています。プレミアリーグ復帰という最終目標に向けて、バーミンガム・シティFCの挑戦は続きます。
Photo : Birmingham City FC
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