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サマセットのニュート(The Newt in Somerset)へ日帰り旅行③ ガーデンカフェ・ランチと養蜂所見学
ロンドン在住のフリーランスライター、近藤麻美さんによるロンドンを中心に英国にまつわるカルチャー全般を現地から発信する連載「近藤麻美のカルチュラル・ウォーク in London」の第5回目を公開! 今回はイングランド南西部のサマセット州にあるラグジュアリーホテル・エステート「ニュート(The Newt in Somerset)」を2022年に訪問した際の記事を再掲。その3回目はガーデンカフェ・ランチとBeezantium見学です(注:記事の後半にハチの巣とミツバチの写真があります)。
約1時間強、ガーデン・ツアーで歩いた後は、お待ちかねのランチ。

素敵なテーブルセッティング。ローズマリーの香りで一層空腹感を増します。

この眺めでランチをいただくのです。なんと贅沢な!

ワインは、ニュートの姉妹会社、Babylonstoren(https://babylonstoren.com)のもの。南アフリカのヴィンンヤード/ワインエステートです。

サワードウはサイダーで使用したリンゴの酵母でできているんですって。少ししょっぱくてモチモチ。手前はチャイブの「hang op」。オーストラリアのヨーグルトだそうです。

ヘッドシェフがメニューの説明をしてくれました。

私は、Babylonstorenの白、Candideを頂きました。冷たい白が喉元をゴクリ。フルーティですが、甘くない。飲みやすくて危険です(笑)。

トマトとオレガノのサラダ。オリーブオイルもBabylonstorenのものですって。ワインだけではないのですね。チリ・フレークがピリリと効いて、ワインがすすみます。

さやえんどうとラディッシュ、バジルのサラダ。茶色いのはスモーク・コッドロー(タラコ)です。少ししょっぱくておいしい!

メインはラムステーキ。このピンク色見てください。焼き加減がパーフェクト。柔らかくてジューシー。

サイドは焼きナス。タヒニ(胡麻ペースト)とデュカ(北アフリカ料理に使われるペースト状の調味料)のミックスがどっさりと。下はグリーン・レンティルとチリ・オイル。

デザートは、サマセット・ストロベリー。エルダフラワーのシャーベットが爽やか。ローズとラベンダーの甘いシロップも絶品でした。
食事中、何度もワインのトップアップに来てくれるので、お代わりをお願いしました。ランチじゃなかったら、もっと飲みたかった!

お腹いっぱいになった後は、養蜂場の「Beezantium」へ。こちらは予約制です。

ミツバチ、女王バチ、働きバチの生態が分かりやすく展示されています。日本語音声ガイドもあります。
働きバチが1匹、一生涯で作るはちみつの量ってどれくらいだと思います?

答えはこちら、たったの小さじ1/12なんですって。瓶ひとつ分のはちみつを作るのに、どれくらいのミツバチの労働力を必要とするのでしょうか。

すこし賢くなったところで、次回、最終回はサイダー・ツアーとテイスティング、その後、後ろ髪をひかれつつ、ロンドンに戻ります。
「サマセットのニュート(The Newt in Somerset)へ日帰り旅行④ サイダーツアー&テイスティング」に続く
ニュート(The Newt in Somerset)とは?

ニュート(The Newt in Somerset)は、イングランド南西部サマセット州にある世界的に注目されているラグジュアリーホテル・エステートです。2019年に開業したこの施設は、17世紀に建てられたジョージアン様式の邸宅(ハドスペン・ハウス)を中心とした、まさに「村」のような規模を持つ宿泊施設として知られています。
圧倒的なスケールと自然環境

ニュートの最大の特徴は、その800エーカー(約4平方キロメートル)という広大な敷地です。この敷地内には美しい庭園、農場、果樹園、森林地帯が広がり、ゲストは自然豊かな環境の中でゆったりとした時間を過ごすことができます。
ホテル名の「Newt(ニュート)」は、敷地内に生息する希少種のイモリ約2,000匹に由来しており、現オーナーのホブハウス家が長年にわたってこれらのイモリを保護してきたことに敬意を込めて名付けられました。
世界的な評価

開業からわずか数年で、ニュートは数々の国際的な賞を受賞しています:
– 2023年「世界のベストホテル50」第37位
– 「Carlo Alberto Best Boutique Hotel Award 2023」受賞
– 『Condé Nast Traveler』Gold List選出
– 2025年「Southwest England’s Hotel of the Year」受賞
多彩な施設とアクティビティ
庭園と農場

数世紀にわたって専門家が管理してきた「園芸の聖地」として知られる庭園では、バロック様式からビクトリアン様式まで、イギリスの庭園史を辿ることができます。レストランで使用される野菜や果物、ハーブを育てる菜園も併設されています。
スパとウェルネス

ドライサウナ、スチームサウナ、大理石を贅沢に使ったハマム(トルコ式浴場)、プールなどの充実したスパ施設を完備しています。
レストランとダイニング

敷地内で採れた新鮮な野菜を使った料理を提供するレストランや、薪料理を楽しめる「ファームヤード・キッチン」、英国式アフタヌーンティーを味わえるカフェなど、多様なダイニングオプションがあります。
アクセス方法
| 交通手段 | 最寄り駅・バス停 | 路線名 | 徒歩での所要時間(目安) |
|---|---|---|---|
| 鉄道 | キャッスル・キャリー駅(Castle Cary) | ロンドン・パディントン駅発 グレート・ウェスタン・レイルウェイ |
専用バスで約10分 |
| 車 | ニュートへ直接アクセス | ロンドンから約2時間30分 (途中ストーンヘンジ・バース経由可) |
駐車場から徒歩すぐ |
| 専用バス | キャッスル・キャリー駅 | ニュート専用送迎バス | バス停から徒歩すぐ |
ニュートは単なるホテルを超えた、イギリスの歴史と自然、サステナブルな農業、職人によるものづくりを大切にする総合的なエステート体験を提供する施設として、世界の富裕層や旅行愛好家から高い評価を受けています。
■近藤麻美
99年に渡英。英国のニュース、海外ドラマ、イギリス生活、食、教育、音楽、映画、演劇、歴史、ファッション、アートなど、英国にまつわる文化の多岐に渡る記事を執筆している。
linktr.ee/mamikondohartley
ご連絡は、mamikondohartley@gmail.comまで。
X:https://x.com/mami_hartley
Instagram:https://www.instagram.com/mamimoonismine
note:https://note.com/mamikondo_london
Link
https://thenewtinsomerset.com/
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