ウェールズ最古の大聖堂をオンラインで体験!関西ウェールズ協会が日本人向け特別バーチャルツアーを9月23日開催

セント・デイヴィッズ大聖堂

関西ウェールズ協会は2025年9月23日(火・祝)、英国ウェールズのセント・デイヴィッズ大聖堂の日本人向けバーチャルツアーを開催します。6世紀に守護聖人・聖デイヴィッドが創建した歴史ある大聖堂を、女性首席司祭が特別にガイド。参加費1,200円でオンライン参加可能です。



特別企画の概要と参加方法

『日本人のためのセント・デイヴィッズ大聖堂バーチャルツアー』は、関西ウェールズ協会と首席司祭との長年の交流が実現させた特別企画です。キリスト教の知識が深くなく、教会でのマナーに戸惑うことがある日本人訪問者のために、丁寧に解説される内容となっています。

開催詳細

開催日時
2025年9月23日(火・祝)20時〜22時
参加費
1,200円
主催
関西ウェールズ協会
協力
ボレダ企画、日本カムリ学会
申込先
https://stdavidscathedral.peatix.com

英国内の大聖堂の構造はほぼ同じため、ウェストミンスターやカンタベリー、ヨークといった他の大聖堂を訪問する際にも役立つ知識が得られます。日本語字幕付きの動画と、取材を担当した渡辺丈起さん、MCのボレダ企画・なかうちゆうこさんのトークで構成される予定です。


セント・デイヴィッズ大聖堂の歴史的価値と建築的重要性

 

セント・デイヴィッズ大聖堂

 

セント・デイヴィッズ大聖堂は、6世紀に活躍したウェールズの守護聖人・聖デイヴィッドが故郷である大ブリテン島最南西端の地に創建した歴史ある聖堂です。現在の建物は13世紀以降のものですが、創建者をはじめウェールズ史上重要な人物の多くが埋葬された、ウェールズ最大の聖堂として知られています。

巡礼地としての格式

聖デイヴィッドの死後、彼の遺徳を偲んでこの地を訪れる人は絶えませんでした。1123年には当時のローマ教皇によって「セント・デイヴィッズへの2回の巡礼はローマへの巡礼に、3回ならばエルサレムへの巡礼に等しい」と定められ、重要な巡礼地として位置づけられています。

教会建築としても文化財的な重要度が高く、なかでも装飾を施したオーク材の天井は英国唯一のものです。また、かつて英国ではカテドラルを擁する都市は「シティ」というステータスを与えられたため、セント・デイヴィッズの町は英国で最も小さな「シティ」となっています。


特別ガイドを務める女性首席司祭サラ・ローランド・ジョーンズ師

 

サラ・ローランド・ジョーンズ師

 

今回のバーチャルツアーでガイドを務めるのは、セント・デイヴィッズ大聖堂の首席司祭、サラ・ローランド・ジョーンズ師です。英国国教会司祭の服装というと、筒状の襟に黒や紫の単色の長衣が定番ですが、ジョーンズ師はその上にカラフルなジャケットをまとい、イヤリングやネックレスも身に着けています。

現代的で親しみやすいスタイル

ヘアスタイルはアシンメトリーで、とてもファッショナブルな装いです。聖職者という堅苦しいイメージを覆すおしゃれなその姿は、バーチャルツアーでも確認できる予定です。関西ウェールズ協会との長年の交流により実現したこの特別企画では、日本人向けに丁寧な解説を行います。


聖デイヴィッドの母・聖ノンのチャペルも紹介

聖デイヴィッドの母・聖ノンのチャペル

バーチャルツアーでは、大聖堂から少し離れた海沿いの岸壁に建つ、聖デイヴィッドの母・聖ノンに捧げたチャペルも取材されています。管理人のドミニク・ベリさんが案内を担当し、まだ築90年ほどながら、古い教会堂のように見せるためのさまざまな工夫が凝らされた建物を紹介します。

聖地としての神秘性

すぐそばには外壁が残る廃墟があり、これは聖ノンが聖デイヴィッドを生み落としたといわれている場所です。そのときに湧き出たという泉の水には癒しの力があるとされています。一帯は海に面した断崖にあり、360度の絶景パノラマを楽しむことができる神秘的な場所です。


Wales and Japan 2025の記念イベントとして開催

 

スタンプラリー

 

今回のバーチャルツアーは、ウェールズ政府が制定した「日本におけるウェールズ年 Wales and Japan 2025」の一環として開催されます。関西ウェールズ協会は年頭から現地とネットでつないだ料理教室、郷土菓子作り、現地ガイドによる首都カーディフのバーチャルツアーなどを実施しており、今回のセント・デイヴィッズ大聖堂ツアーはその集大成となる企画です。

日本とウェールズの文化交流促進

 

関西ウェールズ協会、ボレダ企画、日本カムリ学会

関西ウェールズ協会、ボレダ企画、日本カムリ学会の3団体は、これまでにも協力して「ウェールズ文化祭」や「ウェールズ語講座」、映画鑑賞会、音楽紹介など、リアルとオンラインでさまざまなイベントを開催してきました。2025年は大阪万博でもウェールズデーが開催されるなど、両国の文化交流が活発化しています。

このバーチャルツアーは、日本にいながらウェールズの歴史と文化を深く理解できる貴重な機会となり、今後の両国交流のさらなる発展が期待されます。


ウェールズ文化への理解を深める貴重な機会

セント・デイヴィッズ大聖堂のバーチャルツアーは、日本人がウェールズの歴史と文化を体験できる画期的な企画です。6世紀から続く聖地の歴史、英国唯一の装飾天井を持つ建築的価値、そして現代的な女性首席司祭による特別ガイドという、多面的な魅力を自宅から体験できます。

参加費1,200円という手頃な価格設定により、多くの人がウェールズ文化に触れる機会を得られる点も注目されます。Wales and Japan 2025の記念年にふさわしい、両国の文化交流を促進する意義深いイベントとなることでしょう。

 

Link

https://kansaistdavidsocietyjapan.jimdofree.com/

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