伝説のデザイン集団ヒプノシス、その魅力と影響力を探る映画『ヒプノシス レコードジャケットの美学』が2025年2月に公開

ヒプノシス レコードジャケットの美学

2025年2月7日(金)、ピンク・フロイドやレッド・ツェッペリンのアルバムジャケットを手がけた伝説のデザイン集団「ヒプノシス」のドキュメンタリー映画『ヒプノシス レコードジャケットの美学』が、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国で公開されます。アントン・コービン監督が贈る、音楽とアートの融合を描いた作品です。




ヒプノシス:レコードジャケットを芸術に昇華させた集団

ヒプノシス

©Hipgnosis Ltd

1968年に設立されたヒプノシスは、ストーム・トーガソンとオーブリー・パウエルによって創設された英国のデザイン・アート集団です。彼らは、それまで単なる宣伝用パッケージにすぎなかったアルバムジャケットを、芸術の域にまで高めました。

ヒプノシス

©Cavalier Films

ヒプノシスの作品は、斬新で奇抜、そして洗練されていると評されます。彼らのデザインは時代を超えて色褪せることなく、現在でも多くの音楽ファンや芸術愛好家を魅了し続けています。実際、近年のバンドTシャツやレコードブームにも、彼らの影響が色濃く反映されているのです。

代表作と影響を受けたアーティスト

ヒプノシスが手がけた代表的なアルバムジャケットには、以下のようなものがあります:

ピンク・フロイド『狂気』
ピンク・フロイド『炎』

ピンク・フロイド『アニマルズ』

– ピンク・フロイド『狂気』『炎』『アニマルズ』
– レッド・ツェッペリン『聖なる館』
– ポール・マッカートニー&ウイングス『バンド・オン・ザ・ラン』

レッド・ツェッペリン『聖なる館』

これらの作品は、音楽史に残る名盤のヴィジュアルイメージとして、今でも多くの人々の記憶に刻まれています。



ドキュメンタリー映画『ヒプノシス レコードジャケットの美学』の魅力

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©Anton Corbijn

アントン・コービン監督が手がけるこのドキュメンタリーは、ヒプノシスの創業者であるストーム・トーガソンとオーブリー・パウエル、そして彼らを支えたスタッフたちの証言を通じて、伝説のデザイン集団の軌跡を追います。

豪華出演陣と貴重な証言

 

ピーター・ガブリエル

本作には、ピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズやデヴィッド・ギルモア、レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジとロバート・プラント、ピーター・ガブリエル、そしてポール・マッカートニーといった、ロック界の巨匠たちが出演しています。彼らの証言を通じて、ジャケット制作の裏側や、アーティストとデザイナーの創造的な対話が明らかになります。

ノエル・ギャラガー

さらに、ヒプノシスを敬愛するオアシスのノエル・ギャラガーも登場し、レコード文化やジャケットへの愛を語ります。これは、ヒプノシスの影響力が世代を超えて続いていることを示す貴重な証言となっています。

映像と音楽の融合

 

ヒプノシス

©Hipgnosis Ltd

本作では、ヒプノシスの作品に関する貴重なインタビューや写真、映像が数多く収録されています。これらの資料は、1970年代を中心としたロック黄金期の舞台裏を垣間見せるとともに、音楽とヴィジュアルアートの融合がもたらす力を如実に示しています。

ヒプノシスの遺産:現代に続く影響力

ヒプノシス

©Hipgnosis Ltd

ヒプノシスは1983年に解散しましたが、彼らの革新的なアプローチは現代のアルバムアートやグラフィックデザインに大きな影響を与え続けています。

デジタル時代におけるアルバムアートの重要性

ヒプノシス

©Hipgnosis Ltd

音楽配信が主流となった現在でも、アルバムアートの重要性は失われていません。むしろ、SNSやストリーミングサービスのサムネイルとして、視覚的なインパクトがより重要になっているとも言えるでしょう。ヒプノシスが確立した“アルバムジャケットは芸術である”という概念は、デジタル時代においても色褪せることなく、新たな形で継承されています。

クリエイティヴの源泉として

 

ヒプノシス

©Hipgnosis Ltd

ヒプノシスの作品は、現代のグラフィックデザイナーやアーティストにとっても、創造性の源泉となっています。彼らが確立した、音楽の世界観を視覚的に表現するという手法は、今でも多くのクリエイターに影響を与え、新たな表現を生み出す原動力となっているのです。

関連書籍『ヒプノシス全作品集 コンパクト版』も発売決定

『ヒプノシス全作品集 コンパクト版』

ドキュメンタリー映画に合わせて、『ヒプノシス全作品集 コンパクト版』が2025年1月中旬に発売されることが決定。この書籍では、オーブリー・パウエルによる解説付きでヒプノシスが手がけた全アルバムジャケットが紹介されます。

著者
オーブリー・パウエル
翻訳
迫田はつみ
出版社
シンコーミュージック・エンタテイメント
定価
4,950円
判型
B5変型判
ページ数
324ページ

他にも注目すべき関連書籍

 

ヒプノシス ロック名盤デザイン秘話

また、『ヒプノシス ロック名盤デザイン秘話』も好評発売中であり、この本では当事者による制作秘話や貴重な写真が満載。こちらもロック好きやアートファンには必携の一冊です。

著者
オーブリー・パウエル
翻訳
島田陽子
出版社
シンコーミュージック・エンタテイメント
定価
8,800円
判型
B5変型判
ページ数
322ページ



『ヒプノシス レコードジャケットの美学』は、単なる音楽ドキュメンタリーを超えた、視覚芸術と音楽の融合を探求する作品です。1970年代のロック黄金期を彩ったヒプノシスの軌跡を追うことで、アルバムジャケットという芸術形式の進化と、その現代への影響を深く理解することができます。

2025年2月7日(金)の公開を前に、日本の音楽ファンやアート愛好家の間で大きな期待が高まっています。この機会に、ヒプノシスが切り拓いた音楽とアートの新たな地平を、スクリーンで体験してみてはいかがでしょうか。

©BMG Rights Management (UK) Ltd and Hipgnosis Songs Fund Ltd 2022. All rights reserved.

 

Link

https://www.hipgnosismovie.com/

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