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デザイン・ミュージアムで80年代カルチャーの原点を体験!「Blitz展」2025年9月開催決定
ロンドンのデザイン・ミュージアムが2025年9月20日(土)から2026年3月29日(日)まで、80年代カルチャーの原点となった伝説のナイトクラブ「Blitz」の大規模展覧会を開催。スパンダー・バレエやボーイ・ジョージらを輩出したBlitzシーンの貴重な250点の展示品で、80年代ポップ・カルチャーの誕生秘話を紐解きます。
ロンドンのデザイン・ミュージアムとは

1989年に創設されたデザイン・ミュージアム ロンドンは、現代デザインと建築に特化した英国唯一の博物館として知られています。2016年にケンジントン・ハイストリートの新施設に移転し、より充実した展示空間を提供しています。
現代デザイン専門博物館としての特徴
デザイン・ミュージアムの創設者はテレンス・コンランで、当初はロンドン南東部のタワーブリッジ近くに開館しました。現在の建物は60年代建築の代表例とされる旧コモンウェルス・インスティテュートを改装したもので、最先端のデザイン技術を駆使した展示空間となっています[^1]。
工業デザイン、ファッションデザイン、プロダクトデザインなど多岐にわたるコレクションを持ち、20世紀初頭から現代までの様々な作品を展示しています。訪問者からは「現代デザインアートの真髄を集めた専門博物館」として高く評価されています。
施設とアクセス情報
デザイン・ミュージアムは、ロンドンのケンジントン・ハイストリートに位置しています。ケンジントン地区の便利な立地で、複数の交通手段でアクセス可能です。
住所
Design Museum
224-238 Kensington High Street
London, W8 6AG
電車・地下鉄でのアクセス
最寄り駅は以下の通りです:
| 駅名 | 所要時間(徒歩) | 利用可能な地下鉄路線 | 備考 |
|---|---|---|---|
| ハイストリート・ケンジントン駅 | 約5分 | Circle線、District線 | 最も近い駅です。ケンジントン・ハイストリート方面の出口をご利用ください。 |
| ケンジントン・オリンピア駅 | 約10分 | District線 | ケンジントン・ハイストリート方面へ北上してください。 |
| アールズ・コート駅 | 約15分 | District線、Piccadilly線 | ケンジントン・ハイストリート方面へ向かってください。 |
| ノッティング・ヒル・ゲート駅 | 約20分 | Central線、Circle線、District線 | ケンジントン・ハイストリートを南下してください。 |
バスでのアクセス
| バス路線番号 |
|---|
| 9, 10, 27, 28, 49, 52, 70, 328, 391, 452 |
開館時間
10時00分から18時00分まで(年中無休)
最終入館は17時30分です。
アクセスのポイント
デザイン・ミュージアムは、ケンジントン・ハイストリートの主要ショッピングエリアに位置しており、ハロッズやハイド・パークからも徒歩圏内です。館内にはカフェテリアやミュージアムショップも併設されているため、ロンドン観光の一部として気軽に立ち寄ることができます。
デザイン・ミュージアムが贈る史上初のBlitz展

Vivienne Lynn, Boy George, Chris Sullivan, Kim Bowen, Theresa Thurmer, and a Blitz attendee, 1980. © Derek Ridgers c/o Unravel Productions
ロンドンのデザイン・ミュージアムは、80年代カルチャーの発信地となった伝説のナイトクラブ「Blitz」に焦点を当てた初の大規模展覧会『Blitz: the club that shaped the 80s』の開催を発表しました。この展覧会は、わずか18か月間(1979~1980年)という短期間で世界的な文化的影響を与えたBlitzクラブの全貌を明らかにします。
展覧会の概要と開催期間
展覧会は2025年9月20日(土)から2026年3月29日(日)まで、ロンドンのデザイン・ミュージアムで開催されます。Blavatnik Family Foundationの支援を受けて実現するこの展覧会では、40年以上公開されていなかった貴重な250点以上のアイテムが展示されます。
Blitzクラブが生み出した文化的インパクト

Marilyn at Club for Heroes, 1982. Photo Robert Rosen
1979年にロンドンのコヴェント・ガーデンで始まったBlitzクラブは、収容人数わずか50人の小さなワインバーでした。しかし、この場所からスパンダー・バレエ、ヴィサージュ、ボーイ・ジョージ、マリリンといった世界的スターが誕生し、「Blitz Kids」や「ニュー・ロマンティック」と呼ばれるムーヴメントが生まれました。
展示の見どころと貴重なコレクション
デザイン・ミュージアムの今回の展覧会では、元Blitz Kidsの個人コレクションから提供される貴重なアイテムが中心となります。多くの展示品は1980年以来初めて公開されるものです。
スパンダー・バレエの貴重な楽器と資料

Spandau Ballet performing at the Scala Cinema, 1980. Photo Graham Smith.
展示のハイライトのひとつは、スパンダー・バレエが1stアルバム『ジャニーズ・トゥ・グローリー』の制作に使用した70年代のヤマハシンセサイザーです。また、ゲイリー・ケンプが手書きした初のヒット曲「早い話が」(To Cut A Long Story Short)の歌詞も展示されます。

Spandau Ballet’s debut photo shoot at the Warren Street squat, 1980. Photo Graham Smith.
ファッションとデザインの革新

Stephen Linard at the Blitz, about 1980. Robyn Beeche Foundation
Blitz Kidsが実際にクラブで着用していた一点物のアンサンブルも展示されます。クリス・サリバンがデザインし、雑誌『The Face』の表紙でも着用した青いタータンスーツや、スティーヴ・ストレンジのレザーガーメント、ボディマップ共同創設者デビッド・ホラーがレスリー・チルクスのためにデザインした初期アンサンブルなどが含まれます。
新進デザイナーの初期作品

Two Blitz attendees, about 1980. Robyn Beeche Foundation
展覧会では、Blitzシーンから生まれた才能あるデザイナーたちの初期作品も紹介されます。著名な帽子デザイナー、スティーブン・ジョーンズの最初期の帽子作品や、ジュエリーデザイナー、ディニー・ホールの一点物作品、さらには後に歌手として名を馳せるシャーデーの若き日のファッションデザイン作品も展示されます。
Blitz展が示す1980年代カルチャーの現代的意義
デザイン・ミュージアムのBlitz展は、単なる懐古的な展示ではなく、現代のクリエイティヴ・シーンにも大きな影響を与え続けている80年代カルチャーの源流を探る重要な機会となります。
現代デザインへの継続的影響
展覧会では、Blitz Kidsのアプローチが80年代のポストモダンデザインや建築にどのような影響を与えたかも紹介されます。ロン・アラッド、ジャスパー・モリソン、トム・ディクソンといった家具デザイナーの作品や、建築集団NATØの資料も展示され、ストリートカルチャーを文化的権威の源泉とする考え方の系譜が示されます。
メディアとファッション業界への影響

The Face, vol. 1, no. 20, December 1981. Gift of Giles Field. Design Museum Collection. Photo courtesy of the Design Museum

Front cover, i-D, no. 1, 1980. Design Museum Collection. Photo courtesy of the Design Museum

Back cover, i-D, no. 1, 1980. Design Museum Collection. Photo courtesy of the Design Museum
Blitzシーンから生まれた『The Face』や『i-D』といったマガジンの創刊号も展示されます。これらの出版物は80年代以降のスタイル出版の新ジャンルを確立し、現代のファッション・メディアの原型となりました。
デビッド・ボウイとの関係性
展覧会では、Blitz Kidsとデビッド・ボウイとの密接な関係も紹介されます。ダーラ・ジェーン・ギルロイが80年の「アッシュズ・トゥ・アッシュズ」のミュージック・ビデオで着用したモノクロームの聖職者ローブとカラーが展示され、4人のBlitz Kidsがボウイによってキャスティングされた経緯が明らかにされます。
デザイン・ミュージアムで体験する文化史の新発見

Lesley Chilkes wearing ensemble by David Holah at the Blitz, about 1979. © Derek Ridgers c/o Unravel Productions
今回のBlitz展は、デザイン・ミュージアムが持つ文化的洞察力と展示企画力を示す重要な機会となります。展覧会キュレーターのダニエル・トムは「80年代のポップ・カルチャーの多くがBlitzシーンに遡ることができるのは驚くべきことです」と述べています。
わずか1年余りの営業だったクラブが10年間の文化を形成したという事実は、創造性とコミュニティの力を物語っています。デザイン・ミュージアムのこの展覧会は、現代のクリエイターや文化愛好家にとって、創造的表現の可能性と影響力を再認識する貴重な機会となるでしょう。
チケットはすでに販売開始されており、オフィシャル・サイトで予約可能です。80年代カルチャーの源流を体験できるこの特別な展覧会は、ロンドン訪問の際の必見スポットとなることは間違いありません。
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