『英国男子甲冑コレクション』復刊、本日12月1日から予約開始

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書店チェーンの書泉は、復刊企画「書泉と、10冊 第3シーズン」の第3弾として、英国の中世再現イベントを取材した写真集『英国男子甲冑コレクション』(新紀元社)の予約受付を2025年12月1日(月)から開始しました。入手困難となっていた本書は、ばら戦争の再現イベントや馬上槍試合に集う甲冑姿の参加者を活写した144ページの資料集で、クリエイター向けの実用的な甲冑資料として評価されています。




10年ぶりの復刊で再び手に入る中世甲冑資料

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『英国男子甲冑コレクション』は、著者の石井理恵子氏、写真家の横山明美氏とトム宮川コールトン氏が英国各地の中世イベントを取材し、2014年頃に初版が発行された書籍です。在庫切れで入手困難となっていた本書は、欧州の歴史再現イベントの規模と情熱を日本に伝える良書として再評価され、今回の復刊に至りました。書泉グランデの甲冑を着る書店員として知られる大内学氏が選書を担当し、現代に蘇った騎士たちの甲冑姿を堪能できる一冊として注目されています。



ばら戦争「テュークスベリーの戦い」再現イベントを詳細収録

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本書の第1章では、ウェスト・ミッドランズ地方で毎年開催される「テュークスベリー中世フェスティバル」(Tewkesbury Medieval Festival)が大きく取り上げられています。1471年5月4日に起こったばら戦争の節目となる「テュークスベリーの戦い」を完全再現するこのイベントは、ヨーク家とランカスター家による15世紀の内乱を現代に甦らせる大規模な歴史再現祭として知られています。個人が所有する多種多様な甲冑を着た参加者たちが戦闘を再現する姿は、一般的な資料や博物館の展示品とは異なる、実用品としての甲冑の活き活きとした姿を伝えています。

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馬上槍試合と甲冑の実践的ディテールが満載

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第2章では、ケニルワース城、リンリスゴー・パレス、エルサム・パレスといった英国各地の古城で開催される中世イベントを紹介しています。馬上槍試合(ジャウスティング)を再現する訓練された甲冑男子たちや、甲冑の着用手順、錆びた鎖鎧の質感、甲冑下に着る分厚い下着(ギャンベゾン)の汚れ方など、美術品としてではなく実際に人が着用した状態の甲冑を細部まで観察できます。統一感のない個性豊かな甲冑姿がリアルさを生み出し、クリエイターにとって最高の資料のひとつと評価されています。コラムには「ばら戦争」「アーサー王と甲冑」「ヘンリー8世の甲冑」「甲冑工房を訪ねて」などの解説も充実しています。

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価格と予約情報

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復刊版の販売価格は2,750円で、A5判144ページとなります。予約は本日2025年12月1日(月)から2026年1月5日(月)まで受け付けており、商品のお届けと店頭発売は2026年2月上旬を予定。書泉オンライン、書泉グランデ、書泉ブックタワー、芳林堂書店高田馬場店で予約可能です。

予約はこちらから



復刊企画「書泉と、10冊」の継続的な取り組み

「書泉と、10冊」

「書泉と、10冊」は、過去に出版されたものの既に在庫がなく入手困難となった名作を適切な価格で届ける復刊企画です。第1シーズン(2023年8月~2024年8月)では25作品・総計2万冊以上、第2シーズン(2024年11月~2025年10月)では22作品・1万5千冊以上を販売しました。本書は第3シーズン第3弾として登場し、中世をテーマとした書籍復刊の定番企画として継続されています。日本でもファンタジーやゲームで目にする機会の多い西洋甲冑ですが、英国では専門ミュージアムや実際に甲冑を身にまとった人々を見られるスポットが各地に存在し、文学・絵画・映画を通じて中世文化が色濃く残っています。

 

Link

https://shosen.tokyo/apps/note/?e-landing-page=medieval_armours

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