ウェールズ政府が大阪・関西万博でヘルステック・ライフサイエンスデーを6月24日開催

【英国ウェールズ政府】EXPO2025 大阪・関西万博 「ヘルステック&ライフサイエンスデー」

ウェールズ政府は、2025年大阪・関西万博の英国パビリオンで6月24日(火)に「ヘルステック&ライフサイエンスデー」を開催します。医療技術分野におけるウェールズの先進的な取り組みと日本との連携可能性を紹介する本イベントでは、AI搭載医療教育システムや精密医療技術など、革新的な医療ソリューションが披露されます。



ウェールズのライフサイエンス産業の実力

ウェールズのライフサイエンス産業は、300社以上の企業が13,000人を超える高度なスキルを持つ専門人材を雇用し、産業全体の年間売上は28億ポンドに達しています。医療機器(Medtech)、診断、神経科学、ゲノミクス、細胞治療の分野で確かな実績を積み重ねており、大学、NHS(国民保健サービス)、政府、研究施設が連携することで、医療の進展を加速させるエコシステムを構築しています。

精密医療分野での先進的な取り組み

ウェールズは体外診断やプレシジョン・メディシン(精密医療)といった成長著しい分野における優れたクラスターを形成しています。ゲノム解析、病理診断、画像診断、先端治療に関する国家的プログラムを通じて、精密医療を日常の医療に組み込んでいくことを目指している点が特徴的です。


6月24日イベントの詳細プログラム

「ヘルステック&ライフサイエンスデー」は、医療関係者とメディア向けに2部構成で開催されます。午前の部では「医療技術の発展に向けたウェールズとの連携」、午後の部では「研究および実証実験の拠点としてのウェールズ」に焦点を当てたセッションが行われます。

午前の部:医療技術連携セッション(10時00分〜13時15分)

ウェールズ政府主席医務官のイザベル・オリビエ教授による挨拶に続き、ウェールズにおけるヘルステックとライフサイエンスの政策と取り組みについて、ルパ・チルバース博士(ウェールズ政府 イノベーション・ライフサイエンス)が講演します。

  • 最小侵襲手術技術の紹介(クレオ・メディカル)
  • AI搭載没入型医療教育システム(ゴーグルマインズ)
  • 革新的な医療機器展示(富士フイルム ヘルスケアUK)

午後の部:研究・実証拠点としてのウェールズ(14時00分〜17時00分)

トリニティ・セントデイヴィッズ大学のウェンディ・デアリング教授による「自然と歩む」事例紹介や、カーディフ大学のディミトリス・パルシモス博士によるプレシジョンメディシンと早期診断の未来についての講演が予定されています。


注目の参加企業と革新技術

本イベントでは、ウェールズ発の革新的な医療技術企業が最新の取り組みを披露します。

Goggleminds(ゴーグルマインズ)

AI搭載の没入型シミュレーションを通じて医療教育の変革を目指す企業です。会話型トレーニングと実践的な臨床体験を融合した革新的なアプローチで、医療従事者のスキル向上を支援しています。

Creo Medical(クレオ・メディカル)

内視鏡外科の分野で先進的な電気手術デバイスを開発・提供する医療機器メーカーです。より安全かつ低侵襲、費用対効果の高い手術の実現を可能にする革新的技術を紹介します。

Llusern Scientific(ルセーン・サイエンティフィック)

尿路感染症の分子診断に特化した「治療指向型診断」を開発している企業です。当日はLodestar DXアナライザーを使用した模擬検査を実施し、約5分で結果が表示される迅速診断技術を実演します。


「Wales and Japan 2025」キャンペーンの一環

このイベントは、ウェールズが展開する「日本におけるウェールズ年(Year of Wales and Japan 2025)」キャンペーンの重要な一環として位置づけられています。2025年は、ウェールズにとって日本が重要な戦略的パートナーであり、文化・教育・貿易・イノベーションなどの分野で両国の関係をさらに深める絶好の機会となっています。

50年間にわたる強固なビジネス関係

ウェールズと日本は過去50年間にわたり、強固で長期的なビジネス関係を築いてきました。この長年の文化的・経済的なつながりを背景に、多くの日本企業がウェールズへの投資を選択し、充実した支援体制や専門知識、適正なビジネス環境、そして高い生活水準を活かして発展しています。

4月29日(火・祝)には大阪・関西万博で「ウェールズ・デー」が開催され、ウェールズの文化や工芸、創造性が多くの来場者に紹介されました[^5][^6]。


英国パビリオンでのウェールズの存在感

英国パビリオンは、子どものおもちゃのブロックから着想を得て、小さなアイデアが組み合わさることで世界を変える革新へとつながる力を表現しています。ウェールズのヘルステック・ライフサイエンスデーは、まさにこのコンセプトを体現するイベントとして注目されています。

英国パビリオンの営業時間は9時から21時まで、所要時間は約20分で、事前予約制となっています。セービングゾーン海外パビリオンS22-01に位置し、2階にはジョニーウォーカー バー、1階にはギフトショップとレストランが併設されています。

日本の医療業界への影響と今後の展望

今回のヘルステック・ライフサイエンスデーは、日本の医療業界にとっても重要な意味を持ちます。ウェールズの先進的な医療技術や研究開発のアプローチは、日本の医療イノベーション推進に新たな視点をもたらす可能性があります。

特に、AI技術を活用した医療教育システムや、迅速診断技術、低侵襲手術デバイスなどは、日本の医療現場でも高い関心を集めることが予想されます。両国の医療技術分野での連携強化により、より効果的で持続可能な医療ソリューションの開発が期待されています。

 

Link

https://www.wales.com/ja

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