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千人を超えるミステリーファンが投票!アガサ・クリスティーおすすめ小説ランキング発表
ミステリーチャンネルが実施した「あなたがおすすめしたいアガサ・クリスティー小説アンケート」の結果を発表します。長編小説全66作品の中から、どの作品が人気なのでしょうか?また、12月特集『アガサ・クリスティーからのXmasプレゼント』の見どころもご紹介します。
アガサ・クリスティーの小説ランキング発表!
アガサ・クリスティーは、英国の文化を代表するミステリー作家です。世界中で40億部以上の本を売り上げ、ギネスブックにも掲載されています。彼女の作品は、映画やテレビドラマ、舞台などにも多く映像化され、今なお多くのファンを魅了しています。
そんなアガサ・クリスティーの作品の中から、あなたがおすすめしたい小説はどれでしょうか? 日本唯一のミステリードラマ専門チャンネル ミステリーチャンネルは、12月特集『アガサ・クリスティーからのXmasプレゼント』放送にちなみ、ミステリーチャンネルメールマガジン会員を対象に、「あなたがおすすめしたいアガサ・クリスティー小説アンケート」を実施。1,000人を超えるミステリーファンの投票により、長編小説全66作品の中から、ランキングが決定しました。それでは、発表しましょう!
第1位 : 『オリエント急行の殺人』
『名探偵ポワロ』シーズン12第4話『オリエント急行の殺人』 ©ITV PLC
堂々の第1位は、「オリエント急行の殺人」です。1934年に発表された本作は、クリスティーの代表作のひとつとして知られています。雪に閉ざされた列車の中で起きた殺人事件を、名探偵エルキュール・ポアロが解決するというストーリーです。大胆なトリックと悲痛に満ちたバックストーリー、ポアロの苦渋の決断のシーンなど、クリスティー小説の中でも印象深い作品です。
本作は、1974年にアルバート・フィニー主演、2017年にはケネス・ブラナー監督・主演により映画化されました。また、2001年にアルフレッド・モリナ主演、2010年にデビッド・スーシェ主演、また日本においても2015年に三谷幸喜脚本、野村萬斎主演でテレビドラマ化されるなど、クリスティー作品の中でも多く映像化された作品です。今回のアンケートでも回答者のふたりにひとりがこの作品を選んでおり、堂々の第1位に選ばれました。
- 中学生の時に読んだが、ラストに受けた衝撃は忘れられない。犯人はひとりとは限らないし複数いてもおかしくないが、登場人物全員が犯人だった! というのは初めて読んだと思う。当時受けた、感動と言うには脱力感の大きい、やるせない感じは未だに心に残っている。(50代・女性)
- 犯行動機の悲しさに膝から崩れ落ちるほどの衝撃を受けたのが14歳の頃。良心と正義の間の葛藤を考えさせられたのがその20年後。いつ読んでも何かを考えさせられる、時代を超越したメッセージを含んだ作品だと思います。(50代・女性)
- 真実と正義と信仰のはざまで苦悩するポアロが素晴らしい。(60代・女性)
第2位 : 『そして誰もいなくなった』
クローズド・ミステリーの傑作として名高い『そして誰もいなくなった』が第2位にランクイン。1939年に発表された本作は、孤島に招かれた10人の人物が、ひとりずつ殺されていくというストーリーです。犯人は誰なのか? 生き残るのは誰なのか? 読者を惑わすトリックと衝撃の結末が、クリスティーの最高傑作とも称されています。
- 童謡にそってひとりずつ減っていく怖さ。タイトルがネタバレなのに、犯人が矛盾なく説明されているところ。何度も映像化され、結末も微妙に変更されるのに、原作を超えるものがないところ。(60代・女性)
- とにかく怖い! 初めて読んだのは数十年前、高校生の頃でしたがひとりで自室で読んでいて怖くて途中で読んでいられなくなり、家族のいる居間へ駆け込んだのを覚えています。(60代・女性)
第3位 : 『ABC殺人事件』
『名探偵ポワロ』シーズン4第1話『ABC殺人事件』 ©ITV PLC
ミッシング・リンク(連続殺人事件の被害者たちの見えない共通項を探す)がテーマの傑作『ABC殺人事件』が第3位に選ばれました。1936年に発表された本作は、アルファベット順に殺人を犯すという手紙を受け取ったポアロが、その謎を解くというストーリーです。犯人はどのように犯行を計画したのか?ポアロはどのように推理したのか?読者の興味を引きつける展開と、意外な真相が魅力の作品です。本作は、1966年にトニー・ランドール主演で映画化されたほか、2018年にはジョン・マルコヴィッチ主演でテレビドラマ化されました。
- 初読は小学生の時の子供向け版。犯人が自分から容疑を逸らすためにまったく無関係の人を殺害するという発想に猛烈な恐怖を覚えました。私にとって『ABC殺人事件』はミステリというよりホラーですね。(40代・男性)
- 小学生の時に初めてクリスティーの作品『ABC殺人事件』を読みましたが、子供用に書かれたものでも何かゾクゾクする怖さもあり、謎もあり、でもちゃんと収束しているのに驚きました。子供でも解決編に納得する作品。 (60代・女性)
その他のランキング
『名探偵ポワロ』シーズン12第4話『オリエント急行の殺人』 ©ITV PLC
TOP10には、“エルキュール・ポアロ”シリーズが6作品(1位『オリエント急行の殺人』、3位『ABC殺人事件』、4位『ナイルに死す』、6位『アクロイド殺し』、8位『ポアロのクリスマス』、9位『スタイルズ荘の怪事件』)、“ミス・マープル”シリーズが2作品(5位『パディントン発4時50分』、10位『鏡は横にひび割れて』)、ノンシリーズが2作品(2位『そして誰もいなくなった』、7位『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』)という結果となりました。クリスティーの作品は、様々なタイプのミステリーが楽しめるのが魅力ですね。
第4位 : ナイルに死す
第5位 : パディントン発4時50分
第6位 : アクロイド殺し
第7位 : なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?
第8位 : ポアロのクリスマス
第9位 : スタイルズ荘の怪事件
第10位 : 鏡は横にひび割れて
第11位 : カーテン
第12位 : 復讐の女神
第13位 : スリーピング・マーダー
第14位 : 五匹の子豚
第15位 : 蒼ざめた馬
第16位 : ポケットにライ麦を
第17位 : バートラム・ホテルにて
第18位 : メソポタミヤの殺人
第18位 : もの言えぬ証人
第20位 : 無実はさいなむ
12月特集『アガサ・クリスティーからのXmasプレゼント』の見どころ
©ITV PLC
ミステリーチャンネルの12月特集『アガサ・クリスティーからのXmasプレゼント』では、原作のポアロに忠実と言われ、25年にわたって役を演じたデビッド・スーシェ主演の『名探偵ポワロ』全70話を二カ国版で12月25日(月)6時より一挙放送、また字幕版をミステリーチャンネルオンデマンドで全話見逃し配信されます。
©Boom Cymru TV Ltd MMXXII
そのほか、英国の人気コメディアン、アラン・カーがアガサ・クリスティーの生涯をたどる紀行ドキュメンタリー番組『アラン・カーの冒険 アガサ・クリスティーの世界』を12月29日(金)21時より、ミステリーチャンネル独占で日本初放送。本作ではクリスティーが過ごしたグリーンウェイハウスや『そして誰もいなくなった』で有名なバー・アイランドを訪れるなど、クリスティーファンには見逃せない番組となっています。
※小説に関して使用する場合は「ポアロ」、ドラマに関して使用する場合は「ポワロ」と表記。
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