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過激なリリックで世界を揺るがすKNEECAP、映画『KNEECAP/ニーキャップ』が8月1日(金)より日本公開決定!日本版ポスター&予告編も公開
過激なリリックとパフォーマンスで注目を集める、北アイルランドのベルファスト出身のヒップホップ・トリオ、KNEECAP(ニーキャップ)の半自伝的映画『KNEECAP/ニーキャップ』が、8月1日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開されることが決定。あわせて、日本版ポスターヴィジュアルと予告編、場面写真も公開されました。
KNEECAPとは
KNEECAP(ニーキャップ)は、北アイルランド出身のヒップホップ・トリオ。メンバーはMo Chara(モ・カラ)、Móglaí Bap(モウグリ・バップ)、DJ Próvaí(DJプロヴィ)の3人で、アイルランド語と英語を自在に操り、社会風刺や政治的メッセージを込めた過激なリリックで注目を集めています。2024年6月リリースの2ndアルバム『Fine Art』は、アイルランドやイギリスのみならず世界中で話題騒然に。グループ名「KNEECAP」は“膝小僧”“膝蓋骨”を意味するほか、北アイルランド紛争時代の私刑も掛け合わせています。

『Fine Art』
映画『KNEECAP/ニーキャップ』とは
『KNEECAP/ニーキャップ』は、北アイルランドのベルファストを舞台に、実在のヒップホップ・トリオKNEECAPの誕生と成長を描いた半自伝的作品です。アイルランド語でラップし、政治的な風刺や反抗的なパンク精神を融合した彼らの音楽は、北アイルランドの現実やアイデンティティの葛藤を鋭く浮き彫りにします。メンバー本人が演技初挑戦で自らを演じ、リアルなストーリーとエネルギッシュなパフォーマンスが話題となっています。英国アカデミー賞(BAFTA)で「英国脚本家・監督・プロデューサーによる優れたデビュー賞」を受賞し、第97回アカデミー賞では国際長編映画賞ショートリスト選出、サンダンス映画祭観客賞(NEXT部門)など、25の映画賞を獲得するなど、世界中で高い評価を得ています。
日本版ポスター&予告編、場面写真も初公開
今回公開された日本版ポスターは、アイルランド国旗カラーの目出し帽をかぶったKNEECAPのメンバー3人が大胆に描かれ、アナーキーな雰囲気が漂っています。キャッチコピー“俺たちの言葉(プライド)を取り戻せ”が印象的です。予告編では、代表曲「C.E.A.R.T.A」や「H.O.O.D」に合わせて、ベルファストの混沌とした日常やパワフルなパフォーマンスが映し出され、KNEECAPの勢いが北アイルランド全土に広がっていく様子が伝わります。
KNEECAPを巡る論争と表現の自由を巡る動き
KNEECAPは、過激なリリックや政治的発言で度々論争の的となってきました。2024年のコーチェラ・フェスティバルでは、イギリスの元首相やイスラエルを批判し、パレスチナ支持を表明したことで生配信が一時中断される事態となりました。また、2023年のライヴ映像で“The only good Tory is a dead Tory. Kill your local MP”と発言したとされる場面や、“Up Hamas, up Hezbollah”と叫びヒズボラ旗を掲げたとされる映像が拡散し、イギリスの政治家や一部メディアから強い非難を浴びています。
この結果、グラストンベリー・フェスティヴァルなど主要音楽イベントへの出演中止を求める声が高まり、コーンウォールのエデン・プロジェクトやドイツの複数公演がキャンセルされました。ロンドン警視庁のテロ対策課も、これらの発言に関する調査を進めています。
著名アーティストたちによるKNEECAP擁護の動き
こうした政治的圧力や検閲の動きに対し、パルプ、ポール・ウェラー、プライマル・スクリーム、マッシヴ・アタック、フォンテインズD.C.、アニー・マック、トドラ・T、ザ・ポーグスら100組以上のイギリスおよびアイルランドの著名アーティストが、KNEECAPの表現の自由を守るための連帯声明に署名しました。
声明では「民主主義社会において、政治家や政党が音楽フェスやコンサートの出演者を決める権利はない」と強調し、「政治的抑圧やアーティストの表現の自由に対する干渉に反対する」と訴えています。マッシヴ・アタックは「KNEECAPは物語の中心ではない。本当の問題はガザのジェノサイドやイギリス政府の責任だ」と指摘し、政治家による“道徳的憤慨の演出”を批判しました。
KNEECAPの声明と社会的反響
KNEECAPは「私たちはハマスやヒズボラを支持したことはなく、いかなる暴力も断固として否定する。映像は文脈を無視して切り取られ、意図的に扇動的に利用されている」と主張しています。また、殺害された議員の遺族に謝罪しつつ、「私たちの音楽は世代や文化、階層を超えて希望と包摂を訴えるものだ」と強調しています。
一方で、遺族や一部政治家は謝罪の誠意に疑問を示し、グラストンベリー出演の危険性を指摘する声もあります。
アイルランド語と北アイルランドの現実を描く映画の魅力
本作は、アイルランド語法制化を求める抗議活動や北アイルランド紛争の傷跡を背景に、若者たちが言葉と音楽を武器にアイデンティティと権利を求めて立ち上がる姿を描いています。スタイリッシュな演出やユーモアも交え、アイルランド語映画としては歴代1位の大ヒットを記録しました。KNEECAP自身による音楽や、社会的メッセージが強く反映されたストーリーが、国内外で高く評価されています。
映画『KNEECAP/ニーキャップ』公開情報

- 監督・脚本
- リッチ・ペピアット
- 製作
- トレバー・バーニー、ジャック・ターリング
- 撮影
- ライアン・カーナハン
- 音楽
- マイケル・“マイキー・J”・アサンテ
- 出演
- モウグリ・バップ、モ・カラ、DJプロヴィ、ジョシー・ウォーカー、マイケル・ファスビンダーほか
- 作品情報
- 2024年 / イギリス・アイルランド映画 / 英語 / 原題 : KNEECAP
- 公開日
- 8月1日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
- 配給
- アンプラグド
©Kneecap Films Limited, Screen Market Research Limited t/a Wildcard and The British Film Institute 2024
KNEECAP(ニーキャップ)は、北アイルランドの現実と若者のアイデンティティを過激なリリックと音楽で表現し続ける唯一無二の存在です。映画『KNEECAP/ニーキャップ』は、彼らの誕生と社会的メッセージを描き、8月1日(金)より日本全国で順次公開されます。日本版ポスターや予告編もぜひチェックしてください。彼らを巡る表現の自由と社会的論争にも注目が集まっています。
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