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映画『KNEECAP/ニーキャップ』特別映像&アザーヴィジュアル6点公開!最新情報まとめ
第97回アカデミー賞国際長編映画賞ショートリスト選出作品『KNEECAP/ニーキャップ』の特別コメント映像とアザーヴィジュアル6点が公開されました。北アイルランドのヒップホップトリオKNEECAPの半自伝的物語を描く本作は、8月1日(金)より全国順次公開予定です。
映画『KNEECAP/ニーキャップ』とは? アイルランド語ラップの革命

映画『KNEECAP/ニーキャップ』は、北アイルランド出身のヒップホップトリオKNEECAPの誕生を描く半自伝的物語です。2022年まで北アイルランドでは公用語として認められていなかったアイルランド語でラップをし、政治的な風刺の効いたリリックに反抗的なパンク精神を融合したスタイルで注目を集めています。
本作の主人公となるKNEECAPは、ニーシャ(MCネーム:モウグリ・バップ)、リーアム(MCネーム:モ・カラ)、JJ(MCネーム:DJプロヴィ)の3人のメンバーで構成されています。ニーシャはドラッグディーラーとして描かれ、リーアムはニーシャの幼馴染、JJは音楽教師で通訳者という設定です。KNEECAPは政治家にも目をつけられ、検閲の対象としてラジオ局では放送禁止になるなど、その過激な言動で度々論争を巻き起こしています。先日開催された世界最大級の野外音楽フェス、コーチェラ・フェスティヴァルでは、パフォーマンス中にパレスチナにジェノサイドを行い続けるイスラエルを批判したことで非難が殺到し、“セックス・ピストルズ以来、最も物議を醸すバンド”と呼ばれる所以となっています。
特別コメント映像&アザーヴィジュアル6点の詳細内容
このたび公開された特別コメント映像は、第40回サンダンス国際映画祭で観客賞(NEXT部門)を受賞した際に、観客に向けたコメントをドラマ仕立てで撮影したものです。映像では、リッチ・ペピアット監督が「西ベルファストのアイルランド語話者3人がラップ・グループを結成し、言語権運動の意外な立役者となる実話です」と解説していると、突然扉が開き、お酒を手に持ったKNEECAPの3人が「何を撮ってんだ」「サンダンス?」「誰だそれ?」と吐き捨てながら乱入するシーンが話題となっています。

併せて公開されたアザーヴィジュアル6点では、『X-MEN』シリーズで知られるマイケル・ファスベンダーの姿が印象的です。フードを被り、こちらをまっすぐと見つめる彼が演じるのは、KNEECAPのニーシャ(モウグリ・バップ)の父親でアイルランドの独立を目指す過激派組織・IRA暫定派の元メンバー。ヴィジュアルからは、北アイルランド紛争の重い歴史と現在の若者たちの葛藤が表現されており、映画の深いテーマ性を物語っています。
KNEECAPの社会的・政治的背景と現在の論争

KNEECAPの活動は単なる音楽活動にとどまらず、アイルランド語の権利回復運動と密接に関わっています。本作は、KNEECAPの誕生をアイルランド語法制化を求める抗議活動を背景に辿る物語として描かれています。北アイルランド紛争の傷跡が深く残る西ベルファストのドラッグにまみれた労働者階級の若者を、ユーモアを交えてポップなテイストで描いています。
メンバーのモ・カラは最近、テロ罪で起訴され裁判に出廷するなど、その政治的な活動が注目を集めています。メンバーのモ・カラがテロ関連容疑で起訴されたことで、バンドの活動にも影響が出ています。しかし、バンド側は「これは政治的な弾圧だ」と反論し、「私たちは歴史の正しい側に立っている」と主張しています。このような現在進行中の法的問題も、映画の公開と相まって大きな話題となっています。
映画の評価と公開詳細情報

『KNEECAP/ニーキャップ』は世界各地の映画祭で高い評価を受けており、25の受賞と64のノミネートを果たしています。第40回サンダンス映画祭観客賞(NEXT部門)受賞、第97回アカデミー賞国際長編映画賞ショートリスト選出(アイルランド代表)など、主要な映画賞での評価が続いています。アイルランドではアイルランド語映画として初週動員歴代1位の大ヒット記録を樹立しました。
映画は8月1日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開されます。R18+指定作品で、上映時間は105分です。日本の観客にとっても北アイルランドの文化や政治的背景を理解する貴重な機会となることが期待されています。チケット情報や上映スケジュールは各劇場の公式サイトで確認できます。
アイルランド語ラップの文化的意義と世界的影響

KNEECAPの活動は、単なる音楽表現を超えて、言語の権利回復という文化的・政治的な意義を持っています。映画では、音楽教師のJJがリーアムの手帳に綴られていたアイルランド語の歌詞を発見し、「ガラスの中に安置されたドードー鳥みたいな存在のアイルランド語をそっから出すんだ!」と感動するシーンが描かれています。この言語復権運動としての音楽活動は、世界中の少数言語話者にとって希望の象徴となっています。
タブーを恐れずに自分たちのプラットフォームを使って声を上げる姿勢と、そのエネルギッシュなパフォーマンスで、アイルランドのみならず世界中で支持されています。一方で、イギリスのグラストンベリー・フェスティバルへの出演を検閲する声も上がりましたが、当日は入場規制がかかるほどのオーディエンスが集まり大熱狂となりました。このような世界的な支持と論争が、映画への関心をさらに高めています。
“アイルランド版トレインスポッティング”として注目される映画の魅力
映画『KNEECAP/ニーキャップ』の公開が8月1日(金)に迫る中、特別コメント映像とアザーヴィジュアルの公開により、さらなる注目が集まっています。本作はスローモーションやストップモーションを駆使したスタイリッシュな演出から“アイルランド版トレインスポッティング”とも評され、オマージュシーンも随所に登場。メンバー3人は演技初挑戦にして、本人役をみごとに好演しています。
北アイルランドの文化的アイデンティティを描く本作は、日本の観客にとって英国内の多様な文化や、英国とアイルランドの歴史的関係を理解する貴重な機会となることが期待されています。
映画『KNEECAP/ニーキャップ』公開情報

- 監督・脚本
- リッチ・ペピアット
- 製作
- トレバー・バーニー、ジャック・ターリング
- 撮影
- ライアン・カーナハン
- 音楽
- マイケル・“マイキー・J”・アサンテ
- 出演
- モウグリ・バップ、モ・カラ、DJプロヴィ、ジョシー・ウォーカー、マイケル・ファスビンダーほか
- 作品情報
- 2024年 / イギリス・アイルランド映画 / 英語 / 原題 : KNEECAP
- 公開日
- 8月1日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
- 配給
- アンプラグド
©Kneecap Films Limited, Screen Market Research Limited t/a Wildcard and The British Film Institute 2024
KNEECAP(ニーキャップ)は、北アイルランドの現実と若者のアイデンティティを過激なリリックと音楽で表現し続ける唯一無二の存在です。映画『KNEECAP/ニーキャップ』は、彼らの誕生と社会的メッセージを描き、8月1日(金)より日本全国で順次公開されます。日本版ポスターや予告編もぜひチェックしてください。彼らを巡る表現の自由と社会的論争にも注目が集まっています。
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